吉田大喜と長谷川宙輝

ヤクルト3-9阪神

コロナウイルス感染拡大で戦力的に厳しくなっている阪神相手に大敗ということで頂けないゲームではあるのだが、今日は吉田大喜と長谷川宙輝の若手2人の投球に触れてみたい。

先発の吉田大喜に関しては、今日も綱渡りピッチという印象である。登板ごとに毎回同じようなことを書かせてもらっているのだが、プロの打者と自分の投手としての能力を冷静に比較しながら、抑える術を考えて投球する姿勢が見えるため、個人的には吉田大喜の投球を肯定的に書かせてもらっていることが多いように感じている。今日も最終的には6回で116球を投げ、被安打9、与四死球2の3失点とQSを達成してみせた。しかし個人成績としては、1勝5敗と中々勝ちに恵まれない状況が続いている。吉田大喜に関しては、勝ちに恵まれないのには理由がある。序盤に先制点を許してしまったり、味方が援護してくれた後に失点してしまう場面が目立つことと、今の投球スタイルでは、5回、6回まで投げるので精一杯であることである。これでは中々勝ち星は付いてこない。しかし今持っている力でこれだけコンスタントに5~6回を3,4失点でまとめている部分に私は注目している。おそらくボールの質はストレートも変化球も1軍レベルギリギリの実力のように感じる。相手打線は吉田大喜への怖さはあまり感じていないのではないだろうか?そして毎回もう少し点を獲れたのではないか?と感じているのではないだろうか?それでもある程度の数字にまとめることが出来ている。実力不足な面はあるだろうし、課題も多々あると思うのだが、それでもまとめられる投手としての総合力を私は買いたいと思っている。
一つだけ首脳陣に注文を付けるとしたら、この吉田大喜の適性が先発にあるのかリリーフにあるのか?という部分をもう少し見極めてもらいたいということだ。今の投球スタイルは間違いなく先発用のピッチングだと感じる。しかしリリーフに回ると違う顔を出す投手がいることも確かである。石山だったり清水だったりは先発時とリリーフ時で全く違う顔を見せてくれる投手である。吉田大喜にもその可能性はないか?という部分は、来シーズンに向けて見極めていってもらいたいと感じる。
今シーズンはもう1つ先発で勝ちを掴んでもらいたい所である。

7回からマウンドに上がり、試合を壊してしまった長谷川は、初めての1軍でのシーズンで徐々にスタミナが切れてきてしまったかな?という印象である。今シーズンは今日を含めて32試合に登板し、ここのところは地味ながらも役割は果たしてくれていた。しかし今日は明らかにボールの走りが悪かった。自慢のストレートが150キロを超えず、数字的にも調子の悪さが感じられた。長谷川の一番の武器は何と言っても腕を目一杯振って放たれるストレートである。ストレートがあるからこそ、スライダー、チェンジアップが活きてくるというタイプの投球スタイルである。それだけにストレートの威力が落ちてしまうと今日のように滅多打ちに遭い、投げるボールがなくなってしまう可能性が高い。高津監督を始めとする首脳陣はかなり大事に長谷川を使ってきた印象はあるのだが、それでも高卒プロ4年目で初めて支配下登録を勝ち取り、移籍先のヤクルトでキャンプからアピールを続けてきた疲労は想像以上のものがあるのではないだろうか?1回2軍で調整させても良いのかな?と感じるくらいの出来だった。楽しみな投手だけに無理は禁物である。

打線は今日も秋山に抑え込まれてしまった。手も足も出ないという印象はなく、今日は初回に坂口に逆転2点タイムリー2ベースが飛び出したため、このまま崩せるかな?とも感じたのだが、結局秋山からの得点はこの2点だけに終わってしまった。下位打線が脆弱であり、打線の繋がりをどのように作り出すか?という部分が大きな課題となっている。それにしてもそろそろ秋山を攻略しなければならない。

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コメント

  1. sabo より:

    吉田は確かにリリーフ適正も気になるところ
    ただチーム状況としてはなんとしても先発でということろでしょうか
    今日は雨でフォークほとんど投げられなかったのが不運かな
    吉田はまだまだ身体が小さいのでもっと肉体改造する余地が大きいと思います
    それこそ森下はやっぱり身長以外もデカい身体してますよね
    肉体改造で球速と制球も上がると思うし今後が楽しみです

    長谷川は疲労でてる感じしますね

    秋山から最低もう一点はとらなければいけなかったですね。特にお互い打者有利の神宮ですし。
    濱田を1番に戻しましたね。私もそれが良いと思います
    ただそもそも濱田はそろそろ調子落ちてきてるような……わくわく感はあるけどわざわざ守備力落として濱田出すよりは……という気になってます
    そんな矢先にファームで山崎スタメン5打数1安打……きっつー
    うーん。まだ濱田かなぁ(本当は宮本のスタメン見たいけど)

    なお
    廣岡3の0
    太田4の1
    中山4の1
    松本友4の3

    松本友昇格待ったなし!!(といいつつまだ昇格しないと思うんですけどね)

  2. 超匿名 より:

     吉田投手は調子が良さそうそうには見えなかったですが、この試合も先発としての責任は果たしてくれました。
     彼はドラ2ですが、吉田の適正が実はリリーフだと、石山、清水と寺嶋に加え残っているところでは中澤といったドラ1勢も後ろなんですよね。原もローテを守れませんし、みんな中継ぎになってしまいます。そういった役目をする人ももちろん必要ですが、先発陣にいる生え抜きが石川、小川だけなことを考えれば、ドラフトで即戦力の先発候補を得ることを期待したくなります。
     ところで3連勝できるなどと適当なことを言ってしまい申し訳ございませんでした。(汗)

  3. タラちゃん より:

    両投手に言えるのだが、来年に向けていかに蓄積疲労を取るかこのオフにかかっている。
    それできる前提で、
    吉田大喜はここ最近では「安心の日体大ブランド」。
    イメージとしては来年は西武の松本航みたいな感じで2,3キロで良いので球威上がれば、上手くいったら、2桁勝てる投手になれると思う。
    だからこそ、無理はさせてほしくはない。
    120球まで投げるようにしたりとすでに来年見てるね。

    長谷川は今月良かったが、失点か。まあ疲労でしょうね。
    もうこの順位ですし、連投などさせないように来年に備えたい。
    技術的には対右打者専用投手になっている。
    左は3割後半の被打率、右は2割前半と。
    それは左だとチェンジアップ投げることできないうえに、左打者のインコース投げることできないので、左打者からしたら外だけ待てばOKと。そりゃ打たれるだろうと。
    きっちり左のインコース投げれるようになるか、チェンジアップを左にも投げるかツーシーム覚えることできれば、逆の成績になるでしょうし、期待したいね。
    将来、
    左は長谷川、中尾、右の梅野、清水とリリーフ期待したいね。

    最後に、
    下位打線脆弱。
    そりゃ、坂口、青木、哲人、村上しかいないから。
    それも4番村上にここだわり、歩かされるわけで、
    2番か3番に村上、4番に哲人が今はベターかと。
    来年5番1塁できる外国人補強お願いしたい。
    週刊誌ネタではウイーラーは放出らしく本当ならすぐに補強してほしいものね。

  4. FIYS より:

    saboさんへ

    吉田大喜は毎回綱渡りのようなピッチングに映るのですが、それでもある程度試合をまとめていますからね。今後どんな投手に成長していくか見守りたいですね。

    おそらく松本友はそろそろ昇格するのではないでしょうか?

  5. FIYS より:

    超匿名さんへ

    先発としてしっかり投げられる投手の育成、獲得という部分は長いシーズンを戦う上では必須ですよね。

    いえいえ。3連勝するべきカードだったと思いますよ。

  6. FIYS より:

    タラちゃんさんへ

    吉田大喜、長谷川ともに長いシーズンというものが初めてですからね。蓄積疲労をどう取り除くか?という部分は非常に重要ですよね。

    長谷川は対左の被打率がそんなに悪いのですね?明確な課題ですね。

    5番一塁が出来る外国人選手。喉から手が出るほど欲しいですね。

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