ヤクルト6-7DeNA
村上は今日も9回にバックスクリーンに飛び込む3ランホームランを放ち、35試合の出場でホームランの数を18本まで増やしてみせた。驚異的なペースであることに違いはない。しかし「ビックリ基準」で考えると私の中では筒香の56試合でホームラン15本という数字の方により驚きを感じている。
村上は、プロ2年目となる2019年シーズンに36本塁打を記録するとコロナ禍でシーズンが短縮された2020年こそ28本塁打に留まったのだが、その後は39本→56本→31本→33本と軒並み30本以上のホームランを記録してきた。2021年、2022年はMVPも獲得するなど若くしてNPB№1スラッガーの称号を手にしたスーパースターである。年齢的にも現在25歳ということで、35試合で18本塁打という記録も「村上であればあり得ない数字ではない。」と思わせるだけの説得力がある。
筒香に関しても2016年にホームラン王を獲得したスラッガーであり、日本代表の4番も務めた素晴らしい選手ではあるのだが、2020年にメジャーに調整して以降、状態を崩してしまい、昨シーズン途中にDeNAに復帰したものの打率は2割に届かず、苦労している印象が強かった。今シーズンも前半戦は苦しんでおり、正直このままフェードアウトしていってしまうのかな?という思いもあったのだが、夏場以降一気に状態を上げ、ホームランを量産している。今日のゲームでも高梨の低めのストレートをレフトスタンド運ぶスラッガーらしい一発を放ったのだが、2020年からの数字を見ている限り、ここに来て一気に結果を残し始めたことに驚きを感じている。年齢的には33歳ということで長距離砲としてはまだまだこれから結果を残す可能性はあるのだが、このV字回復ぶりは想像していなかった。広島の新井監督のような驚異の復活劇があり得るのだろうか?
ヤクルト先発の高梨は、今日もボールの出来自体は悪くなかったと思う。これだけの投球をコンスタントに続けてくれていること自体をまずは評価したいと思う。それだけに2回のワイルドピッチでの失点、6回2アウトランナーなし、カウント1-2からの筒香からの被弾、その後山本にヒット、度会に四球を与えてしまい、この回を投げ切れなかった事に関しては、残念だった。前回登板の時にも感じたのだが、自らのミスも絡む中での失点は印象が悪い。こういった投球が高梨の特徴と言ってしまえばその通りなのだが、1試合平均1点は失点を減らせたのではないか?という気持ちにもなってしまう。私は、今の高梨がヤクルトに移籍して以降、最も状態が良いと思っている。それだけに前回、今回と6回までで4点を失ってしまったことに勿体なさを感じている。
リリーフ陣も今日は、矢崎、山本が火消しに失敗し、7回を任された石山も打ち込まれてしまった。バッテリーエラー、岩田の落球もあり、最後までピリッとしなかった。
岩田に関しては、現在のヤクルトの中でセンターでの守備範囲に関しては№1だと思っている。それだけに今日の落球のようなプレーを減らしてもらいたいのだが、なかなか減ってこないのが現状である。外野手の捕球ミスはそれだけで非常に印象が悪くなってしまう。
打線は、昨日の好調そのままに序盤DeNA先発のジャクソン相手にヒットを重ねてみせた。4回までで単打のみで10安打と打ち込み、3回はオスナの同点タイムリーヒット、4回は濱田の逆転2点タイムリーヒットで3点を奪ってみせた。10安打で3点と見ると効率が悪いように感じるのだが、単打のみだったため、そこまで効率が悪いということもなかったように感じる。良い場面でオスナと濱田が結果を残してくれた。しかし、その後はDeNAペースの試合となってしまい、流れを手放してしまった。
9回に入江からチャンスを作ると村上がファンの期待に応えるバックスクリーン直撃の3ランホームランを放ってみせたのだが、後1点が及ばなかった。「バッテリーエラーや岩田の落球がなければ勝てたのか?」と聞かれれば、「野球というスポーツはそう単純ではない。」と答えるのだが、それでもつまらないミスを減らすことが勝利への近道になることは確かである。
最下位に沈む中で村上のホームランにどうしても注目が集まるのだが、やはり個人的にはチームの勝利が一番嬉しい。、村上がホームランを打って、チームが勝つ!そんな姿を見たいのである。
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