ヤクルト12-1x巨人(8回裏降雨コールド)
今シーズン118試合目にして初の2桁得点を記録してみせた。村上をはじめとする主力が軒並み離脱する中で1点を獲ること苦労した今シーズンを象徴するような記録である。今日に関しては、2ホーマー6打点を記録した村上の偉大さを改めて実感することとなった。今日現在のオーダーを見渡しても山田、塩見、サンタナが不在であり、ベストメンバーには程遠いのだが、村上がいれば何とか打線が形になる。それ程までに村上はスペシャルな選手である。その村上が居ない中で戦わなければならない来シーズン以降を想像するとゾッとしてしまうのだが、そんなことよりも残りわずかとなったヤクルトスワローズの村上宗隆、村上宗隆のいるヤクルトスワローズを目に焼き付けたいと思っている。
先制点は、初回村上のバットから生まれた。先頭の濱田が2ベースで出塁したものの2アウトとなり、ここで村上に打席が回る。巨人先発又木の前にカウント1-2と追い込まれたのだが、外角のストレートを素直に弾き返すと打球はレフトスタンドへ飛び込む先制2ランホームランとなった。
おそらく又木ー岸田のバッテリーはほぼイメージ通りに追い込み、ホームランとなった4球目のストレートに関してもほぼイメージ通りのボールを投げ込んだのではないだろうか?又木のストレートは球速表示以上にキレがあり、打者が差し込まれたり、振り遅れたりする場面が目立つイメージなのだが、村上はしっかり捉え、しっかり押し込んでみせた。好調時の村上はボールをギリギリまで呼び込んでからスイングを掛けることが出来るため、ボールを見極める時間が長くなる印象である。このことによってコンタクト率も上がり、その分ホームランも増えるように感じる。こういった状態の村上と勝負するバッテリーはかなりの恐怖心を感じるのではないだろうか?
4回には岡本和のタイムリーエラーと長岡の2点タイムリー2ベースで3点を加えると、その後雨天中断を挟んで1アウト満塁という場面で打席に入った村上は、今度は右腕泉の縦のカーブにタイミングを狂わされることなくしっかりとしたスイングで捉えると打球はライナーでライトスタンドに突き刺さる満塁ホームランとなった。
サウスポーの外角のストレートを逆らわずに逆方向に運ぶ姿も縦のカーブにタイミングを崩されることなく自分のスイングでホームランを放つ姿も2021年、2022年の村上の姿を見るようである。今シーズンは脇腹の負傷で長期離脱し、おそらくは、自分のスイングを取り戻すまでに相当な苦労があったと思うのだが、よくぞここまでしっかり戻してきたと感じる。自分との戦いを経て、今この場所に立っていることを一ファンとして忘れないようにしたい。2023年にはその実力差にショックを受けたと言われている大谷翔平の背中もほんの僅かではあるが見えてきているのではないだろうか?負けず嫌いな村上であれば、今でも大谷を追い越したいという夢は持ち続けているはずである。今の状態の村上であればメジャーでも通用すると思われる。大谷と同じ舞台に立ってガチンコ勝負を挑んでもらいたい。
そんな村上の活躍もある中で、今日は打線が17安打で12得点と気を吐いてくれた。村上の他に濱田、中村悠が猛打賞、長岡、オスナ、岩田が2安打と結果を残してみせた。村上あっての大量得点ではあるが、各打者がしっかり結果を残した中で2桁得点を記録出来たことは良かったのではないだろうか?
投手陣では吉村が7回で106球を投げ、被安打7、与四球1の1失点(自責点0)と先発の役割を果たしてみせた。岐阜長良川での雨天の中でのゲームということで簡単ではないコンディションではあったのだが、しっかりとイニングを喰ってみせた。初回2アウトランナーなしから味方のエラーも絡んだ中で3連打で1点を返された時には、あまり調子は良くないのかな?と思ったのだが、2回以降きっちり立て直してみせた。大量援護も活かす形で基本的にはストライク先行の吉村らしい投球を披露してくれた。4回にライナーを右腕に受け、5回に四球も絡んでピンチを招いた場面では、一瞬不安もよぎったのだが、その後は腕に打球を受けた影響も感じさせることなく淡々と試合を作ってくれた。大量援護に恵まれたという部分もあるのだが、冷静でクレバーな吉村らしい投球だった。
残り試合も少なくなってきたが、1試合1試合丁寧に戦ってもらいたい。
![]() | 価格:8580円 |


にほんブログ村
コメント