2017ヤクルトのドラフト(1)

ドラフト

今日は、早稲田実業の清宮幸太郎がプロ入りを表明した。そんなこともあり、今日は毎年恒例となってきたドラフトの事前記事を書いてみたいと思う。毎年好き勝手に書いているのでその辺りはご了承頂きたい。
昨年の記事はこちらから→「2016ヤクルトのドラフト(1)」、「2016ヤクルトのドラフト(2)」、「2016ヤクルトのドラフト(3)

昨年のポイントは、①投手陣の整備、②アスリート系野手(将来の外野手レギュラー候補)という2点を挙げていた。
それでは今年はどんなポイントを挙げれば良いのだろうか?正直チームが高齢化してきており、毎年のように長期離脱者を出してしまっている状況であり、足りない所だらけである。その中で今年のドラフトに何を望めば良いのかは非常に難しい問題だし、ヤクルトファンによって意見も分かれてくると思う。そんな状況でも敢えて個人的な今年のドラフトのポイントを挙げるとすると…
①野手中心ドラフト、②左投手の2点に絞ってみたいと思う。

①に関しては、今年に関しては、単純に野手の有力候補が多い事、そして上記の通り、チームの高齢化が進んできているため、思い切って若手野手を多めに獲得して若手の競争意識を高める事がチームの立て直しに必要になってくるのではないかと感じている。
野手を3~4人獲得する。もしくは上位2人ともに野手を獲得するなどの思い切ったドラフトを見てみたい。

②に関しては悩んだのだが、機能している左投手があまりにも少なく、特にリリーフ陣では使えるサウスポーが皆無という状況である。それであればリリーフとして即戦力で期待できる左投手を1人は確保してもらいたいと感じたため2番目のポイントとして挙げてみた。私は正直右、左に関してはそんなに拘らないタイプの人間なのだが、それでもゲーム終盤の大事な場面を任せられるサウスポーが1枚でもいれば、相手チームにとっては嫌な存在になるのではないだろうか?そんなこともあり、今年はリリーフで使える左投手の獲得を目指してもらいたいと感じている。

皆さんは今年のヤクルトのドラフトにどのような事を期待しますか?

ここからは個人的に挙げさせてもらったポイントに当てはまる、当てはまらないは別として現時点で私が気になっている選手を羅列していきたい。まだ高校生、大学生のプロ志望届が出切っていないため、プロ志望届を提出しない選手もいるかもしれませんが、ご了承下さい。

野手
清宮 幸太郎(早稲田実業) 右投左打 内野手
・言わずと知れた高校球界、アマチュア球界の大スターである。専門家、ファンの間で賛否分かれている印象もあるが、「否」の意見については、非常に高いレベルでの欠点探しが行われている印象である。個人的には中田(日本ハム)、大田泰(日本ハム)、筒香(DeNA)、高橋(中日)、岡本(巨人)、辺りの過去の高卒ドラフト1位野手と比べてもレベルは高いと思っている。即戦力と言う評価は出来ないが、1位入札チャレンジして損はない逸材である。

安田 尚憲(履正社) 右投左打 内野手
・「東の清宮」に対して「西の安田」と評される大砲である。身体が大きく、打席での迫力は清宮以上と言っても過言ではないのではないだろうか?逆方向にも飛距離が出せるのが特徴である。清宮の影に隠れがちではあるのだが、U-18ワールドカップでは対応力の高さも見せており、こちらもドラフト1位で消える逸材だと感じる。

増田 珠(横浜) 右投右打 外野手
・三拍子揃った華のある外野手である。ハツラツと野球に取り組む姿は「野球小僧」と呼びたくなる。1つ1つのプレーに貪欲であり、プロの世界でもその吸収力の高さを発揮してくれるのではないだろうか?どんなタイプの選手として生きて行くのかまだ見えない部分もあるが、そんな部分も魅力的である。ヤクルトの補強ポイントにも合致した選手だと思う。

中村 奨成(広陵) 右投右打 捕手
・今年の夏の甲子園での大爆発で一気に評価を高めた捕手である。U-18ワールドカップでは外国人投手の動くボールと木製バットに苦しみ、世間の評価は多少落ちているのだが、それでも1位候補に変わりはないだろう。この選手の本質は捕手としてのフットワークの良さと強肩、そして強いメンタリティにあると感じる。おそらくヤクルトには縁のない選手だと思うのだが、これだけの高卒捕手は久々になるだけにどの球団が指名するのか楽しみである。

西浦 颯大(明徳義塾) 右投左打 外野手
・バランス型の外野手である。俊足、巧打に特徴があり、ある意味ではよくいるタイプの選手なのだが、野球センスが抜群であり、身体が出来上がるとともに成績も上向いていく可能性を持った選手だと感じる。広島の丸のような選手になる可能性を秘めた選手だと感じる。

岡田 悠希(龍谷大平安) 右投左打 外野手
・2年のセンバツでバックスクリーン横に運んだホームランの衝撃は凄まじいものだった。その後伸び悩んでいるとの話しも聞くのだが、それでもあの一発のインパクトが私の頭の中に残っている。即プロではないかもしれないが、潜在能力の高さはそれだけで魅力的である。

笠松 悠哉(立教大) 右投右打 内野手
・大阪桐蔭高校時代からボールに角度を付けて飛ばす技術に長けたスラッガーだった。穴もある打者ではあるのだが、私は大好きな選手である。ヤクルトは長らく立教大の選手は獲得してこなかったのだが、昨年菊沢を指名しているだけにそろそろ立教大から直接プロ入りする選手がいても良い気がする。長距離砲の三塁手は希少価値も高いため狙ってみても面白い選手だと感じる。

島田 海吏(上武大) 右投左打 外野手
・この選手も個人的に好みの選手である。圧倒的なスピードを武器にする外野手であり、高校時代からその俊足は注目されていた。どうやら打撃力も付いてきているようなので、プロの世界でもやっていけるのではないだろうか?上田、比屋根というスピードタイプが伸び悩んでいるだけにスピード重視の指名があっても良いのではないだろうか?

投手
田嶋 大樹(JR東日本) 左投左打
・肩の可動域が広く、長い腕をしならせて質の良いボールを投げることが出来る素晴らしいサウスポーである。肩の可動域の広さは怪我と隣り合わせのような気もするのだが、そのボールは惚れ惚れするような球質である。おそらくヤクルトとは縁がないのだが、1年目から先発でもリリーフでも期待できる投手だと思う。

東 克樹(立命館大) 左投左打
・小柄ながら安定感抜群であり、数字を残せるタイプの投手だと感じる。サイズの無さは多少気になるのだが、安定感という意味では今年のドラフト候補の中でも指折りなのではないだろうか?150キロ近いストレートに多彩な変化球も持っているため田嶋同様即戦力として期待出来そうである。

石川 翔(青藍泰斗) 右投左打
・個人的には今年の高校生投手の中では最も好きな投手である。フォームが非常に滑らかであり、まとまっている印象である。ストレートもMAX151キロを記録している。3,4年後にはチームの主力になり得るような将来性を感じる。

田浦 文丸(秀岳館) 左投左打
・甲子園を湧かせたサウスポーは、U-18ワールドカップでも脅威の奪三振率で各国の打者を翻弄してみせた。田浦と言えば何と言ってもブレーキの利いたチェンジアップである。石川雅規の青山学院時代のスクリューを彷彿とさせる魔球のようなチェンジアップである。正直即プロはどうかな?という部分もあるのだが、「ポスト石川」になり得る存在だと感じる。

髙橋 礼(専修大) 右投右打
・大学1,2年次の投球は素晴らしかった長身サブマリンである。上級生になってからパタリと結果を残せなくなり精彩を欠いているのだが、大学下級生時のピッチングはプロでも活躍できるだけの投球だったのではないだろうか?今のスランプの要因がどこにあるのか分からないのだが、フォームが固まれば面白い投手である。

井出 亮太郎(九州産業大) 右投左打
・この投手は私自身しっかり見た事がないのだが、長身サイドスローで球速も140キロを超えるという希少価値の高い投手である。鈴木義広(元中日)のようなイメージだろうか?一見手投げのようにも見えるのだが、適度に荒れているボールが打者からすると逆に嫌なのではないだろうか?

葛川 知哉(青山学院大) 右投右打
・こちらも長身サイドスローなのだが、井出に比べて完成されているイメージである。フォームが安定しており、大崩れする心配は少なく感じる。しかしその分伸びシロはあまりないのかもしれない。現在の実力でどこまで通用するのか?という部分が重要になってきそうである。ストレートの球速は高校時代より大分アップしているようなのでドラフト指名があっても良いレベルの投手だと感じる。

木場 涼佑(ノースアジア大) 左投左打
・宮西(日本ハム)になり得るポテンシャルを持った投手だと感じる。スリークォーターのフォームから投げ込まれるストレートとスライダーのキレは抜群である。後は自分が意図するところにコントロール出来るかどうか?という部分ではないだろうか?左殺しとして面白い投手である。

気になる選手をバーっと書いてみたのだが、結局ポイントとは関係のない自分好みの選手が多くなってしまった。高橋、井出、葛川辺りは自分のサイドスロー、アンダースロー好きが色濃く出てしまったと感じている。

皆さんも今年のドラフト候補で好みの選手がいれば是非教えて下さい。

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コメント

  1. sabo より:

    私も影響を受けて色々調べてみました。ドラフトを考えるの楽しいですね!(ペナントという現実逃避笑

    拙ブログ記事にも書きましたが是非ともbcリーグから知野と山崎悠生を指名して欲しいです
    知野は18歳の若さでスタンリッジからフェンス直撃ヒットを打ったらしいです。すでに二軍レベルの打撃能力はあるんじゃないでしょうか
    山崎は制球が改善されてリリーフとして安定した成績を期待できます。オーバースローではありますが左のリリーフはヤクルトの求めるところでもあるし奪三振能力も高い

    あとは外れ1位で村上宗隆捕手を指名してもいいなぁと思います。

  2. trefoglinefan より:

     はっきり言って良い野手から順番、といったくらいにしないと、チーム状態がいつまでも改善しないと思います。山田が居るうちに優勝はもう無理だから、次世代をこれから育てていく、というふうに割り切る必要がありますね。
     投手は中下位でBCの選手から指名するだけでなく、他球団の自由契約の選手を再生。更にはトレードで補強。それくらい考えても良いのではないでしょうか。

  3. k より:

    これだけ弱く選手層が薄いと投手も野手も全て補強ポイントなんですが左の中継ぎは最優先かもしてませんね(中元が出番なく解雇されましたし残ってるのは成瀬・久古・中澤では厳しいですからね)
    おそらく縁がない田嶋でも指名しても面白いですがヤクルトこういうギャンブルしないのでまずないでしょう。
    リストに上がってる左投手を見ると田浦文丸が一番手ですね、個人的に最近の投手が活躍する条件はチェンジアップかツーシームだと思ってるので真っ直ぐが速くなれば、あのチェンジアップはそうそう打てるものではない魔球ですからドラフト二位でいって欲しいですね。
    あと一位指名は野手で清宮で、ほぼ決ってしまってるので楽しみがありませんが、私はせっかく履正社との信頼関係が強くなったので裏かいて安田を指名して欲しいですね(単独の可能性もあるので)清宮は数年後はメジャーリーグ希望なのでヤクルト一筋にいてくれそうな安田を挙げたいですね(大柄ですが守備のハンドリングも悪くはないので)

  4. FIYS より:

    > saboさんへ

    新潟アルビレックスの知野、知らない選手でしたが調べてみると興味深い選手ですね。ちょっと気になり始めました。

  5. FIYS より:

    > trefoglinefanさんへ

    そうですね。ある程度大胆な事を仕掛ける事も大事かもしれませんね。 

  6. FIYS より:

    > kさんは

    山田、寺島と1位で獲得していますから安田も無くはないでしょうね。ハンドリングは悪くないですが、サードとしてはまだまだ鍛える必要がありますね。

  7. sabo より:

    永井敦士外野手(二松学舎大付)が良いです!
    178cm91kgという体型で50m5秒8という俊足。数字を見た時には目を疑いましたが内野安打の数字を見るにホントに速そう
    これはロマンしか感じません!
    それにちゃんと甲子園で活躍してますし高校通算47本は凄い
    それでいてスカウト評がヤクルトしか出てない(笑)
    これは下位でも取れる!チャンスですよ!

  8. FIYS より:

    > saboさんへ

    甲子園でも活躍していますもんね。二松学舎大付は、鈴木誠也をはじめ、ここのところプロに選手を輩出する数が増えていますね。楽しみな素材だと思います。

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