ヤクルト4-5xロッテ
私は、毎試合しっかり試合観戦が出来ている訳ではないため、はっきりとしたことは言えないが、今シーズンここまでで今日の試合含めて3試合確実に勝ち切って欲しかったゲームがある。1つ目は巨人との開幕戦、2つ目は5月の豊橋での中日戦、3つ目は今日のロッテ戦である。巨人戦、中日戦に比べると今日のゲームは一旦逆転されてから追いついているため、そこまで勝ち切って欲しかったと言い切れるゲームではないという見方もあると思うのだが、初回に内山の2ランホームランで先制し、先発の高橋が威圧感十分のボールを投げ込んでいたため、今のロッテ相手であれば確実に勝ち切れる試合展開に持ち込めていると感じていた。しかし高橋が山本大に2本の2ランホームランを浴びてしまい、試合をひっくり返されると、打線はチャンスを活かせない場面もある中でシーソーゲームとなってしまい、最後はミスも絡んだ中でサヨナラ負けとなってしまった。スコア的には一昨日と同じなのだが、一昨日以上に確実に勝ち切ってもらいたいゲームだった。
今日の高橋が投げ込むボールの威力は、前回のソフトバンク戦以上のものを感じさせてくれた。ストレートのMAXは154キロを記録し、腕の振り、指のかかりともに抜群に感じた。序盤はコントロールも安定していたため、ある程度のイニングまでは力勝負で十分通用すると見ていた。しかし、4回に先頭の池田にヒットを許すと、続く山本大に対して、カウント3-0としてしまうと、ストライクを取らざるを得なくなったストレートを狙い打たれ、打球はレフトスタンド上段へ飛び込む同点2ランホームランとなってしまった。結局高橋は、6回にも山本大に2ランホームランを打たれ、6回4失点で降板となってしまったのだが、今日くらいのボールを投げ込むことが出来ていれば、今の山本大相手であれば、しっかり抑えなければならなかったと思っている。山本大はサイズがあり、スイングも強く、飛距離も出せるタイプの怖い打者である。打撃フォームも若き日の坂本勇人を思わせ、非常に魅力的だと感じる。しかし現段階では、まだまだ粗さが目立つ打者であり、今日の高橋が2本ホームランを打たれてしまう確率は非常に低いものだったと思われる。それがカウントを悪くしてしまったり、前の打者に余計な死球を与えたりしたしてしまったことによって、自分自身の首を絞めてしまう格好になってしまった。もちろんカウント3-0から狙いすましてストレートを捉えたり、チェンジアップにしっかりタイミングを合わせた山本大を褒めなければならない部分もあると思うのだが、私は、今日の2本の被本塁打は防ぐことが出来る、もしくは防がなければならない被本塁打だったと思っている。
今まで何度も書いてきているのが、ヤクルトの先発投手の中で最も魅力的なボールを投げ込んでいるのは高橋である。しかし、そのボールに見合っただけのスタッツを残すことが出来ていない。高橋ももう10年目の選手である。このまま成績が伸び悩んでしまうのは勿体なさすぎる。どこかでちょっとしたミスを防げる投手になってもらいたい。
試合は、4-4のまま9回裏を迎えるのだが、この回からマウンドに上がった清水が先頭の藤岡にヒットを許すと続く愛斗の送りバントに対して、サード北村拓、ピッチャー清水、ファーストオスナ、キャッチャー古賀の4人がボールを追いかけてしまい、3塁ベースががら空きとなってしまった。代走で起用されていた一塁走者の髙部はその隙を見逃さず3塁まで進塁してみせた。厳しいコースの投球に対して愛斗が上手くバントをしたのだが、その後の処理でヤクルト内野陣に綻びが出てしまった。1アウト2塁と1アウト3塁では全く状況が違ってくるだけに、非常に痛いプレーとなってしまった。
結局代わった田口が代打角中にレフトへの犠牲フライを打たれ、サヨナラ負けとなってしまった。山本大の2本のホームランも防げるホームランだったと書いたが、この回の髙部の好走塁についても隙を見せてしまったヤクルト側のミスという面が大きいプレーだった。4-4の9回裏というシチュエーションを考えるとあまりにも痛いワンプレーとなってしまった。
攻撃でも6回表の1アウト2,3塁のチャンスを活かせなかったのが痛かった。内山のヒット、オスナの四球、西川の送りバントでチャンスを作り、ここで山田のバットに期待したのだが、山田はボスの外へ逃げるカットボール、スライダーを振らされてしまい、内容の悪い三振に倒れてしまった。テレビで見ている限りではスイングを掛けた3球はいずれも見逃せばボールになる球に見えた。ここに手が出てしまうのが今の山田の状態なのだと思う。打てないなら打てないなりの一工夫が見えなかったのが残念に感じてしまった。
ロッテは、パリーグの最下位に沈んでいるだけあって、ヤクルト同様メンバー的には苦しい状況にあると感じた。そんな中で何とか1つでも勝ちを積み重ねたかったのだが、1勝2敗と負け越してしまった。今日は勝てるゲームだっただけにファンとして非常に残念に感じるゲームだった。
P.S それでも内山の先制2ランホームランと7回に伊藤が放ったタイムリー2ベースに付いては、見事なバッティングだと感じた。内山のホームランは、ボスのインコースのストレートにしっかり反応し、腰を素早く回転させて打った、技ありのホームランだった。
そして7回の伊藤のタイムリー2ベースに付いては、一旦はチームを救う一打になったと感じた。2点ビハインドの7回0アウト1塁の場面で打席が回ってきたのだが、ここは打って繋ぐ以外策がないような場面だった。伊藤に「打って繋げ。」と言うのも酷な場面だと感じていたのだが、ボスの変化球に喰らい付き、右中間を破ってみせた。期待以上の打撃という意味では120点を与えたくなる一打だった。
それでも伊藤には守備面で期待したい気持ちが強いため、送球エラーと9回のカバーリングについては、今後同様のプレーを減らせるように課題の解消にあたってもらいたい。
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コメント
高橋奎二が一番良い球を持っていると私も感じます
一番無失点で乗り切れる可能性の高い先発だと。
しかし2ホーマー。まあこれが野球ですね
とにかくミスを減らしたいと思ってもすぐには減らないですね
今シーズンが終わるまでに成長したと感じられると良いのですが。
最後のバント処理も…うーん。北村は一塁線に転がった時点で戻るべきだし、あとは投手も三塁カバーに入っても良かったんですけど、正直ヤクルトの投手にそんな気の利く選手はいない…伊藤はうーむ。でも長岡なら三塁カバーに回ったかもしれない、そういう期待と信頼が長岡にはあるんですよね。
そうは言ってもサードにせよショートにせよ三塁カバーに入っても高部の足ならセーフになってしまったかもしれませんが、際どいプレーになるかどうかが重要だと思うので。結果がついてくるのがベストですけど、例え負けてもプロの技術とプロの技術のぶつかり合いの結果なら見ごたえありますからね