勝ち切る難しさを再認識出来たゲーム

ヤクルト6-7DeNA

先発のサイスニードが粘り、上手くリードを保てていただけに展開的に何となく逃げ切れるかな?と思っていたのだが、そう簡単には勝たせてもらえないことを改めて感じるゲームとなった。7回に星、田口で2点を失い、9回にマクガフが打ち込まれ、連敗となってしまった。大型連勝で非常に流れが良かったのだが、やはり実力以上の結果が出ていたと考えて良いのではないだろうか?残り23試合は、疲労との戦いとなりそうである。

先発のサイスニードは粘りの投球を披露してくれた。初回、3回に牧にソロホームランを浴びてしまったのだが、逆に言えば、この2点のみに抑えてみせた。6回を被安打6(被本塁打2)、与四死球1の2失点ということで先発の役割を果たしてくれた。サイスニードの課題の1つにランナーを出した後のピッチングというものが上げられると思うのだが、後半戦になってからランナーを出した後も粘れるようになってきた印象である。日本の野球にアジャストしてきたかな?という印象である。
7回からはおそらく星ー清水ーマクガフのリレーで逃げ切ろうと考えたと思うのだが、星が柴田、戸柱に連打を浴び、0アウト1,3塁のピンチを招いたところで田口にスイッチすることになってしまった。現状のヤクルトリリーフ陣の状態を考えれば7回の星起用はセオリー通りだと思うのだが、その星のボールにキレを感じなかったところが気になるところである。厳しい場面でマウンドに上がった田口も楠本楠本に犠牲フライ、佐野にタイムリーを浴び、2点のリードを守り切れなかった。星、田口ともにそこまでタイトな起用法にはなっていないと思うのだが、シーズン終盤ということでどの投手にも疲労の色が見え始めている。
田口が何とか同点で踏みとどまり、8回清水、9回マクガフで何とか引き分け以上の結果に持ち込みたかったのだが、9回にマクガフが掴まってしまった。力勝負で抑えに行ったのだが、宮崎に勝ち越し2点タイムリー2ベースを浴びてしまった。マクガフは、オリンピックでもアメリカ代表として多くの試合を任されており、例年以上に負荷のかかるシーズンとなっている。表情に出さないタイプの選手だけに分からない部分もあるのだが、おそらく自分の思ったようなボールは投げられていないのではないのだろうか?9回をマクガフ以外の投手に任せることはあまりにもリスキーなため、今後も基本的にはマクガフがクローザーになると思うのだが、優勝へのプレッシャーも相まってリリーフ陣にとっては非常に厳しい状況が続きそうである。前日のゲームで登板した石山、スアレス辺りも総動員して何とか持ちこたえてもらいたい。

打線はDeNA投手陣を打ち崩したという印象はないのだが、それでもオスナのソロホームランと2ランホームラン、山田の3ランホームランで6点を奪ってみせた。チーム全体で5安打しか打てなかったのだが、そんな中で6点を奪えたのだから、不思議なつながりは感じさせてくれた。特にオスナは3安打2ホームランと気を吐いてくれた。ここの所中々結果が出ていなかったのだが、この日の猛打賞、2ホームランの活躍を明日以降のゲームに活かしてもらいたい。村上の後ろを任される5番打者が機能すれば間違いない得点力はアップするはずである。9連勝中は投手陣の踏ん張りによって勝利を手にするゲームが多かったのだが、リリーフ陣の疲労が大きくなる中で、これからは打線の援護がなければ勝ち切ることは難しくなることが予想される。1点でも多く得点し、優位な展開に持ち込みたい。

大型連勝がストップした後のゲームは大切なゲームになると感じていたのだが、結果としては「勝てるゲームを落とす」ことになってしまった。前日のゲームの記事では連勝止まり方としては悪い形ではなかったかな?ということを書かせてもらったのだが、この日の負け方はあまりよろしくない負け方だった。しかしチーム状態を冷静な目で確認できたという部分で収穫もあったのではないだろうか?もう大型連勝中の神懸った状態ではなくなったはずである。本当のチーム力が試される残り23試合となりそうである。

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コメント

  1. 超匿名 より:

     結果から言えば引き分けで終えるチャンスもあったでしょうが、大下が与えた点が余計でした。
     連続七失点に連続で複数本塁打を打つ打者が相手チームに出てしまい、次のカードは絶好調の広島と流れが変わってきましたね。鈴木誠也を抑えられないと厳しくなりそうです。

  2. FIYS より:

    超匿名さんへ

    9連勝はやはり上手く行き過ぎていた部分はあると感じます。ここからもう一山、二山あるでしょうね。

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