ヤクルト5-0巨人
先に謝っておかなければならない。今日のゲームのブログ記事にタイトルを付けるとすれば高橋の快投や山田の12年連続2桁ホームラン&通算1000得点となった今シーズン第10号ホームランなどを踏まえて、巨人相手に快勝したことが伝わるタイトルを付けることが基本なのだが、私自身が今神宮球場の隣、国立競技場で行われている東京世界陸上に夢中になっていること、今日久々にスタメン出場となった並木が初回から活躍したことから「セ界陸上 スプリンター並木秀尊 よーいドン!」というタイトルが頭に浮かんでしまったので、そのタイトルを付けることとした。並木と言えばいわゆる「サニブラウンに勝った男に勝った男」として有名である(五十幡は実際の競技会でサニブラウンに勝利しているため、正真正銘の「サニブラウンに勝った男」なのだが、並木は大学日本代表合宿で五十幡より変則50メートル走のタイムが速かったという真面目に考えてしまえば微妙なものなのだが「サニブラウンに勝った男に勝った男」という異名は、キャッチーであるため野球ファンの間では瞬く間に広がっていった。)。
その並木の初回先頭打者初球3ベースヒットからヤクルトが流れを掴んだゲームである。塁間のスピード、ベースランニングのスピードと言う意味では、並木も「セ界の超人」である。
初回のピンチをレフト内山の好返球で凌いだヤクルトは、その裏先頭の並木が巨人先発森田の初球のストレートを捉えると打球はレフトオーバーの3ベースヒットとなった。レフト丸がクッションボールをファンブルしたのだが、それにしても決して広くない神宮球場でレフトオーバーの3ベースはあまり見かけないプレーである。並木のスピードがあるからこその3ベースということが言えるのではないだろうか?塁上でグングンと加速する並木の走塁は一見の価値がある。おそらく現地で観戦したファンは、並木の塁間での躍動感に興奮したはずである。この並木の「よーいドン!」での3ベースでチャンスを作ると1アウト後、初回の守備で好プレーを見せていた内山がタイムリー2ベースヒットを放ち、先制することに成功した。
2回は、こちらも久々のスタメンとなった山田が森田の甘くなったストレートを完璧に捉えると打球はレフトスタンドへ飛び込むソロホームランとなった。この一発が12年連続2桁ホームラン&通算1000得点となる今シーズン第10号ホームランとなった。このタイミングでの記録達成は山田にとっては不本意だと思うのだが、それでも今シーズン中に節目の記録に到達したことは良かったことである。こういった記録を見ると改めて山田哲人の偉大さを感じることが出来る。
3回は、2アウト1,2塁という場面で2塁ランナーの村上が森田のワイルドピッチの間に一気にホームを陥れてみせた。村上らしい走塁での高い意識を感じさせる見事な走塁となった。直後に中村悠にもタイムリーヒットが飛び出し、点差を広げると4回には並木、長岡の連続2ベースヒットでもう1点追加してみせた。
初回の並木の3ベースをきっかけに4回までで5点を奪う見事な攻撃だった。
コンディション不良で2か月以上1軍のマウンドから遠ざかっていた高橋は、しっかりコンディションを戻して、今日のマウンドに上がってみせた。初回こそ多少硬さが目立ち、内山の好プレーに助けられたのだが、2回以降は、唸るようなストレートとキレキレの変化球で巨人打線から三振の山を築いてみせた。今シーズンは投げることさえできれば、かなりのボールを投げ込んでくれていたのだが、今日も質の良いボールを投げ込むことが出来ていた。しっかり投げれるコンディションを作ること、調子が良い時にアウトを重ねられる投手としての総合力、そういった投球をコンスタントに披露する持続力など課題はまだまだあるのだが、これだけのボールを投げ込めること自体が高橋の大きな魅力である。6回で98球を投げ、被安打5、与四球3の無失点という数字は、高橋に期待したいスタッツそのものだった。
今シーズン苦しんだ巨人相手に快勝した今日のゲームは、ファンとしても嬉しいゲームとなった。
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