奥川と木澤

7日の広島とのゲームで19年のドラ1奥川、20年のドラ1木澤が登板した。奥川は2回を無失点。木澤は3回を2失点という数字が残った。
奥川に関しては、このブログで星稜高校時代から投手としての総合力の高さを絶賛させてもらってきた。高卒でも即戦力の実力がある投手だと感じていた。しかし昨シーズンの開幕前に右肘の故障で離脱すると、それ以降星稜高校時代のピッチングにまで戻せていない印象である。今日の投球もどの球種も本人が思ったようにコントロールすることが出来ておらず、結果的に2回を無失点で乗り切っただけの投球だったように感じた。正直昨シーズンの最終戦で登板した時の印象と変わらなかった。ストレートで打者を差し込む場面も見られたが、奥川に期待する投球スタイルは、相手打者やゲーム自体をコントロールしてしまうような総合力の高さで勝負する投球である。今日のゲームではそういった姿は全く見られなかった。高卒2年目の投手としては悪くないピッチングなのかもしれないが、いい時の奥川の状態を知っているものからすると相当物足りない投球内容だった。チーム事情を考えると先発ローテに入ってもらいたい投手なのだが、今日の投球を見る限りでは開幕時点で先発ローテに入ることは相当厳しくなった印象である。星稜高校時代の投球を取り戻せるのかどうか?という部分においても少し心配になってきている。

木澤に関しては、私が想像していた木澤像とズレはない。まだまだ粗削りだが、ストレートのスピードは速く、カットボール、スプリットは使えるボールである。この日のゲームで3イニングを任されたということは、現状では先発として考えているということなのだろう。先発としては制球面での課題が大きく、すぐに使える状態ではないと感じるのだが、現阪神の中田賢一が中日でデビューした頃は、今の木澤のような印象だったかもしれない。しかし中田の場合は、ストレートとスライダーに関しては、ある程度のコントロールは持っていた印象であるため、木澤の完成度は中田には及ばないと思われる。首脳陣が木澤を今シーズンどのように使おうとしているのかが気になる所である。

P.S 広島先発の森下の出来は素晴らしかったですね。ストライク先行であれだけ打者を圧倒出来るということは、昨シーズン以上に相手チームからすると厄介な投手になりそうですね。

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コメント

  1. JEF九郎 より:

    契約の関係なんでしょうが、zoomスタで行われる広島戦だけはDAZNで観れ無いので、投球は確認できて無いですが、記事を拝見するにあまり上積は無かったようですね。

    高卒のスーパールーキーで、背番号11というと、彼を想い出してしまいますよね。同じ轍は踏まないよう、奥川くんは我慢してじっくり育てて欲しいと個人的には思ってます。(怪我に強い身体を作るという意味で。)

    若手投手というと、清水を筆頭に、木澤、吉田、大西、山野、金久保あたりが居ます。
    身体に無理して寿命を削って中途半端な成績残す位なら、普通の高校生投手と同じように最初の3年は身体作りして、4年目くらいからボチボチ投げ始めて5年目に一軍を目指し、その間は大卒や先輩高卒のお兄さん達を使いながら育成してみてはと思いますが、どうですかね。

    また、厳しいチーム事情もあるけど、木澤は今年はビハインド時のロングリリーフからかなぁって思ってます。あれだけコントロール悪いと、先発はおろか、優勢時の後半戦も怖いかなぁっと。ただ、清水の例もあるので、負け試合は率先して彼をマウンドにあげて、来年再来年の戦力化を狙いたいとは思います。

    逆に吉田大喜くんには今年こそ5勝5敗のeven位は期待してます!

  2. タラちゃん より:

    木澤に関しては、
    外れ1位投手ですし、コマンド力は疑問符のパワー投手。
    ただ、ウチのはずれ1位は、当たるってこと。
    個人的にはリリーフ型にも思えるが、どう育成しますかね?
    この時期でルーキーで3回50球投げれればまあ合格点。良い意味で荒れ球残しながら、長いスパンで働けるようしてほしい。
    気になるのは、
    慶応出身なのに、クビ振ったら、真っすぐなところ。もうちょい工夫してほしい。

    問題は、奥川。
    そう前の「11」の育成失敗を考えて、過保護すぎる。
    ケガ隠している可能性もあるので、何とも言えないが、ここからあくまでも個人的に。
    1軍最低保証年俸1600万円もらってる選手。
    2軍ではすでに無双。
    2軍でやる必要ない。
    となれば、
    この時期、70~80球投げるところ見せて、開幕前に6回100球投げるところ見せないと。
    ブルペンでは30球で、試合でも。
    これは過保護なのか、それとも奥川自身がプロとしての自覚がないのか?
    今年、月間3度の先発で、6回100球をメドに登録、抹消繰り返しながら、年間15回程度の先発で、70~80回投げれるところ見せてほしいのだが。
    開幕からローテ?
    まあ、無理でしょうね。
    ブルペンで100球投げることできなければ、試合では到底無理でしょう。
    ってことで、
    すごく不安に感じます。

    言いたくはないが、
    森下が欲しかったなとつくづく思うところ。

    栗林含め即戦力投手2枚獲ったカープと高卒目玉投手と伸びしろはあるが未完成なパワー投手を獲ったスワローズ。5年後どういう評価になるか注目です。

  3. パイン より:

    奥川については、夏の甲子園の時から違和感があったようですから、本人が納得のいく状態になるまではかなり時間がかかる可能性がありますね。これはもう腹をきめて待つしかないかもしれません。
    木澤の場合は外れ外れ1位ですから、やはり完成度で劣りますかね。森下あたりからみれば、二段は落ちるでしょうか。得意なはずのストレートがコントロール出来ないというのは、肉体的か精神的にか直球のときに余分な力が掛かってしまうんでしょうね。力感のあるフォームがマイナスに作用しているのかなとも思いますが、自分で考えられる選手と認められているので、あまりいじられてないのは好感が持てます。その辺りを技術的に克服出来れば先発の目処も立つのではないでしょうか。今のままでは、先発で長いイニングは厳しいのではないかと思います。

  4. FIYS より:

    JEF九郎さんへ

    「怪我に強い身体の作り方」というものが分かってくれば、野球界も大きく変化するでしょうね。それが分からないからこそ、高卒選手の育成は難しいという部分もあると思います。

    若手投手の突き上げが少し少なく感じますよね。

  5. FIYS より:

    タラちゃんさんへ

    奥川の持っているものは間違いないと思っていますが、高校時代の投球が出来ていないことに不安を覚えます。

    奥川にしろ木澤にしろ怪我への不安は付き纏いますよね。

  6. FIYS より:

    パインさんへ

    ここ20年~30年でアマチュア選手でもメカニックについて高い知識を持った選手が増えましたよね。木澤もそういった選手の一人ですよね。今後の成長に期待しましょう。

  7. sabo より:

    奥川は判断が難しいですね。つまり成長曲線として不味いのか悪くないのか……
    今の段階でも誰が見ても大器を感じるし年齢を考えればまあ中々なもんだと思うんですが
    高3の投球を考えると後退してるように感じて……
    チーム的には高卒投手の育成にちょっと思うようにいっていないので不安でもあります
    特にストレートがびしっと決まらないのがなんとも
    制球というかシュート回転して内に入るホームラン打たれる典型的なボールになってしまってますね

  8. FIYS より:

    saboさんへ

    ドラフトで獲得した時点で奥川をどう育てていくか?という部分は、チーム内で共有されていたと思うのですが、現状本来の力を発揮してはいませんよね。私は即戦力として見ていた人間なので物足りなさを感じますが、身体作りからしっかり行ってもらいたいと考えている人にとっては、今の状況は悪くないと考えているかもしれませんね。
    本人や首脳陣にはどんな思いがありますかね?

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