高梨の快投を無駄にせず。今日は強い勝ち方だったよ!

2025試合結果


ヤクルト3-1阪神(延長12回)

セリーグの首位を独走している阪神は、間違いなく強いチームである。今日のようなロースコアでの戦い方も熟知しており、佐藤輝に浴びたソロホームランが重くのしかかる展開になっていた。甲子園ではないが、京セラドームでの阪神のホームゲームということで0-1というスコア以上に厳しい展開となっていたのだが、9回に内山の2ベースからチャンスを作り、追い付くと延長12回に代打増田に勝ち越し2点タイムリーヒットが飛び出し、3-1で勝利してみせた。
高梨の快投を無駄にせず、土壇場で追い付き、リリーフ陣が粘り、最後の最後に勝利をもぎ取った今日のゲームは、チームとして強さを感じさせるものとなった。何とかCSを目指した戦いを1日でも長く継続してもらいたい。


ヤクルト先発高梨に関しては、ヤクルトに移籍して以降100試合以上登板しているのだが、その中でも1,2を争う出来の良さだったように感じる。高梨はプロ12年目の34歳という年齢なのだが、良くも悪くも投球に若さがある。今日に関しては良い方面での若さを感じることが出来た。とにかくストレートの走りが素晴らしかった。150キロを超えるボールを投げ込む場面もあるなど、阪神の各打者が高梨のストレートに差し込まれていた。テレビで見ていてもこれだけストレートで押せるということは、打者から見れば、今日の高梨のストレートは相当速く感じたのではないだろうか?高梨の投球スタイル的にとにかくストレートが打者にとって邪魔なボールになるということが最も大切なことである。これが出来れば、高梨が主導権を持ちながら投球を組み立てることが出来る。近年の高梨は、本来武器にしなければならないストレートのキレ、コントロールがイマイチであり、中々結果を残せていなかった。背番号も変更となり、正直相当厳しい立場に追い込まれたと思っていたのだが、昨シーズンの終盤からテイクバックを変え、シュートやカットボールを増やすなどして少しずつ結果が出るようになっていたのだが、やはり高梨はストレートである。今日の投球内容は「快投」と呼んで差し支えない出来だったと思う。
リリーフ陣は、8回から小澤ー荘司ー大西ー矢崎ー星と1イニングずつ繋いでみせた。小澤、荘司、大西、矢崎は1点でも失えば、敗戦濃厚、サヨナラ負けという状況、星は2点のリードを守って試合を締め括らなければならないという状況で、バランスの良い阪神打線の対峙することは非常に大きなプレッシャーが掛かったと思う。しかし、5人の投手がそれぞれ、そのプレッシャーに打ち勝つ投球を見せてくれた。
同点の9回を任された荘司は、アンラッキーなヒットを許したのだが、佐藤輝を高めのストレートで抑えきり、その後盗塁を仕掛けてきた植田は、古賀の素早い送球と山田の見事な処理でアウトにし、ピンチを凌いでみせた。先頭の森下翔のヒットに関しては、レフト太田の判断が微妙だったかな?とも感じたのだが、その後の荘司の投球、古賀、山田の守備はプロのプレーだった。
11回の矢崎も0アウト1,2塁という絶体絶命のピンチを招いてしまったのだが、そこからしっかり自分の投球を披露し、ピンチを防ぐと、12回も星がピンチを招きながらも最後は近本をショートゴロに打ち取り、試合を締め括ってみせた。
以前の星は、緊張感の高い場面だとコントロールが乱れる傾向があり、一か八かでストレートに頼る配球にならざるを得ない部分があったと思うのだが、今の星は、こういった場面でも変化球を効果的に使えるようになってきている。以前の星を見てきているファンからすると、「もうストレートで押してくれ。」と思ってしまう部分もあるのだが、星ー古賀のバッテリーは最後まで冷静だった。ピンチで近本相手にカウント3-0まで行きながらも打ち取った姿を見て、昨日に続いて今日も星の成長を感じることが出来た。

打線は、今シーズン含めて近年抑え込まれている伊藤将の前に、上手く攻撃をすることが出来ず、今日もズルズルと0行進を続けることになってしまった。何とか1点を奪いたかったと思うのだが、伊藤将ー坂本のクレバーなバッテリーの前に一枚上を行かれてしまった印象である。それでも9回に先頭の内山が2ベースで出塁すると、1アウト3塁の場面でオスナのセカンドゴロに対して内山の代走で出場していた岩田がホームへ突入し、紙一重で生還し、同点に追い付いてみせた。代走岩田という一手が功を奏した場面だった。
延長戦は、10回、11回と得点圏にランナーを進めたものの後一本が出ず、12回は簡単に2アウトを取られてしまったのだが、代打宮本がヒットで出塁すると太田死球、赤羽内野安打で2アウト満塁とチャンスを広げる。ここでヤクルトベンチは、岩田に代打増田を送ると、阪神ベンチは湯浅からサウスポーの桐敷にスイッチしてきた。
この場面、先に代打を送ったのはヤクルトベンチに見えたのだが、どちらかというと左投手を得意としている増田相手に阪神ベンチはサウスポーの桐敷をぶつけてきた。阪神ベンチの意図が気になる場面だった(湯浅のコントロールが安定していないと見ましたかね?)。
ここで増田は、カウント2-2からのインコースのストレートをセンター前へ弾き返す、勝ち越し2点タイムリーを放ち、代打として最高の仕事を果たしてみせた。正直カウント1-1からのツーシームを仕留められなかった段階で苦しくなったと感じたのだが、追い込まれてからのストレートにしっかり反応してみせた。今シーズンの増田は、甲子園で石川の勝ち星に繋がるタイムリーを放ったことがあったのだが、今日も代打で見事な一打を放ってみせた。

今日の勝ちは、阪神相手にがっぷり四つに組んでの勝利であり、チームの状態が上がってきていることを感じさせてくれた。出来ればカード勝ち越し、もしくは3連勝を狙ってもらいたいものである。




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