ヤクルト2-2広島(延長12回)
広島の左のエース床田相手に初回に2点を先制し、ヤクルト先発の吉村が試合を作るという、今のヤクルトにとっては、理想的な展開に持ち込んだのだが、それでも勝つことは出来なかった。この展開でも勝てないのは辛いのだが、精一杯戦った中でのドロー、という印象はある。主力の怪我人が続出し、力量不足は明らかである。それでも毎日戦っていかなければならない。現状断トツの最下位に沈んでしまい、5位の背中も見えていないのだが、だからこそ試合では、良いプレーがあったらチーム全体で盛り上がり、勝利したらファンも含めて喜ぶ、そんな明るい雰囲気を忘れないようにしてもらいたい。
ここ2試合素晴らしい投球を披露してくれていた吉村は、今日も安定感のある投球を披露してくれた。吉村と言えば、個人的にはフォーク、カーブの印象が強いのだが、今日はカットボールを効果的に使い、打たせて取る投球で球数も抑えながら上手くイニングを重ねていった。また一つ投手としての引き出しを増やしてみせたのではないだろうか?今日の吉村は、おそらくボールの走りそのものは、絶好調という状態ではなかったと思うのだが、その中でもしっかりアウトを重ねてみせた。だからこそ、ダブルプレーを奪った直後に坂倉に浴びたホームランと6回に末包に浴びた同点ソロホームランが勿体なくも感じるのだが、個人的には、この2本のホームランで吉村を責める気にはなれない。もちろんホームランというものは投手の責任が大きく、ホームランを浴びたこと自体を評価することは出来ないのだが、シチュエーションに応じて頭を使った中で投球をしていることは感じることが出来たし、2本のホームラン以外は、本当によく粘ってくれたと思う。今日の吉村の投球に関しては、「エース」として高いハードルを求めているファンにとっては、評価しきれない部分もあるのかもしれないが、個人的には、今の吉村に求めるだけの投球は披露してくれたと思っている。それでも勝ちに繋がらないのが辛いのだが…
リリーフ陣は、8回から星ー荘司ー大西ー矢崎ー木澤ー石山というリレーになった。11回こそ矢崎がピンチを招き、代わった木澤もあわやサヨナラ負けという場面もあったのだが、何とか満塁のピンチを凌ぎ事なきを得た。
逆に言うと、それ以外の星、荘司、大西、石山については、結果、内容共に褒められる投球内容だったのではないだろうか?それぞれが自分の投球の特徴を出した中で広島打線を抑えてみせた。今日のゲームを引き分けに持ち込んだ立役者は、このリリーフ陣である。
打線は、初回に先頭の並木の内野安打からチャンスを作り、2アウト3塁という場面からオスナが先制タイムリーを放つと、今日5番に入った山田はライトオーバーのタイムリー2ベース(末包の守備も多少ぎこちなかったかな)を放ち、難敵床田相手に2点を先制してみせた。並木がスピードを活かす形で出塁し、武岡が送り、クリーンアップで得点するという、理想的な攻撃となった。
その後も床田の状態が上がってこない中で、2回、3回、4回と得点圏にランナーを進め、追加点を奪うチャンスを迎えたのだが、そのチャンスで一本を出すことが出来なかった。首脳陣とすれば狙った形でチャンスを広げることが出来ていたため、後は選手のバットに期待するのみだったのだが、そこで一本が飛び出さなかった。これは、選手層の薄さもあり、どうしても力量不足に陥ってしまっていることを感じる攻撃となってしまった。2回~4回までの攻撃は、2点リードで迎えており、1点でも追加点を奪いたかったのだが、その1点が遠かった。
結局この辺りの決定力不足も響く中で同点に追い付かれてしまい、勝機を逃すことになってしまった。今のヤクルトは理想的な展開に持ち込めたとしても、大差を付けることが難しいため、中々勝率自体は上がってこない。今日のようにある程度理想的な展開に持ち込んでも勝ち切れない所が苦しい。
今シーズンは同じことを何度も繰り返しているのだが、それでも今日のようなゲームを増やしていく他ないと思う。勝てなくてもとにかく丁寧に戦い続けてもらいたい。今日は「精一杯戦ってくれたな。」という気持ちにはなることができた。
![]() | 【ふるさと納税】乙類焼酎「つば九郎焼酎」720ml × 3本セット【 お酒 セット 焼酎 つば九郎 ヤクルト 東京ヤクルト スワローズ 新潟県 燕市 燕三条 】 価格:22000円 |


にほんブログ村
コメント