小川打たれる

ヤクルト4-8DeNA

小川をカード頭の火曜日に持ってきた意図はよく理解できるのだが、その小川がDeNA打線に掴まり、3回5失点でマウンドを降りることとなってしまった。前回登板の9回のピッチングを引きずった訳ではないと思うのだが、今シーズンの小川らしくない淡白な投球で試合の流れを手放してしまった。

日曜日の先発を飛ばして今日のDeNA戦に小川をぶつけたこと自体は、間違っていなかったと思うのだが、初回に味方打線がいきなり2点のプレゼントをした直後に佐野に逆転3ランホームランを浴びてしまったのは、誤算だった。初回の山崎の先頭打者ホームラン、山田哲のタイムリーで2点を先制し、チーム全体が「行ける!」という雰囲気になった中で、チームで最も信頼できる先発投手である小川が逆転を許してしまった心理的ダメージは思った以上に大きかったのかもしれない。小川は3回にも2点を失い、結局3回5失点で負け投手となってしまった。おそらく打順の巡りなどもあっての降板だったと思うのだが、小川であればあってはならない投球内容だったと思う。火曜日に小川を持ってきた意味がなくなる、3回での降板となってしまった。
佐野のホームランに関しては、ある程度狙ったところに投げた中でのホームランだったため佐野の技術を褒めるべきではあるのだが、難しいボールをあまりに見事に捉えられてしまっただけに配球面の工夫、佐野の研究は今以上に考えなければならない。

リリーフ陣も4回から登板したクックが試合を落ち着かせることが出来ず、完全にペースをDeNAに引き渡してしまった。エラーやまずい守備も重なり、何となく緊張感に欠けるゲームになってしまった。

打線は前回勝ち星をプレゼントしてしまったDeNA先発のルーキー坂本から初回に2点を先制し、一気に押せ押せムードで攻略できそうな雰囲気もあったのだが、村上の三振ゲッツーで流れを切られてしまうと、その後は4回に濱田の内野ゴロの間と西田の犠牲フライによる2点のみに抑え込まれてしまい、前回に続いて勝ち星を献上することとなってしまった。完璧に抑え込まれている訳ではないのだが、それでもしっかり5回まで投げ切られてしまっている。チームが最下位に沈み、チームとして打ち崩すという雰囲気が出づらいため、「個の力」に頼る場面が多くなっているのだが、そうなると得点を取るための工夫に欠けてしまう。チーム成績が低迷してしまっているため、ある程度個人成績のことを考えてしまったり、首脳陣も来シーズン以降も見据えながら戦っている部分もあると思うため、難しい部分はあるのだが、ファンとしてはそれでも勝利を見たい気持ちを持っている。今日のゲームは投打ともにどこか淡白に映るゲームとなってしまった。

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コメント

  1. JEF九郎 より:

    山雅の記事のところのお話と多少リンクするのですが、シーズン冒頭で夢を見てしまったが故に少し気落ちしてしまった面もありますが、今シーズンのスワローズの立ち位置は今の状態が関の山なのかなと最近思ってます。

    絶対値は決して悪く無いのですが、百数十試合のリーグ戦を戦うにはやはり根本的に力不足なのでしょうね。逆に中日なんかは力を付けてきたという前評判通り、ジワリと順位を上げて来ましたから。

    さて、話を本題に戻しますと、完全な私的意見ですが、私は今シーズンの闘い方はもう完全に来シーズンに向けた方向に転換して良いと思ってます。それがサッカーと違い降格の無い野球のルールのメリットを活かした闘い方だと思います。(濱田の積極起用などは賛成です。)

    来シーズンを見据え、3割を維持している青木、一応チーム最高年俸且つオフの大型契約交渉を控えている山田、そして同理由の小川、契約問題を抱える外国籍選手(エスコバー以外?!)以外の一軍主力で且つ中堅以上の選手は、思い切って早めのオフでも良いかと。(坂口、西田、西浦、石山、エスコバー、荒木、雄平あたり *石川は1勝させたい。そして、書いてて気付きましたが、投手は一軍主力と位置付けられる選手がほぼ皆無ですね….。)

    その代わり、中山、廣岡、最近見ない渡邊、宮本などの起用を積極的に行ったり、将来を見据えて清水のストッパー起用などドンドン試しつつ、経験値の底上げと戦術理解を深めて欲しいと思います。

  2. FIYS より:

    JEF九郎さんへ

    確かに野球は降格がないですからね。消化試合を上手く活用する手はありますよね。

    しかし野球というスポーツはチームスポーツであっても個人の数字というものが非常に重要視されるスポーツだけに簡単に若手の育成に舵を切れない難しさも感じています。早めのオフという考え方はチームを崩壊に導きかねませんからね。

  3. sabo より:

    (山崎スタメン復帰即先頭打者本塁打くらいしか)語るべきことが無い試合なので話は変わりますが
    26日の審判と矢野監督の口論について気になりました
    審判が7回に近本が新聞記者とコンタクトをとったと判断し、矢野監督に状況確認したら矢野監督が激高して6分間の中断になったことについて、まさかのまさか審判側が謝罪。その上で27日にはグラウンド上で審判が脱帽して頭を下げる事態に

    審判は誤審だろうがなんだろうが審判の権威を損ねると言って絶対に謝らないし、選手がちょっと反抗的な態度をとるだけですぐに退場にする、というのが私の認識だったので今回は驚きました

    そもそも今回は審判に非があるように思えないし、謝罪する必要があるか疑問です
    細かいやりとりは当事者でしか分かりませんがグラウンド上で頭を下げさせるなんて「半沢直樹」じゃあるまいし良くない気はしますね

    私が知らないだけでこういったことはよくあることだったのかもしれませんが、私としては選手や監督スタッフと審判の関係性が変わってきたかもしれないと感じました

  4. FIYS より:

    saboさんへ

    本当に話が変わりましたね。

    プレー上のことではなかったことと、両者にそれぞれ誤解のようなものがあったことが激しい口論になってしまったということで審判の謝罪による幕引きとなったのですかね?確かに珍しいことではありますかね。個人的には決して悪いことだとは思いませんが。

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