思い出に残る高校サッカー

サッカー

年末年始は、学生スポーツが目白押しなのだが、今日は高校サッカー(冬の選手権)について触れてみたい。
今年度の決勝は明日行われるのだが、史上初めて北信越勢が決勝に残ることとなった。しかも2校共に北信越勢である。富山代表の富山第一と石川代表の星稜である。私が高校サッカーを見始めた25年ほど前には考えられないような組み合わせとなった。今は、Jリーグの下部組織などに優秀な人材が集まるようになり、大会の位置づけというものも変化してきているとは思うのだが、それでも様々な地域にサッカー文化が根付いて来ていることを感じることができる。Jリーグ誕生後の日本におけるサッカー文化の進歩は凄まじいものがある。

日本におけるサッカー文化という意味合いで行くと、この「全国高校サッカー選手権大会」というものは、非常に大きな役割を果たしてきたものだと考えられる。先日日本テレビ系列で「伝説の名勝負SP」という番組をやっていたのだが、首都圏開催となった第55回大会からの盛り上がりがよく分かる内容となっていた。それとともに個人的にも冬休みに夢中になって見ていた様々なチームや選手、場面を思い出したのでブログに記してみることとした。

1970年代~80年代は本当に物凄い「熱狂時代」だったと思うのだが、私はこの年代のことはリアルタイムで見ていないのでほとんど知らない。それでも第62回大会の帝京ー清水東などのゲームはリアルタイムで見れていれば本当に興奮したんだろうなあ?と想像することが出来る。おそらく当時の日本サッカー界において最も盛り上がる行事がこの「高校サッカー選手権大会」だったのだろう。番組の中で「この頃のサッカー少年の夢は、ワールドカップではなく高校サッカーだった。」という言葉とともに第58回大会の決勝戦後にサッカー少年達がグラウンドに乱入してくる場面が映し出されていた。高校サッカーだけに注目が集まるという状況は決して良いものばかりではなかったと思うのだが、それでもそんな時代も悪くなかったんだろうなあ?などと思ってしまう自分がいる。

ここからは私の記憶の中に残る「冬の選手権大会」を書き連ねていきたいと思う。(記憶違いもあるかもしれませんがお許しください。)

私の記憶に残る最も古い試合は、第69回大会の国見ー鹿児島実業の決勝戦である。延長戦で国見高校が決勝ゴールを挙げて優勝するのだが、私の記憶に最も刻まれているのは、鹿児島実業の仁田尾というゴールキーパーである。素晴らしい反応でシュートを止めまくる姿が強く印象に残っている。

次年度の第70回の決勝帝京ー四日市中央工業は私の中では今でもベストゲームとして上げたいゲームである。松波、阿部のホットラインが印象的だった帝京と小倉、中西、中田を擁する四中工の点の取り合いは、小学校低学年だった私を夢中にさせた。松波のハーフボレーと小倉のダイビングヘッドがとにかくカッコ良かった。この2人が日本代表になるんだろうなあ?と思い込んでいた時代の素晴らしい決勝戦だった。

第71回の準優勝校山城(京都)の石塚もスター性が半端なかった。県大会で怪我をしてから試合には出ておらず、ようやく出て来たのが、決勝の舞台だっただったと記憶している。茶髪に長髪という髪型も異彩を放っており登場しただけで国立競技場の雰囲気が変わったのを覚えている。記憶に残る選手である。

第72回は、何と言っても清水市商の川口である。選手権でこれだけ注目されたゴールキーパーは川口だけではないだろうか?(73回の奈良育英楢崎も凄かったが…)FW安永とともに強く記憶に残っている。見た目込みでカッコイイ川口は少年たちの憧れだった。城(鹿児島実業)、中田英(韮崎)もこの大会に出場している。

第74回大会の準決勝静岡学園ー東福岡も素晴らしいゲームだった。個人的に東福岡を応援していただけにPK戦で負けてしまい残念だったのだが、FWの小島のプレーが印象に残っている。(前年も応援していたのだが、準決勝で国見に大敗してしまったのも印象に残っている。)
鹿実の平瀬、初芝橋本の吉原辺りも素晴らしい選手だった。

第75回は桐光の中村と市船の北嶋というスタープレーヤーがいたし、第76回大会の東福岡は、本山、金古、千代反田、宮原、古賀誠司、古賀大三など物凄いタレントを擁したチームだった。古賀誠司は怪我をしてしまったが、その左足から放たれるフリーキックには度肝を抜かれた。中田浩二擁する帝京との雪の国立決戦は非常に印象深い。

第75回大会の時私は中学3年生。ここから高校は野球部に所属し、あまり高校サッカーを見なくなってしまったのだが、先日の「伝説の名勝負SP」を見ると国見の大久保、松橋のコンビや怪物平山、乾のいた野洲の「セクシーフットボール」、鹿児島城西の大迫の圧倒的な決定力など色々なものを思い出した。明日の決勝に強い興味があるわけではないが、子どもの頃どっぷりはまったこの大会のことを書きたくなってしまった。興味のない方も多いと思いますが、長文に付き合って頂きありがとうございました。

P.S 私達30代にとってサッカー文化を考えた時「ワールドカップ」、「Jリーグ」の影響は大きかったと思うのだが、それ以前の事を考えると「高校サッカー」、「キャプテン翼」というものの影響力も忘れてはならないものである。個人的には、選手権の主題歌ザ・バーズの「ふり向くな君は美しい」は歌い継いでいってもらいたい名曲である。カラオケで唄いたくなります(笑)

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