やはり難しいシーズンですね。

ヤクルト5-3阪神

天敵青柳に黒星を付ける勝利となったのだが、それよりもコロナ禍におけるシーズンの難しさを感じるゲームとなった。7月末の阪神との3連戦時には、阪神がセリーグで最もバランスが良いチームだと感じていたし、今後を考えた時に最も怖い相手になるのは阪神だと感じていた。しかしその阪神もコロナ感染者が相次ぐ中で、一気に失速してしまった。今日のゲームでも近本、中野、大山らを欠く中で、打線の迫力はという意味では、ベストメンバーに比べてだいぶ見劣りしていたと感じるし、守備面でも苦しい部分があったのではないだろうか?そんな阪神相手にしっかり勝利出来たことは大きい出来事なのだが、まだまだ気の抜けないシーズンとなりそうである。

今シーズン完璧に抑え込まれていた青柳を相手に、今日も先発オーダーをいじってきた。
1番レフト青木、2番セカンド元山、3番ライトサンタナ、4番サード村上、5番ファースト宮本、6番キャッチャー中村、7番センター丸山和、8番ショート長岡、9番ピッチャー高梨という布陣となった。塩見、山田、オスナ辺りをスパッとスタメンから外すのが、今シーズンの青柳対策の1つのようである。しかしこれまでは「対青柳用オーダー」が機能していなかった。しかし今日は相手のミスから得点を奪うことで青柳を4回でマウンドから引き摺り下ろすことに成功した。
以前の青柳は荒れ球とフィールディングという部分に課題のある投手だった。しかしここ数年でその課題も解消され、安定感のある投手へ変貌を遂げていった。しかし今日のゲームでは、過去の青柳の課題だった部分が久々に顔を出した印象である。初回は簡単に三者凡退に抑え込まれてしまったのだが、2回は先頭の村上が四球で出塁すると、続く宮本の送りバントを処理しようした青柳が一塁へ悪送球し、0アウト1,2塁とチャンスを広げると、続く中村の送りバントがロドリゲスのフィルダースチョイスを誘い、ノーヒットで0アウト満塁のチャンスを作ると、続く丸山和のショートゴロの間に1点を先制することに成功した。その後のチャンスで長岡にもタイムリーが飛び出し、この回2点を奪ってみせた。「そういえば、昔の青柳はこういった崩れ方をすることがあったな。」ということを思い出す2得点となった。最低でもサードランナーを返すことを考えた丸山和のショートゴロ、インコースのボールにしっかり反応した長岡のタイムリー共に意識と技術がマッチした一打になったと感じる。
この2点で青柳は多少メンタルに揺らぎがあったのか、続く3回も先頭の元山が2ベースで出塁すると、1アウト3塁から村上が詰まりながらもセンター前に落とすタイムリーを放ち1点を追加すると、続く宮本もヒットで続き、1アウト1,3塁と再度チャンスを広げると中村にも犠牲フライが飛び出し、3回までに4点を奪ってみせた。相手のミスに付け込んだ2回の攻撃も各打者が自分の役割を果たした3回の攻撃も見事なものとなった。主力野手を欠く阪神相手に序盤で4点のリードを奪えたことは大きかった。
7回には青木がアルカンタラからソロホームランを放ったのだが、終わってみれば、このホームランも大きな得点となった。


打線が序盤で青柳を崩す中で、ヤクルトの先発マウンドに上がった高梨は、素晴らしいボールを投げ込んでみせた。素人考えではあるのだが、今日は指先感覚が非常に良かったのではないだろうか?ストレートも変化球もリリース時に指によく引っ掛かっている印象があり、阪神の各打者を圧倒してみせた。6回には糸原にホームランを打たれてしまったり、ピンチもあったのだが、6回で9つの三振を奪ったように、存分に高梨らしさを見せてくれた。安定感はないが、爆発力はあるというのが高梨という投手の特徴なのだと思うのだが、今日は、質のいいボールを投げ込むことが出来ていた。
リリーフ陣は、7回は梅野、8回は久保、清水のリレーで阪神打線を抑え、9回も田口が簡単に2アウトを奪ったのだが、ここから阪神打線の粘りに遭い、田口が3連打で1点を失い、ここでマウンドをマクガフに譲ることとなり、そのマクガフもワイルドピッチで1点を失ってしまい、最終的には一打同点のピンチを招いてしまったのだが、最後は糸原を打ち取り、事なきを得た。
最後のドタバタ劇を見れば分かるように、ヤクルトもチーム状態は良くないのだが、今はどんな形でも勝利が欲しいところである。残りゲームが40試合を切っている中でしっかり勝って、連勝出来たことを素直に喜びたいと思う。

P.S 今日は広島でコロナクラスターのニュースが飛び込んできましたね。こういった感染症でチームが崩れてしまうというのは、ファンからしても切ないことですよね。本当に難しいシーズンになっていますよね。

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コメント

  1. sabo より:

    青柳をやっと攻略できましたね
    もう一度対戦して打てるかは怪しいですが、とにかく勝てたことが大きい
    チームがまだ連敗の流れを断ち切れたか分からなかったところを、今日の試合で断ち切れたと言えると思います
    断ち切れたというのは選手の好不調というよりは「ラッキー」「アンラッキー」の部分ですね
    マクガフが焦げ付いたりまだまだ油断はできませんが「悪い流れ」は変わったのではないでしょうか

    特に明日の高橋奎二で勝てれば文句なし

  2. 超匿名 より:

     もうペナントレースは終盤の入り口に差しかかっているので、想像と違ったスタメンであっても、勝てれば文句を言う訳にはいきません。
     高梨は前回に続きコロナの影響を感じさせない力強い投球でしたね。同じく隔離明けの高橋の好投を期待します。相手には悪いですが主力を欠いた阪神には負けたくないところです。
     クラスターは本当にやっかいですね。ヤクルトも村上を含めてチームの半分程は前回のクラスターを免れているので、いつどうなるかわからないという懸念は続きます。
     

  3. FIYS より:

    saboさんへ

    青柳は短期決戦でも脅威になる存在ですからね。1試合でもしっかり打ち崩すゲームを作ったという事実が今後に繋がってくると良いですよね。

  4. FIYS より:

    超匿名さんへ

    クラスターは本当に厄介ですよね。どのチームも苦しんでいますよね。それだけに主力を欠いているチームにしっかり勝つということは、今シーズンの1つのポイントになってきていますよね。

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