今シーズンの両チームを象徴するゲームで引き分け

ヤクルト10-10広島(延長10回)

5位広島、6位ヤクルトという最下位を争うゲームは今シーズンの両チームを象徴するようなゲームとなり、10-10の痛み分けとなった。先発が早い回で掴まり、試合を作れず、負傷者が続出するヤクルト。リリーフ陣が総崩れで勝ち切れない広島。どっちもどっちと言った感じのゲームとなってしまった。まあマツダスタジアムで7点差を追いついて引き分けたのだからどちらかというと勝ちに近い引き分けということでいいのではないだろうか。

先日のゲームで左手首を痛めたと思われる青木は今日のゲームもスタメンを外れ、そのまま欠場となってしまった。何とか金曜日からの巨人戦に間に合ってくれれば、という思いがあるのかもしれないが、3日間全くゲームに出場していない状況から想像するとあまり良い状態ではないのであろう。試合出場がままならない状況であるならば登録を抹消することも考えなければならないだろう。
今日は青木を欠く中で1番山崎、2番坂口、3番山田哲、4番村上、5番塩見と並べてきた。青木がいないのであれば、1番に塩見を置くよりも5番に置いた方が相手からしたら嫌なのではないかと感じていたため、個人的には昨日よりはしっくりくるオーダーだと感じた。そんなオーダーを組んだゲームでクリーンアップの3人が仕事をしてくれた。山田哲は反撃の狼煙を上げる3ランホームランを含む3安打、村上は右中間スタンドに豪快に突き刺すソロホームラン含む3安打、塩見は同点タイムリー含む3安打と結果を残してみせた。
山田哲は久々にレフトスタンド上段に飛び込む豪快なホームランを放ってくれた。7点リードされた7回に飛び出した3ランホームランだったのだが、野村のインコースのシュートをファールにならないようにスイングした技ありの一撃となった。元々インコースの捌きに定評があった山田哲なのだが、今シーズンはこういったバッティングが影を潜めていた。常に身体の状態を見ながらプレーしていると思うのだが、間違いなく状態は上がっているようである。
村上もここ数試合スランプ気味だったのだが、山田哲が3ランホームランを放った直後に野村のチェンジアップを完璧に捉えてみせた。タイミングを外しにかかった広島バッテリーの上を行く見事なバッティングだった。村上らしさ全開の一発となった。
塩見は今日のゲームでは5番に入ったのだが、今のメンバー構成を考えると最も5番に収まってほしい選手だと感じる。今日は3安打と気を吐いてくれた。特に8回の1点ビハインドでの打席で同点タイムリーヒットを放った場面では塩見の精神的な成長を感じることが出来た。昨シーズンまでであればこういった場面で結果を残せないのが塩見だったのだが、今日はしっかりセンター返しで、ランナーを返すことが出来た。徐々に1軍でのゲームにアジャストしてきているのではないだろうか?
青木の状況次第だが、明日もこの並びを変える必要はないのではないだろうか?

投手陣ではバースデー登板となった山中の乱調が痛かった。2回に自らの2点タイムリー2ベースもあり、3点をリードし、どちらかというと得意としているマツダスタジアムでのゲームということで、先日の阪神戦やナゴヤドームでの中日戦のようにある程度安心して見ていられるかな?と思った矢先の2回裏に田中広に犠牲フライを浴び、1点を返されるとその後投手の野村に四球を与えるなどピンチを広げてしまい、菊池涼に走者一掃のタイムリー2ベースを浴びて逆転を許してしまうと、ここから立ち直ることが出来ず、結局2回1/3で被安打8与四死球2の7失点で降板となってしまった。ここまで崩れるとは思ってもいなかったのだが、全く立ち直ることが出来なかった。チームにとっても山中にとっても痛恨の登板となってしまった。
その後は星、風張と繋いで、7回からはマクガフー清水―石山と繋いで、何とか引き分けに持ち込んだ。星、風張は失点してしまった一方で、マクガフ、清水、石山はしっかり無失点で抑えてみせた。チーム内で比較すると、やはりマクガフ、清水、石山は他のリリーフ投手よりも実力が上であると感じる。これだけ荒れたゲームで失点しなかったのだから貴重な存在である。清水、石山ともに回を跨ぐこととなったが、しっかり自分の仕事は果たしてくれた。

両チームのチーム状態の悪さが浮き彫りとなるゲームだと感じた。

P.S 今日のゲームで負傷交代した中村は、どうやら登録を抹消されるようですね。中村を欠く布陣はやはり厳しいですよね。

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コメント

  1. 超匿名 より:

     塩見はある程度できると思っていたので驚くことはありませんが、もう一人ブレイクして欲しいのが廣岡。打点を挙げた一方で、守備をもう少しレベルアップの必要性がありますね。途中出場ばかりでスタメンの常連とならない一因ですかね。
     中村の離脱について思うのは、過去のヤクルトには古田の欠場が多いシーズンはチームの成績が振るわない過去がありました。今季の巨人みたいに正捕手が不在で、首位独走なんてのは例外中の例外でしょう。山口の流出もあるのにこの成績ははっきりいって異様に思います。
     10-3からテレビ観戦した私にとってはこのゲームは勝ちゲームですよ(笑)

  2. FIYS より:

    超匿名さんへ

    廣岡が打線に入ってくるとチームとしては大きいですよね。長打が期待できますからね。

    捕手の起用法という部分は時代の変化を感じています。

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