5時間28分。延長12回引き分け。

ヤクルト7-7阪神(延長12回)

ヤクルトが勝てば巨人の優勝が決まるというシチュエーションで始まったこの試合。一時は7-2とリードを奪ったものの逃げ切れず結局延長12回引き分けに終わってしまった。それにしても今シーズンは長時間のゲームが多い印象がある。リードをしても逃げ切れず、ミスも多く乱戦になってしまう。今日もそんなゲームだった。

先発の木谷は、ここまで阪神戦は好投していたのだが、今日は初回から掴まってしまう。思うようにボールをコントロールすることができず、1アウトから坂に四球を与えるとマートン、鳥谷にはカウントを悪くしてから甘くなったボールを捉えられ、2点を先制されてしまう。
しかし今日は打線の大量援護にも恵まれ、5回表終了地点で7-2とリードを奪うことに成功する。それでも今日の木谷はそれでも安定しなかった。5回裏に連続四球でピンチを招くと鳥谷のタイムリーと新井貴の犠牲フライで2点を返されてしまう。結局木谷はこの回を投げ終えたところで降板となってしまう。
5回で94球を投げ、被安打5与四死球5の4失点という数字が残った。三振を8つ奪い、今日も潜在能力の高さは見せつけてくれたのだが、今日のような投球をしていては「勝てる投手」にはなれない。今のヤクルトには良いボールを投げていても投手としての偏差値が低い投手が多い。木谷にはそんな投手にはなってほしくないのだが、まだまだ経験を積むことが必要だと感じた。

木谷は5回で降板となったもののまだ7-4とリードしており、最近好調なリリーフ陣が踏ん張ればナイスゲームだったのだが…ここからはリリーフ陣が2アウトから掴まってしまう。6回は松岡が簡単に2アウトを取るものの柴田に四球を与えると西岡のヒットを今日ライトに入った三輪がファンブルし、2アウト2,3塁とピンチを広げてしまう。直後に坂に2点タイムリーを浴びてしまい、点差を1点に縮められてしまう。結局松岡は1イニング投げ切れずに降板となってしまう。ここでバーネットを投入せざるを得なかったことで7回は久古を投入する。その久古は鳥谷、新井貴、福留を三者凡退で抑え、流れをヤクルトに引き戻したように見えたのだが…

8回に山本哲がこれまた2アウトから柴田にヒットを許すと、続く西岡にタイムリー2ベースを打たれてしまう。6回も8回も2アウトランナーなしからの失点と言うことでいかにも最下位のチームの失点の仕方だった。ピッチャーだけでなく野手陣にも細かいミスが目立った。6回は三輪のファンブルで2アウト2,3塁としてしまい、坂にタイムリーを浴びるのだが、あのあたりの強さで2塁ランナーにも生還されてしまう三輪の送球はちょっと厳しいと言わざるを得ない。そして8回の失点もライト飯原とセカンド山田の連係ミスが絡んでの失点と言うことでチーム力の低さが浮き彫りになるシーンだった。

9回からは石山、ロマン、藤田で無失点リレーを見せた事に関してはまあ良かった点かとは思うが、同点にされた後の出来事なのでファンからすると「おまけ」みたいな印象しか残らなかったのも事実である。

打線は藤浪相手に4回で6点を奪ってみせたが、相手のミスが絡んでの得点だったので手放しでは誉められない。逆に6回以降1点も獲れなかったことを問題視するべきだろう。7回8回は先頭がヒットで出て、送りバントを成功させることが出来たにも関わらず得点に繋がらず、12回は川島、上田の連打などで1アウト満塁のチャンスを作るものの田中浩、川崎が一本出せず得点を奪うことが出来なかった。ここら辺が大きな課題である。ホームランのシーズン記録を更新し、三冠王も視野に入っている打者を擁しながらも大事な場面で得点できない勝負弱さは何とかならないものだろうか?

当たり前のことを当たり前にこなすことが出来る選手がもう少し増えてこなければ中々戦えるチームにはなれないのではないだろうか?

まあとにもかくにも5時間28分というのは長過ぎる。(ヤクルトが粘って追いついての5時間28分なら良いのですが…)

P.S 藤本が代打で出場し、1000試合出場を達成しましたね。すでに引退を表明しており、おそらく今日の打席と後は最終戦での出場があるかな?といった所だと思うのだが、元ホームグラウンドである甲子園で1000試合出場を達成できたのは良かったのではないだろうか?やはり藤本は「ヤクルトの藤本」よりも「阪神の藤本」のほうが印象的だし、しっくり来る。流石に阪神のV戦士であり、阪神ファンに愛された選手だということを改めて感じる今日の打席だった。

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