内山のグランドスラムで阪神の連勝を11で止める

2025試合結果


ヤクルト6-3阪神

目下11連勝中で首位独走中の阪神と完全ビジターの甲子園球場で戦わなければならないシチュエーションは、最下位に沈むヤクルトにとってはあまりにも厳しいと思っていたのだが、2回に2アウトランナーなしから阪神先発の村上相手に6点を奪うというにわかには信じられないような攻撃で試合の主導権を握ると雨での中断を挟んだ後も2回に奪った6点の貯金を上手く守り切り、阪神の連勝を11で止めてみせた。これだから野球は、プロ野球は面白い。弱くても強いチームに勝てるチャンスはあるのである。だからこそファンは毎日夢中に応援するのだと思う。

それにしても2回の攻撃には驚いた。1アウトから伊藤がヒットで出塁したのだが、続く古賀の打席で盗塁が失敗に終わり、2アウトランナーなしとなり、この回に得点が入る雰囲気は全く感じなかったのだが、その後古賀、武岡の連打で2アウト1,3塁のチャンスを作ると、ここで今日の先発ランバートが高いバウンドのピッチャー後方へのゴロを放つと、この打球を村上がキャッチできず、先制タイムリー内野安打となり、まず1点を奪うと、続く岩田はレフト前へ落とすタイムリーで2点目を奪う。今日1軍に昇格し即2番でスタメン起用となった太田もヒットで続いて、2アウト満塁とすると、続く内山は、カウント2-2からのインコースのストレートに上手く対応し、打球はレフトスタンドに飛び込む満塁ホームランとなり、この回一挙6点というビッグイニングを作ることに成功した。
伊藤のヒットを含めると7連打で6得点ということで、コントロールの良い村上相手にちょっと信じられない攻撃を見せてくれた。一昨日のDeNA戦での9回2アウトからの代打古賀の同点2ランホームランもちょっと信じられないような一発だったのだが、今日の6点の獲り方もちょっと信じられないものとなった。
内山に関しては、高津監督も我慢しながらゲームに使っていると思うのだが、こじんまりせずに長打も意識して打席に入ってくれているところがファンとして嬉しいところであるし、頼もしいところでもある。私が今のセリーグでインコースの捌きが上手いと感じる打者は阪神の森下なのだが、内山も森下の背中を追えるだけの打撃技術を持った選手だと感じている。今日村上が投じたインコースへのストレートはおそらく失投ではなく、ほぼ狙ったコースに投げ込めたボールだったはずである。あのコースへのストレートを間違いなく投げ切れるからこそ、村上は結果を残せると思うのだが、その村上の武器の一つであるインコースへのストレートをものの見事に捉えてみせた。おそらくは、解説者の方々も技術的に絶賛するであろう一発だった。こういった打撃が出来るからこそ、高津監督をはじめとする首脳陣は多少ブレーキになるゲームがあったとしても内山を起用し続けるのだと思う。本当にきれいな満塁ホームランだった。

投手陣は、ランバートが雨での中断を挟んだ後も力強いストレートを軸に阪神打線を抑え込んでいったのだが、4回に阪神自慢のクリーンアップ森下、佐藤輝、大山の3連打で1点を返されると、豊田の四球を与え、満塁とピンチを広げた中で小幡にもタイムリーヒットを打たれ、尚も0アウト満塁と下手をするとこの回で追い付かれてしまうのではないか?という不安にさらされるような状況になってしまったのだが、ここから坂本、代打ヘルナンデス、近本と三人をしっかり抑えきり、大怪我をせずにこの回を終わらすことが出来た。これで一安心かと思いきや、続く5回は、3連続四球で0アウト満塁のピンチを作ってしまい、ランバート自身イライラしているようにも感じたのだが、このピンチも何とか大山の犠牲フライによる1点で凌ぎ切り、リードを保ったまま後半戦を迎えることとなった。
ランバートは投げても打っても感情を全面に出しながらプレーしてくれるのだが、今日はいつも以上にコントロールに苦しみ、5回で101球を投げ、被安打6、与四球5の3失点で降板となってしまった。
ボールの威力、キレ自体は、いつもと変わらなかったと思うのだが、ストライクを投げなければならない場面でストライクを投げ切れない場面が目立ち、ランバート自身がメンタルコントロールをすることに苦しんでいる姿があった。それでも久々に勝ち星が付いたことで精神的には、次回以降の登板は多少楽になる部分もあるのではないだろうか?苦しみながらもよく粘ってくれたと思う。
6回からの継投は、大西ー荘司ー星ー清水が1イニングずつ任されることとなった。5回終了時点の6-3というスコアがそのまま試合のスコアとなり、各リリーフ投手がよく投げてくれたのだが、3点差の9回に石山ではなく、清水がマウンドに上がったことが気になった。昨日ゲームがなかったこと、11連勝中の阪神相手にしっかり逃げ切りたかったこと、セーブシチュエーションだったことを考えると普通であれば石山がマウンドに上がると思うのだが、9回のマウンドは清水に託すこととなった。アクシデントがあったのではないか?と気になってしまうのだが、試合後の高津監督のコメントでは「調子が良くなかったので清水を選択した。」という主旨の発言があったようである。それでも直近のゲームでもそういった姿は見られていなかっただけにコンディション面が気になってしまう。
そんな不安はあったのだが、大西、荘司、星、清水の各投手は、強力阪神打線相手にしっかり強気のピッチングで得点を許さなかった。少しずつ、少しずつメンバーが揃ってきた中で、いつの間にか安定したリリーバーが複数枚揃ってきている。今後も勝てたとしても接戦ばかりになることが予想されるため、リリーフ陣の投球がとても大事になってくるはずである。1つでも多くの勝利を拾うためにこれからも奮闘してもらいたい。
今日のリリーバーの中では、やはりルーキー荘司の投球内容が抜群だった。森下、佐藤輝、大山というクリーンアップ相手にも自分の投球を貫き三者凡退で仕留めてみせた。佐藤輝をチェンジアップで大山をストレートで三振に斬って取ったシーンはルーキーとは思えない投球内容だった。

P.S 明日の予告先発は石川ーデュプランティエですね。石川にとってはよりにもよって厳しいシチュエーションのゲームになると思いますが、200勝を目指す以上こういったマッチアップでも勝負論が語れるだけの投球を披露する必要がありますからね。デュプランティエに投げ勝つ姿を見たいものです。




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