8番捕手

ヤクルト1-7巨人

4連勝で巨人、阪神との3連戦に挑む形となったのだが、4月の時と同様に大きな壁に跳ね返されてしまう結果となってしまった。まだ初戦であるため明日からの巻き返しに期待したいのだが、メンタル的には厳しい敗戦となった。どんな形でも白星が欲しいところである。残念ながら特に書くこともないゲームとなってしまったのだが、前日のゲームの記事で8番捕手で起用された古賀の先制タイムリーに言及していたため、今日のゲームに関しても1つのポイントとなった2回表の場面を振り返ってみたい。

ヤクルトの先発石川は初回にいきなり先頭打者の松原に2ベースを浴び、ピンチを迎えたのだが、ウィーラー、丸、岡本をしっかり抑え、上手く無失点で立ち上がることが出来ていた。調子自体も決して悪くないと感じたのだが、2回に落とし穴が待っていた。この回も坂本、梶谷と打ち取り、簡単に2アウトを取るのだが、その後北村にヒットを打たれ、2アウト1塁という場面で8番の大城に打順が回った。スコアは0-0の2回表ということで、セオリー的には大城を歩かせる場面ではない。一発を警戒しながら際どいコースで攻めるべき場面だと感じるし、石川はそういった投球が出来るタイプの投手である。逆に大城は一発を狙ってもいい場面である。大城自身もパンチ力が武器の捕手であり、8番打者として期待されているのはこういった場面での一発である。
初球、2球目とボールになり、3球目のスライダーが少しだけ高めに入ってしまったのだが、そのボールを大城が見逃さなかった。外角のスライダーを思いっきり引っ張った打球はライトスタンドに飛び込む、先制2ランホームランとなった。終わってみれば今日のゲームはこの一発が全てと言っても過言ではない試合展開になってしまった。
石川自身もキャッチャーの中村もこの場面はホームラン以外はオールOKくらいの気持ちは持っていたはずである。しかしどこかで試合展開の先を読んだ中で、勝負するのならしっかり大城で切り、3回の先頭打者はメルセデスにしたいという気持ちも働いていたのではないだろうか?その中で3球目のスライダーが気持ち甘く入ってしまった。このボールを見逃さなかった大城も見事だった。おそらく上記の通り、この場面で大城自身がホームラン(長打)を狙ってもよい場面だということを理解し、少しでも甘く入れば狙っていこうという強い気持ちで打席に入っていた可能性が高いと思われる。大城からすれば狙い通りのホームランという結果だったのではないだろうか?
この一発のダメージの大きさは想像以上だった。続く3回は、1点も失いたくないプレッシャーからかウィーラー、丸と連続四球を与えてしまい、続く岡本に3ランホームランを浴びてしまった。巨人相手に2点ビハインドという展開を作ってしまったことから石川のピッチングが多少窮屈になってしまった部分もあったのではないだろうか?2アウト1塁からの8番捕手大城に浴びた一発、連続四球の後の4番岡本に浴びた一発共に打たれ方が良くなかった。打たれたのがベテラン石川だったため、安易にこの2本のホームランを責める気持ちにはなれないのだが、調子が悪くなかっただけに非常にもったいない一発になってしまった。

打線は7回に山田、村上、オスナの3連打で1点を返すのがやっとだった。ここまでメルセデスに苦戦するとは思わなかったのだが、これもメルセデスが気分的に楽できるような試合展開にしてしまったことも大きかったのではないだろうか?明日の戸郷はメルセデス以上に組し辛い相手に感じるのだが、今日のような展開は避けたい所である。やはり山田の状態が気になるのだが、何とか戸郷を打ち崩してもらいたい。

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