貴重な快勝

2025試合結果


ヤクルト5-0ロッテ

今日の勝利でヤクルトの成績は、18勝38敗2分けとなった。今シーズン上げた18勝の大半は、ロースコアの競り合いを何とか拾ったものであり、「快勝」と呼べるようなゲームはほとんどなかったと記憶している。そう考えると今日の勝利は今シーズン数少ない「快勝」と呼べるゲームである。
それにしてもロッテ先発の小島の調子が非常に良く見えただけに、そんな日にこういった試合展開で勝てたことが不思議である。これも野球の面白さである。

吉村ー小島のマッチアップとなった今日の試合、序盤の投球内容という意味では、小島が上回っていた。キレのあるストレートと変化球で簡単に追い込まれてしまい、正直どうすることも出来ないような状態だった。3回まではパーフェクトに抑え込まれてしまい、打ち崩す姿が想像できない展開となっていた。吉村に粘ってもらう中で、何とかロースコアの競り合いをモノにする、今シーズンの数少ない勝ち筋にかけるしかないかな?と思っていた。そんなゲームは、意外な形で動くこととなる。
4回の先頭打者として打席に入った並木が小島の2球目のストレートを捉えると打球は、レフトのホームランラグーンを飛び越え、レフトスタンドへ飛び込む先制ソロホームランとなった。並木はプロ入り後着実にパワーを付け、打撃面でも成長が見られていた。今シーズンは上手く角度を付ける打球も増えてきているように感じていたが、足が最大の武器である並木にとってそのことがプラスに働いているのか分からない部分もあった。今日の打球に関しても打った瞬間「良い打球だな。」とは感じたが、あそこまで飛距離が出るとは思わなかった。おそらくロッテバッテリーにとっても予想外の失点となってしまったのではないだろうか?
昨日のゲームで5打席ノーヒット、出塁すら出来なかった並木にとって、非常に大きな一発となった。今のヤクルトのチーム方針もあると思うのだが、安易な四球狙いに走らず、積極的にスイングを掛けていく姿勢がプラスに働いた。
その姿勢は並木だけでなく、伊藤にも好結果をもたらすこととなる。5回に2アウト1,3塁という場面で打席に入った伊藤は、カウント2-0というバッティングカウントからボール球のフォークを2球連続で空振りしてしまい、逆に追い込まれてしまうのだが、フルカウントからのチェンジアップに反応すると打球は、左中間を破る2点タイムリー3ベースとなった。
今の伊藤の打撃に関しては、まだまだ1軍レベルにはないと思っているのだが、積極的にスイングをすることが印象的な一打に繋がっている。この打席も小島を助けるような空振りをしてしまい、「厳しくなったな。」と感じたのだが、フルカウントからのチェンジアップによく対応してみせた。これは今出来ることをしっかりやろうとする伊藤と首脳陣の考えの中で生まれた一打だと思っている。打率が残せなくても、三振が増えてしまっても今の伊藤の実力からすると仕方ないことである。「打てると感じたボールが来れば積極的にスイングを掛ける。」ということを継続してもらいたい。今の伊藤に期待したいのは、打撃面よりもショートでの守備面での貢献である。
並木、伊藤の活躍に触発されるようにサンタナにもタイムリーヒットが飛び出し、6回には山田にソロホームランが飛び出した。菊地のストレートに力負けせずに左中間スタンドに運んだ見事な一発となった。ゲーム中盤での5得点で試合の流れをがっちり掴んでみせた。

ヤクルトの先発吉村は、序盤は球数が多くなってしまい、ZOZOマリンの環境に苦しんでいるかな?とも感じたのだが、打線が援護点をプレゼントしてくれて以降は、ロッテ打線を手玉に取り、3回~7回は、パーフェクトに抑え込んでみせた。4回終了時点で球数は74球を数えており、どれくらいイニングを喰ってくれるか分からない部分もあったのだが、最終的には7回で117球を投げ、被安打2、無四球の無失点と主戦投手らしいスタッツを残してみせた。個人的には今のヤクルトの先発投手の中で最も安定感を感じる投手である。次回以降の登板にも期待したい。
点差も開き、吉村の快投もあり、8回清水、9回荘司は、多少心に余裕を持ってマウンドに上がることが出来たはずである。特に今日から1軍に復帰となった荘司は、復帰登板としては、最高の場面でマウンドに上がることが出来たのではないだろうか?ストレートの威力と抜けの良いチェンジアップのコンビネーションは健在だった。この投球が確認できただけでも収穫である。リリーフ陣に頼もしい投手が戻ってきてくれた。

「ベストゲーム」と定義は人それぞれなのだが、「快勝」という意味での「ベストゲーム」は、今日のゲームが今シーズン№1なのではないだろか?




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感想(3件)




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コメント

  1. grass より:

    負け試合の観戦に慣れ過ぎている自分を恥じるばかりですが、6回が終わった時点でも「そんなにうまく展開するわけがない」と、少しも安心していない自分がいました。
    魔の7回、8回にじわじわと点を取られ、揚げ句の果てには石山を投入出来ずに、最善でも延長戦だ、と。
    なので個人的には、魔の7回、吉村が続投した時は、涙があふれてきました。

    ま、涙が、というのは嘘ですが、ちょっと心が震えたのは事実です。

    それにしても、伊藤。
    一軍上がってサヨナラ代の後、しばらく使ってもらえない期間があってからの、今の位置。それを自分で切り拓いて来た感じがして、ちょっと嬉しいです。

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