2020年 練習試合①

6月より開幕に向けて練習試合が始まり、ヤクルトも今日までに5試合を消化した。気になる点を簡単にまとめてみたい。

最初に書いておきたいことは、ヤクルトの選手だけではないと思うのだが、このコロナ禍という前代未聞の状況でもしっかり身体を作っていると感じる。これは本当に流石にプロのスポーツ選手だな。ということを実感させてもらっている。シーズンが開幕して以降も今シーズンは難しい調整をしいられると思うのだが、今日までの出来を見ているとシンプルに感心してしまう。それでは投手陣、野手陣に付いて書いていきたい。

投手
・先発で目立っていたのは、新外国人イノーア、ベテラン石川である。
イノーアに関しては、異国での非常事態ということで他の選手に比べても調整が難しかったと思うのだが、練習試合初戦でオープン戦と変わらぬ投球を披露してくれた。イノーアという投手の質の高さ、安定感、メンタルの強さといったものを感じさせてくれる投球内容だった。打者のインコースを厳しく突けることが出来れば、相当やってくれそうな雰囲気がある。
石川も昨日のゲームで巨人打線を手玉に取ってみせた。ベテランであっても初めての経験で難しかったであろうコンディション作りをしっかり行えている所に頼もしさを感じる。
おそらくこの2人に小川、高橋を加えた4人は開幕ローテがほぼ確定していると思うのだが、あと2枚の枠をスアレス、高梨、山田大、原、吉田大喜辺りで争う形になるだろか?心配されたスアレスもPCR検査の結果は陰性とのことで、先発争いに関しては、ポジティブなニュースが多かったのではないだろうか?
・リリーフ陣に関しては、石山、マクガフの2枚は勝ちパターンに入ってきそうだが、実績組の近藤、梅野、中尾に安定感を感じない。投げてみなければ分からない投手がブルペンに沢山いるようでは首脳陣はゲームマネジメントが難しくなってしまう。ベテラン五十嵐や移籍組の長谷川、今野も1軍で頑張ってもらいたい投手ではあるのだ、僅差の勝ちパターンに据えたいと思わせるだけのインパクトには欠けている。そこで名前が浮上してきそうなのが、2年目のドラ1清水である。昨シーズンは先発としてもリリーフとしてもこれといったピッチングは見られなかったのだが、今年はここまでリリーフとして短いイニングを思いきり飛ばすことが出来ている。コントロールは悪くないだけに「7回の男」として名前が挙がってくる可能性はありそうである。
ルーキーの杉山は実戦でまだまだ結果を出せず、大西も2軍で投げているようなのだが、やはり即戦力ルーキーの3人が1人もブルペンに入れないとなると層の薄さが目立ってしまう。残り2週間でどの程度人数が揃うだろうか?

野手
高津監督を始めとする首脳陣の考えはある程度伝わってくるオーダーとなっている。アクシデントがなければ1番坂口、2番山田哲、3番青木、4番村上という並びで開幕しそうである。山田哲、青木に関してはおそらく問題なくこなしてくれると思うのだが、1番ファースト坂口、4番サード村上という起用は表裏一体の部分があると思われる。
坂口を有効活用しようとすれば自ずとこういった起用法になると思うのだが、とにかくどこまでバッティングを本調子に戻せているか?という部分がポイントとなりそうである。18年シーズンに外野からファーストへのコンバートも器用にこなした坂口に期待したい気持ちあるのだが、昨シーズン死球で離脱して以降結果を残せなかったことは気になる部分である。
村上に関しても村上自身のことを考えればサードを守れるようになった方が良いことに違いはないのだが、スローイングの不安定さは今でも付きまとっている。この部分の安定感が増せば、大型サードとして更に魅力的な選手にレベルアップすると思うのだが、どこまで破綻なく守ることが出来るだろうか?坂口は打撃で村上は守備で結果が求められる。
個人的には今シーズンということだけを考えるとファーストに村上を固定し、サード、ショートをエスコバー、西浦、廣岡辺りに争わせ、坂口と雄平でライトのポジションを争う形の方が打線は組みやすくなるのかな?という気がしないでもないのだが…まずは1番坂口に期待することになりそうである。
新外国人エスコバーに関しては、今の所打撃では期待薄かな?という印象である。それでも私は悪い印象は抱いていない。メジャーでバリバリ働いていた全盛期に比べて身体能力は落ちていると思われるのだが、守備での打球を最後まで追う姿勢、走塁時もしっかり走る姿勢は日本野球に適応する可能性を示していると思う。しかし西浦、廣岡もレギュラー獲りのチャンスは残っている。最後までレギュラー確保へ意地を見せてもらいたい。
その他では上半身のコンディション不良で離脱してしまった塩見の状態、青木直伝のバッティングで頭角を現した吉田大成が気になっている。
塩見は、重症でないことを祈るばかりである。今シーズンは絶対にレギュラーを確保しなければならないシーズンである。チャンスメーカーとしてもポイントゲッターとしても期待されている選手だけにしっかりコンディションを作ってもらいたい。
吉田大成については、チームでの立ち位置ということを考えると内野守備でどのポジションについても平均以上の守備が求められる。守備が安定すれば、間違いなく出場機会は増えそうである。サード、ショートのレギュラー候補の大穴候補くらいには名前を挙げられるような存在になってきている。

練習試合再開後のチーム状況はどちらかと言うとポジティブなニュースの方が多かったかな?と感じている。体調管理に気を付けながら、開幕を迎えてもらいたい。

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コメント

  1. タラちゃん より:

    イノーア、石川と調子良さそうな投手がカード初戦で、もしここで落とすと大型連敗の心配がどうしても拭えないです。
    今年セリーグは3連戦+3連戦の6連戦がずっと続くわけで、
    エースクラスはどこも火曜、金曜にぶつけることは濃厚。
    ちょっと心配ですね。個人的には水曜、土曜のカード2戦目重視で行ってほしいのだが。
    敢えて相手が強いカード切っているときに自らも強いカード出さなくてもって思います。
    とくに開幕を除いた金曜日は。
    6連戦の真ん中で当日移動日。
    ベテランなどを休ませる日に充てたらと思うけどね。

    村上に関しては岩村使った感じで我慢してサード起用はしてほしい。
    岩村もはじめはへたくそで高津が投げるたびにエラーしていたのを若松監督はじめ我慢したことが、後々の活躍あったのでね。
    スタメンサードで終盤ファーストに移り、坂口がファーストからレフトには有りかと。
    もしダメそうなら外野か、山田哲人移籍後のセカンドに。
    ある程度のところでそこはわかると思うけどね。

    おいらはエスコバーには懐疑的で、
    理想は吉田大成がショート入ると最高なんですけど、守備がどうなりますかね?

  2. FIYS より:

    タラちゃんさんへ

    なるほど。金曜日の戦い方というのは重要になるかもしれませんね。

    エスコバーに関しては、サードでの起用となると魅力は半減してしまいますね。ショートが守れてこその選手だと思っているので。

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