下手な野球。スアレス、村上の個人技で何とか勝利を手にする。

ヤクルト2-1阪神

ロースコアの好ゲームという言葉はお世辞にも使えないようなゲームだったと思う。打線は繋がらず、守備ではエラー、四球でピンチを招き、相手の機動力は止められず、という最下位に沈むチームらしいゲームだった。そんなゲームで勝利を手に出来たのはスアレスの好投と村上の打撃があったからである。

スアレスは、7回を被安打3、与四死球4の1失点と見事に試合を作ってみせた。昨シーズンから長期離脱が多く、評価の難しい投手ではあるのだが、投げさえすれば安定感は抜群である。MAX150キロを超すストレートも持っているのだが、ストレートが武器の本格派というタイプの投手ではなく、ムービング系のボールを内外角に投げ分けながら緩急も使って相手打者を打ち取っていく技巧に特徴がある投手である。日本人投手にはあまりいないタイプの投手であることもプラスに働いているのかもしれない。テレビで見ているだけでは分からない打ちづらさのある投手なのだと想像する。まだ登板数が多くないため、相手もスアレスの攻略法を探っている最中なのかもしれない。
今日は主審のストライクゾーンが辛く感じる場面もあり、四死球も4つと少し多めだったのだが、それでも7回を投げ切り、球数を95球で納めたところにスアレスという投手の特徴が表れていたのではないだろうか?相手打者にスイングを掛けさせてもバットの芯を外したり、タイミングを外したりしながら打ち取っていく様は「スアレスマジック」とでも表現したくなる。そのマジックのタネが明らかになってきたときにスアレスがどのように対応していくのか見守っていきたいと思う。
スアレスが7回まで投げ切ってくれたことにより、8回清水、9回石山という理想的な継投に持ち込むことが出来た。清水も石山も最少得点差の中でピンチを招き、厳しいマウンドとなったのだが、ボール自体の走りは良く、最後は三振で切り抜けてみせた。この2人に関しては、最下位に沈んでいるチームのリリーフ投手とは思えないようなホールド数、セーブ数を記録してくれている。

投手陣が奮闘する中で打線が援護したかったのだが、中々繋がらず、結局村上のタイムリーとホームランによる2得点のみに終わってしまった。初回の0アウト満塁のチャンスについては、村上が先制タイムリーを放ち、1点を奪ったため、一気に畳み掛けられるのではないか?と思ったのだが、続くチャンスで濱田、西浦、エスコバーと全く仕事が出来ず、苦しむガンケルに立ち直るきっかけを与えてしまった。0アウト満塁の場面は最初の打者が役割を果たすと大量点に繋がりやすいという定説があるのだが、今日は村上以降の打者が急ブレーキをかけてしまった。その後もマズい攻めが続き、ガンケルから追加点を奪うことは出来なかった。
5回からは藤浪がマウンドに上がり、簡単には打ち崩せない雰囲気もあったのだが、その空気を打破したのも村上の一振りだった。6回の先頭打者として打席に入ると藤浪の150キロを超えるストレートをセンターバックスクリーンの上部へ運ぶ特大のホームランを放ってみせた。藤浪は数年前からコントロールに苦しんでいるのだが、投げるボールの質はストレートも変化球も素晴らしいものを持っている。それでいてボールが暴れるため、打者は中々自分のスイングが出来ないのだが、村上はしっかり自分のスイングで藤浪の速球を捉えてみせた。村上のホームランには驚かされることが多いのだが、今日のホームランも非常に価値のあるホームランだったと感じる。

今日のゲームは本当にスアレス、村上の「個の力」で勝利を手にしたゲームだと思う。拙攻、まずい守備についてはしっかり反省して明日のゲームに臨まなければならない。勝てたから良かったものの試合の内容は決して良かったとは言えないのではないだろうか?

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コメント

  1. 超匿名 より:

     終盤出てくる代打陣に福留のような怖い存在がいないので、阪神側はやはり戦力低下の影響が大きいですね。
     この試合も今季の課題である村上の後の打者という問題が出ました。初回でもう少し点が入れば楽な展開になったでしょうが、今季は解決できなさそうですかね。来季は新外国人を軸に中山、廣岡、濱田といったメンバーで競っていくのでしょう。
     守備では好プレーもあり七回の落球も致命傷にならなかったこともあって、大きな腹立ちは起きませんでした。
     前日に三連勝できると書きましたが、移動日を挟みながらも清水が三連投になって今日は投げさせないでしょうから、ヤクルト有利の見立ては変わらないながら、今日の試合が最も勝ちにくそうです。
     相手側で1つ気になったのが高山です。新人王もとったのに、こういう事態になっても代打に甘んじている状況なんですね。ヤクルトに縁がありそうだった選手だったので、見ていて少しだけ気にかかりました。

  2. FIYS より:

    超匿名さんへ

    高山は足と守備を武器に出来るタイプの選手ではないので、打てないと厳しいですよね。ルーキーイヤーの対応力の高さには驚かされたんですけどね。

  3. sabo より:

    スアレスはここまで出来すぎのような気はしますが変化球の鋭さは確かなのと二軍では短いイニングで150中盤連発とのことなので先発の時はある程度力をセーブしている、まだ余力を残しているから研究されても大丈夫かなと思ってます

    とにかく試合内容は全くよくありません
    カード勝ち越しはコロナで選手を欠いた阪神相手だからできたことで気を引き締めてほしいです

    気になったのは7回の西浦のエラーですが、ホームタッチアウトのリクエスト中きょどりすぎです。ベテランらしくもっと堂々としているべきです。あまり表情にだすと次の打席でヤマを読み取られかねません
    同じく7回の代打井野のバントミスも同じです。バントが出来ない中でワイルドピッチでランナー進んでほっとした表情をしては相手バッテリーを有利にするだけでしょう。それに本来はこのときスリーバントで1死3塁を作るのがベストだったのに井野の姿にベンチはヒッティングにサイン変えたし。

    村上が凡退しても俯いたりカッカしたりしないで堂々とするように指導していると以前記事がありましたがそういった態度がほかの選手に伝染すると良いと思ってます

  4. FIYS より:

    saboさんへ

    西浦のエラーはまずい守備でしたからね。ああいう場面でのリクエストは居心地は悪いでしょうね。

    試合内容は良くなかったですね。

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