松本山雅J1昇格

サッカー

J2に昇格してから3年目の松本山雅が昨日のアビスパ福岡戦で勝利し、来シーズンのJ1昇格を決めた。普段山雅の試合を見ることもなく、詳しくはないのだが、長野県県民としては大変喜ばしいニュースである。そしてJ2に昇格してからわずか3年でのJ1昇格は驚異的な記録である。

私が初めて山雅の試合を観戦したのは、06年の天皇杯、同志社大学戦である。この頃はまだJFLにすら昇格していない段階であり、ホームグラウンドであるアルウィンでのゲームも観客はまばらだった。この試合は接戦となりPK戦にもつれ込み、最後は山雅が何とか勝利を手にしたゲームだったが、Jリーグ昇格なんて夢のまた夢だと感じたことを覚えている。しかしそこからわずか8年でJ1昇格である。個人的には驚きしかない。豊富な資金力があるわけでもなく大きな戦力補強もほとんどない中でこの成績は素晴らしいとしか言いようがない。

ここまでの道程にはいくつかのポイントがあったと思うのだが、大きかったのは①元日本代表の松田直樹氏の加入と急死②反町康治監督の招聘ではないだろうか?
①については加入も急死にも大きな驚きがあった(後者はショックも非常に大きかった)。横浜FMで出場機会を失ってしまった松田が新天地に選んだのは当時JFLに所属していた松本山雅だった。松田程の選手が松本にやってくるということでサッカーファンは驚いたと思うのだが、長野県民、山雅サポーターの驚きも大きかったのではないだろうか?「山雅の本気」が伝わってくる補強劇だった。その松田は加入1年目に心筋梗塞で倒れ夢半ばにして帰らぬ人となってしまった。元日本代表選手の急死ということでショックは計り知れなかった。しかし松田直樹というプレーヤーの影響力は「死んでなお止まることはなかった。」こういう書き方は語弊があるのかもしれないが、チーム、サポーターの一体感は増していった。そしてそのシーズンにJ2昇格を決めることとなる。しかしこの時点ではまだまだ未熟なチームであり、JFLでの順位も4位ということで、Jリーグで戦うための資格を擁してなかった同じ長野県の長野パルセイロよりも順位が下ということで何ともしょっぱいJ2昇格に感じた方々も多かったように記憶している。
私もこの時点では翌シーズンの降格候補の1番手なのでは?と見ていた。

しかしここで新たに監督に就任した反町監督がチームを大きく変貌させる。新潟、湘南をJ!へ昇格させ、北京オリンピック日本代表監督も務めた名称は、限られた戦力の中でも勝負が出来るようチームを改革し、相手チームのデータを分析し、J2でも十分に戦えるチームを作り上げていった。初年度に22チーム12位と上々のスタートを切ると、2年目には後一歩でJ1昇格プレーオフ進出という所までチームを押し上げてみせた。そして3年目となる今シーズンは序盤から好位置をキープし、そのままJ1昇格を決めてみせた。今シーズンに関して言えば地元出身のJリーガー田中隼磨の獲得はあったが、その他の大物の補強は特になかったと記憶している。それでもチームは躍進した。エース船山の決定力や岩上の多彩なセットプレーなどと言った武器もあるのだが、それ以上に個々の選手達が泥臭く走り回って自分の仕事をこなすことで「個の力」がなくても勝てるチームが出来上がっていった。いわゆる「山雅のサッカー」が出来上がったことによって過酷なJ2を勝ち抜けるだけのチーム力を付けることに成功したということなのだろう。

来シーズンはJ1での戦いが始まる。今シーズンの徳島の戦いぶりなどを見ていると山雅も相当苦戦することが予想されるが、山雅には、知将反町監督と個々の役割が浸透している選手達、そして強力なサポーターという武器がある。数は少ないし、一見地味な武器だが、J2を勝ち抜いたその武器は他チームからしたら決して侮ることは出来ない武器だろう。来シーズンは18番手からのスタートである。全チームが格上という中でどれだけの結果を残すことが出来るだろうか?
今までしっかり見てこなかったが、来シーズンからは少し意識して応援してみようかな?などと考えている。日本最高峰のプロクラブチームが長野県に出来上がったことで、長野県民、特に松本市民は熱狂している。決してサッカー強豪県ではない長野県だが、山雅の活躍が様々な所にプラスの効果を及ぼしてくれそうだ。
来シーズンのジャイアントキリングの連発に期待してみたい。

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