クローザーの星

2025試合結果


ヤクルト3-2DeNA

山野ー竹田の投手戦で始まった試合は、ヤクルトが3点を先制し、その後2点を返されたものの、リリーフ陣の粘りもあり、3-2というスコアのまま逃げ切ってみせた。中々コンスタントに結果を残せなかった星が厳しい場面で粘り切れるようになってきている。今日の投球などはクローザーっぽさを感じさせてくれた。

星に関しては、宇都宮工時代からいわゆる「糸を引くような綺麗なストレート」を投げ込んでおり、潜在能力の高さを評価されていた。明大に進学後もその姿は変わらず、ストレートの威力はパワーアップしていた。その反面ボールの割に結果が伴ってこない印象もあり、プロの世界でどうなのかな?と不安視されていた部分もある。ルーキーイヤーこそ、先発として私の想像以上の数字を残してくれたのだが、その後はパッとせず、大きく数字を伸ばすことなく年数を重ねていくこととなった。一時はボールの威力自体も落ちてしまったこともあり、このままでは1軍で結果を残すことは難しいのでは?と感じさせることもあったのだが、2023年シーズン辺りからボールの威力自体は取り戻し始めていた。しかし、試合ごとの波が大きく、ボールが走らない時は、全く粘れないことも多く、コンスタントに結果を残すことが出来なかった。30歳を超えても宇都宮工や明大時代と同じようなポテンシャルは高いが結果が残せない投手という状況が続いていた。
今シーズンも開幕当初は中々チャンスをもらえなかったのだが、シーズン途中からチーム事情もある中で登板機会を増やすと結果を残す中で、石山離脱後にクローザーを任されると継続して結果を残せるようになってきた。
今日は、1点差の9回を任され、先頭の度会に内野安打、1アウト後ビシエドにヒットを許し、1アウト1,2塁のピンチを招いてしまった。過去8年間の星の姿を見てきているものからすれば、この時点でかなり苦しくなったと感じたのだが、今シーズンクローザーを任され、結果を残している星は、以前とは違う姿を見せてくれた。まずは蝦名をフルカウントからのフォークで三振に斬って取ると、続く桑原はストレートでライトフライに打ち取り、3-2というスコアのまま試合を締めてみせた。
今日の星は、ボールのキレ自体はそこまで良くなかったと思うのだが、困ったらストレートに頼るしかなかった頃とは違い、カウント球にも変化球を多投出来るようになったことにより、投球の幅が広がり、捕手もリードしやすくなった部分はあるのではないだろうか?蝦名を三振に取ったフルカウントからのフォークは、配球含めて痺れる場面となった。
今日は星だけでなく、7回を任された大西、8回を任されピンチを凌いだ荘司含めリリーフ陣が僅差のゲームでしっかり仕事をし、先発の山野に勝ち星を付けることが出来た。こういった試合が続けば、投手陣の雰囲気は良くなってくるはずである。
先発の山野も相手先発ルーキー竹田が好投する中でも先制点を与えないナイスピッチングを見せてくれた。5回まで毎回ランナーを許す投球ではあったのだが、ランナーを出した後に簡単には崩れなかった。1点でも許してれば、試合は全く違ったゲームになったと思われるだけにこういった粘りが先発投手にとって大事なことであることを再認識できた。

打線はDeNA先発竹田の丁寧な投球の前に1点が遠い展開になっていたのだが、6回に先頭打者の濱田が特大のソロホームランを放ち、試合を動かしてみせた。やはり濱田に期待したいのはこういった長打力のある打撃である。試合展開的にも非常に価値のある一発となった。その後もチャンスを作り、竹田をマウンドから下ろすと、代わった颯からもチャンスを広げ、2アウト満塁という場面で古賀がセンターへ2点タイムリーヒットを放ってみせた。アンダーハンド颯のツーシームを上手くおっつけてみせた。2アウトからの一打ということでこちらも価値あるタイムリーとなった。

エラーや四球、もう一本欲しいところで一本が出ないなど、課題も目立ったゲームではあるのだが、それでもこういったロースコアのゲームを拾えたことに選手個々人の成長を感じることが出来た。




つば九郎のぽじてぃぶじんせいそうだん。 ときどきまじめ、ほとんどてきとう/つば九郎【1000円以上送料無料】

価格:1100円
(2025/9/6 22:18時点)
感想(0件)




にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました