過去記事はこちらから→「2025ヤクルトのドラフト(1) | ヤクルトファンの日記」
今日は広島が1位で立石(創価大)に入札することを公言するなど10月23日のドラフト当日に向けて動きが活発になってきている。
私は、先日上記リンク先のブログ記事の中で今年のヤクルトのドラフトに関するポイントを4点挙げさせてもらった。今日は、そのポイントについて改めて触れていきたいと思っている。
私が挙げたポイントは以下の4点。
①逃げずに立石入札
・この部分に関しては、先日立石が腰痛により離脱とのニュースが飛び込んできたため、ヤクルトファンとして敏感に反応してしまった部分があったことは認めなければならない。腰痛に長年苦しんだ川端であったり、近年では内山も腰痛で長期離脱したことがあったため「腰痛」という言葉に引っ掛かりを持ってしまった。しかし、私のような一ファンは、立石の詳細な状況までは掴めないため、スカウト陣が獲得しても構わないと判断しているのであれば、やはり1位入札は立石に向かってもらいたい気持ちに変わりはない。
前回の記事に書かせてもらった通り、村上がチームを離れ、山田、塩見のコンディションが整わない中で軸になり得る野手の補強は急務である。
・立石のことについては、前回の記事で触れているため、今日は立石に入札し、抽選を外してしまった際にどの選手の獲得に向かうか?という部分について触れてみたい。
正直長距離砲という意味では今年のドラフトでは立石が抜けていると思っているため、野手の選択は中々難しいと思っている。それでもある程度サードが守れて打球に角度を付けるが上手い松下(法大)、打てる捕手小島(明大)、打撃職人で野球の基礎がしっかり出来ている小田(青学大)が残っているのであればいずれかの選手の獲得に向かってもらいたいというのが、個人的な意見である。逆にこの3選手が残っていなければ、1位を投手に方向転換してもやむを得ないと思っている(2位以下でスラッガータイプを中心に狙っていって良いのではないだろうか?)。
松下は、桐蔭学園時代にショートを守っていたように、内野手としての動きが安定していることが一つの武器である。飛距離という部分では立石に及ばないのだが、プロで全く通用しないということはないように感じる。この辺りのリスクの低さとレベルの高い六大学でもホームランを量産できる技術に惹かれるものがある。おそらく1位入札に向かう球団はあると思うのだが、もし立石を外した時点で残っていれば狙ってもらいたい選手である。
小島は、捕手としてはそれ程評価が高くないとのことだが、右足を大きく上げる豪快なフォームから広角に弾き返せる打撃技術は今年のドラフト候補の中でも上位のものを持っていると感じる。東海大相模高校時代にセカンドから捕手にコンバートして結果を残したようにいわゆる「野球センス」を感じさせる選手である。捕手としてプロの世界で通用するかは分からないのだが、個人的には狙ってもらいたい選手の一人である。
小田については、ここに名前を挙げるか迷ったのは事実である。青山学院大では、ファーストを守っていること、上背がそれ程ないこと、長打力に秀でているタイプではないことから、ドラフト時の評価は上がり切らないタイプの選手に映ったからである。しかし、各投手の投球にフォームを崩さずに自分のスイングが出来るところに高い才能を感じたし、各媒体の評価を見ていても守備面、走塁面でも大きな穴はないとのことで、今のヤクルトにフィットする可能性のある選手だと感じた。打撃に関しては、おそらく今年2軍のゲームに出ていたとしても、今年の2軍で多くの打席を与えられたヤクルトの選手よりも数字を残す可能性はあると思う。それくらい完成度の高い打撃を見せてくれている。
松下、小島、小田の3人は、立石の入札に向かった時点で縁のない選手になってしまう可能性もあるのだが、外れで残っていれば、獲得に向かってほしい選手である。
②攻めるのであれば大社投手の本ドラフト指名は、1人or0人
・このポイントに関しては、修正が必要だと感じている。前回の記事は、9月15日に書いているのだが、その時点ではこれだけ多くの選手(投手)が戦力外になるとは思っていなかった。ドラフトの獲得人数も5人程度収まるかな?と見ていた。しかし、戦力外の人数を見るに今年のドラフトでは6人~7人くらいの指名がありえそうである。そうなると本ドラフトで2名以上の大学、社会人投手の獲得が考えられそうである。
上位でいわゆるハイシーリング系(天井が高い系)の投手、下位で荘司のようにリリーフで即戦力となり得る投手というような感じで投手の層を厚くする指名がありそうである。
・1位で立石もしくは、松下、小島、小田などの野手を獲得できた場合は、おそらく2位(いわゆる13番目の男)で投手に向かうはずだし、上記4人の野手を獲得できなかった場合には、1位で大社の投手に向かう可能性がある。
1位もしくは13番目の男として、個人的に評価している投手は、毛利(明大)、藤原(花園大)の2人である。1位候補の大社の投手は、今年は数的にはまずまず多いのだが、頭一つ抜き出た存在が皆無(青学大中西が少しリードしている印象もあるが…)であり、好みによって指名も割れそうである。
毛利に関しては、高校時代から下半身が安定していること、指先感覚がよく、ストレートも変化球もある程度低めに集められるため、即戦力度は高いと思っている。左でこれ程コントロールが安定していて、先発としてある程度の出力のある投手は、それ程いないと思っている。
藤原に関しては、夏以降一気に評価を上げてきた印象である。腕が吹っ飛びそうな豪快な腕の振りから投げ込まれるストレート、変化球は切れ味抜群である。これだけ腕が振れるということは素人目に見ても故障リスクは高いのかな?などと勘繰ってしまうものがあるのだが、現時点でのボールの威力という意味では、大社通して見ても№1候補の一人なのではないだろうか?
1位、2位で狙うのであれば、この2人が好みである。
・中位以下で狙える好みの投手は、大学生では渡邉(仙台大)、野口(近大)のサウスポー、サイドから威力のあるボールを投げ込める鈴木(大商大)、細身ながらキレのあるボールを投げ込める薮野(桐蔭横浜大)、中岡(JR西日本)辺りである。
渡邉、鈴木は、ここに来てコンディション不良?もあってか評価を落としている印象もあるが、短いイニングであれば、プロでいきなり通用するのではないか?と思わせるだけのボールを投げ込む力がある。
野口、薮野、中岡に関しては、ヤクルトが素材型の投手の育成に苦戦しているため、ある程度完成されており、起用法によっては出力を上げることも出来そうな総合力の高いタイプの投手の名前を挙げさせてもらった。
中位から下位で狙ってもらいたい投手に関しては、ファンの間でも意見が割れるのではないだろうか?
③高校生投手のチョイス
・もし2位で高校生投手の獲得に向かえば、それはそれで個人的には評価したいと思っているのだが、素材型の高校生を中々育てきれていないヤクルトが今年のドラフトで2位で高校生投手の獲得に向かう可能性は限りなく低くなると思っている。
そうなると高校生投手に関しては、3位以下での獲得ということになるだろうか?今年は、高校生投手の絶対数が不足している印象もあり、3位以下となると残っている投手については限られてきてしまいそうである。
・個人的には、№1評価は石垣(健大高崎)なのだが、ここに関しては縁がないだろう。次に評価しているのは藤川(延岡学園)である。正直2位で藤川を指名しても個人的には全く違和感は感じないのだが、今のチーム状況を考えるとここで藤川に行くことは考えられないと思われる。もし36番目まで藤川が残っていたとすれば、私は藤川に向かってもらいたいという気持ちは持っているのだが、流石にそこまで残っている可能性はないのではないだろうか?森(大阪桐蔭)も36番目まで残っている可能性はほぼないはずである。
そうなると素材型だがある程度の完成度も備えている投手を回で狙うことになるだろうか?左なら鈴木(東海大甲府)、濱岡(川和)、小宮(川崎総合科学)、江藤(未来富山)、岡田(高岡商)、内藤(静清)、宇佐美(西条)、伊藤(れいめい)、右なら松延(鳥栖工)、林(嬉野)辺りだろうか?
来年高卒4年目を迎える坂本に開花の兆しが見えてきているだけに、その下の年代の獲得を狙ってもらいたい。
④捕手をどうする?
・捕手に関しては、内山が捕手メインで継続する可能性が薄くなってきており、中川が育成落ちしたため、ドラフトで1人獲得する可能性は高いのではないだろうか?
来年高卒3年目を迎える鈴木がフェニックスリーグでも奮闘しているため、鈴木より上の世代よりも守りで期待できる高校生捕手を狙う可能性が高いだろうか?フットワークが軽くユーティリティ型の捕手に分類されそうな松井(豊橋中央)、藤森(明徳義塾)、岡村(富島)も良いのだが、個人的には強肩がウリでサイズもある池田(関根学園)を推している。
小島を獲得して捕手として育てるという方向性もなくはないのだが、下位での高校生捕手の指名という形が最もあり得る形なのではないだろうか?
色々と書いてきて一つ感じたことは、ヤクルトの素材型投手の育成の苦手さという部分である。ここ5,6年、ソフトバンクや日本ハムを中心に素材型の投手をしっかり育成しているし、プロ入り後球速をアップさせる投手の数が増えてきている印象がある。しかしヤクルトは、そういった投手の育成が上手くいかず、結局は完成度が高い系の投手を中心とした編成になっている。そのことが一概に悪いとは言い切れないのだが、プロの世界でレベルアップする素材型の投手を少しずつ増やしていってもらいたい。
皆さんは、今年のドラフトで具体的に推している選手はいるでしょうか?教えていただけると嬉しいです。
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