ヤクルト2-2阪神(延長12回)
復帰した山野が初回に森下に先制2ランホームランを浴び、一方的な展開になることも多少は覚悟したのだが、そこから山野が粘ると7回からは、6人のリリーバーが阪神打線を無失点に抑えてみせた。昨日のゲームでもリリーフ陣がよく粘ったのだが、今日もよく粘ってくれた。リリーバーとして使える投手を増やしてこれだけの結果を残しているのは、高津監督の功績の一つだと思っている。強い阪神相手によく追いついて引き分けたと評価して良いのではないだろうか?
6月6日以来の1軍での登板となった山野は、初回に森下に2ランホームランを浴びる立ち上がりとなってしまったのだが、ストレートの球速もアベレージで145キロ以上程は出ており、フォーク、スライダーを中心とした変化球との組み合わせも良く、復帰前と同様の投球を披露してくれた。ピンチを招く場面もあったのだが、そこからしっかり粘り切ることが出来、今後の登板に期待してみたくなるだけの投球を披露してくれた。今シーズン絶好調の佐藤輝を3打席連続三振で抑えた場面は爽快だった。こういった本格派的な投球が出来るのが今の山野である。高橋を欠き、石川の状態も上がってこない中で山野の存在は貴重である。ここからシーズン終了まで離脱することなくしっかり先発としての役割を果たしてもらいたい。
リリーフ陣は、7回から矢崎ー木澤ー下川ー荘司ー大西ー星と6投手が1イニングずを任された。矢崎、木澤、下川は1点ビハインドの場面で登板だった。木澤は3つの四球でピンチを招いてしまったのだが、何とか後続を断ちことなくを得ると、9回は下川が緊迫する場面でしっかり結果を残してみせた。下川に関しては、先発だリリーフだと言っていられない立ち位置の選手だけに与えられた役割でしっかり結果を残したい所である。今日の投球は首脳陣に対して大きなアピールになったはずである。
10回からは勝ちパターンを継ぎ込む展開となったのだが、荘司、大西、星と連日阪神打線相手にしっかり結果を残してみせた。
高津監督就任以降投手運用という部分は大きく変化しており、リリーフ投手の登板間隔もある程度空けるようになってきており、その分多くの投手を1軍のマウンドに上げることとなっている。いわゆる勝ちパターンの投手をはっきり固定しない(固定出来ないという事情があったことも事実だが…)ことがプラスに働いた部分もあるのではないだろうか?今シーズンは、戦力的に苦しい状況にあり、リリーフ陣の奮闘が勝利に繋がらないことも多かったのだが、それでもある程度の陣容が固まってきたことは今シーズンの数少ないプラス要素ではないだろうか?
打線は、苦手伊藤将を相手に2点を追いかける展開となってしまい、厳しい試合展開になってしまったと感じていたのだが、2回に山田のソロホームランで1点を返してみせた。チェンジアップをしっかりと捉えた打球は滞空時間の長いあたりとなり、レフトポール際に飛び込むホームランとなった。ストレートを掴まえることが出来ない打席が目立ち、現在進行形で苦しんでいるのだが、今日は伊藤将の変化球に巧く合わせてみせた。今日の山田は、その後も「あわや」と感じさせるバッティングを見せてくれた。若い頃のようにパワーを伝えることが難しくなっていることは事実なのだが、それでも徐々に上手くコンタクトできるようになってきているだろうか?
1点差に詰め寄って以降は、投手陣が粘る中で何とか1点を奪いたかったのだが、伊藤将、及川、桐敷、ハートウィグの前に抑え込まれ、1-2というスコアのまま9回裏に突入してしまった。しかし、今日のヤクルトは最終回に岩崎相手に粘りを見せてくれた。1アウトから古賀、代打宮本の連打と宮本の盗塁で1アウト2,3塁のチャンスを作ると、続く代打の増田が四球で歩き、1アウト満塁で今日スタメンに復帰した太田に打席が回った。ここで太田が岩崎の高めのストレートをライトまで運ぶ犠牲フライを放ち同点に追い付くことに成功する。昨日のゲームでも感じたのだが、阪神相手に勝つのであれば、ここで一気に決めてしまいたかったのだが、そこまで持っていくことは出来なかった。しかし、阪神は逃げ切りを図る中で最低限の犠牲フライを放つことも非常に難しい場面であったことに違いはない。このチャンスでしっかり仕事を果たした太田には拍手を送りたい。
延長に入ってからは、山田の惜しい当たりなどもあったのだが、11回、12回は岡留、岩貞という阪神のリリーフ陣の中では序列が下がる(それでもレベルは充分高いのだが…)投手を相手にあっさりアウトを重ねてしまった。ホームゲームであり、表の阪神の攻撃を無失点で防いでいる時点で球場の雰囲気は何となくヤクルトに傾くものなのだが、そんな中でもきっちり結果を残す阪神投手陣を褒めなければならない。ヤクルト側からすると勢いのままにゲームを決めてしまいたいのだが、その雰囲気を作ることすら許してもらえなかった。昨日のゲームでも感じたのだが、こういった競り合いで簡単に負けないのが今シーズンの阪神である。投手陣を中心として守りの強さがある中で、攻撃時にも迷いなくプレー出来ているように感じる。
そんな強い阪神相手であってもホームゲームでは何とか1つは勝ってもらいたいものである。個人的に注目していた奥川は予定通り明日の先発マウンドに上がる予定である。中6日という起用法の中でどこまで投げることが出来るだろうか?
![]() | 【ふるさと納税】乙類焼酎「つば九郎焼酎」720ml × 3本セット【 お酒 セット 焼酎 つば九郎 ヤクルト 東京ヤクルト スワローズ 新潟県 燕市 燕三条 】 価格:22000円 |


にほんブログ村
コメント