ストレスフル奥川

2025試合結果


ヤクルト2-4巨人

プロに入って初めてしっかり先発ローテを守って投げることが出来ている奥川ではあるのだが、ここ1か月以上奥川らしからぬ投球が続いてしまっている。ボールのキレ、コントロールともにイマイチであり、その中でも何とかイニングを投げれるところに僅かながらも奥川の意地のようなものを感じていたのだが、今日は5回を投げ切る前に岡本和に頭部死球を与えてしまい、退場となってしまった。先日阪神戦での投手への押し出し四球も奥川にとっては屈辱的な事だったと思うのだが、今日の頭部死球についても屈辱的な出来事になってしまったのではないだろうか?奥川の胸の内は分からないのだが、相当ストレスフルな状況で登板しているように感じる。何とか残り2試合ほどと思われる登板機会をしっかり投げ切ってもらいたいのだが、チャンスをもらうことは出来るだろうか?

奥川は初回、相手の走塁ミスにも助けられ結果的には三人で終えることが出来たのだが、1アウトからキャベッジに四球を与えてしまったように、それだけ見てもやはり投球の修正が出来ていないのだなと感じたのだが、その不安は、2回に現実のものとなってしまう。簡単に2アウトを取りながら、中山に四球を与えてしまうとリチャードにはインコースのストレートを上手く捌かれ、この打球が同点2ランホームランになってしまった。2アウトランナーなしからの中山への四球、まだまだ粗さが残るリチャードにインコースのストレートをしっかり捉えられた中での同点2ランホームランとおそらくこの場面を見るだけでも奥川がストレスフルな状況で投げていることが伝わってくる。3回以降も立ち直ることが出来ず、3回は戸郷のマウンド後ろへのフライを誰も捕球することが出来ず、出塁を許すとその後のピンチで泉口に犠牲フライを許し、勝ち越しを許してしまう。そして5回は1アウト1,2塁という場面で岡本和に頭部死球を与えてしまった。頭部死球は即退場になるため、ここで奥川は降板となった。今日の奥川は4回1/3で86球を投げ、被安打6、与四死球4の4失点という数字が残った。ここ数試合同じような数字が続いている。奥川にとっては納得のいかない投球が続いているはずである。しかし、22年~24年までのことを考えれば、先発ローテを守った中で今出来る投球を継続していることは奥川の進化だと思っている。今シーズンは開幕投手を任され、その後中々結果が出ずに2軍での調整期間もあったのだが、夏場から先発ローテーションをよく守ってくれている。ここ1か月以上苦しい投球が続いているが、それでもマウンドに立ち続けていることが大切である。どれだけ苦しんでどれだけ努力してきたかは、チームメイトや首脳陣がよく理解しているはずである。自分の投球が出来ないことを恥じる必要はない。自分の投球が出来なくても工夫して何とかしようとする今の姿を忘れないでもらいたい。
奥川が退場したことによって急遽登板することになった下川は、岸田の内野ゴロの間に1点を与えてしまったのだが、その後のピンチをしっかり抑えると続投した6回は巨人打線を三者凡退に抑え、役割を果たしてみせた。試合が壊れてしまってもおかしくなかった5回のマウンドで内野ゴロによる1失点で抑えたことは大きかった。今日のゲームでまた1つ自信が付いたのではないだろうか?

打線は、初回にコントロールに苦しむ戸郷相手に1アウト満塁のチャンスを作るとオスナに2点タイムリーヒットが飛び出し、先制点を奪うことに成功したのだが、その後のチャンスで畳み掛けることが出来ず追加点を逃すと、2回以降は得点を奪うことすら出来なかった。2回、5回と0アウトからランナーを出し、得点圏にランナーを置くことができていたのだが、この両イニングで追加点を奪えなかったことで、その後攻撃が淡白に映ってしまった。戸郷の調子は今シーズン通してそこまで良いとは感じないのだが、力を入れた時のストレートの威力は健在だった。それでも初回に2点を奪っていただけにもう少し粘りを見せてもらいたかったというのが本音である。

今日の敗戦で、CS進出の可能性が消滅したとのことである。それでも1つで借金を減らせるように明日以降も全力で戦ってもらいたい。




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