2025年ドラフト即戦力予想 答え合わせ(パリーグ編)

ドラフト






今日はパリーグ編である。
投手
ソフトバンク3位 安徳 駿 富士大 登板なし

楽天3位 中込 陽翔 徳島IS 7試合0勝0敗0S 6回2/3 防御率5.40

私が即戦力候補の投手として№1評価をしていた安徳は、怪我もあり1軍での登板機会はなかった。富士大時代に投げ込んでいたストレートを是非プロの舞台でも見てみたいものである。

中込に関しては、サイド気味のフォームから力強いボールを投げ込めるという希少性がプラスに働くと予想したのだが、1軍の試合で結果を残すことは出来なかった。球威、コントロールともに修正を図っていく必要がありそうである。

ドラフト時点で予想されていたことではあるが、今年のパリーグのルーキー投手は即戦力タイプが少なかった印象である。片山(オリックス)、江原(楽天)という社会人出身のリリーバーがチームを支える投球を見せてくれたのが印象的ではあった。

野手
楽天1位 宗山 塁 明大 122試合 430打数112安打3本塁打27打点 7盗塁 打率.260

西武2位 渡部 聖弥 大商大 109試合 425打数110安打12本塁打47打点 2盗塁 打率.259

ロッテ2位 宮崎 竜成 ヤマハ 39試合 98打数19安打0本塁打3打点 1盗塁 打率.194

オリックス1位 麦谷 祐介 富士大 79試合 134打数31安打1本塁打10打点12盗塁 打率.231

前評判の高かったルーキー野手が前評判通りの結果を残すシーズンとなった。

宗山に関しては、激務であるショートとしてシーズンを通してプレーし続けて上記の数字を残したことに大きな価値がある。ドラフト時に「ルーキーイヤーはこれくらいはやってもらいたいな。」と感じた程度の活躍は見せてくれた。プロ1年目でありながらプロの世界で「当たり前のことを当たり前にこなす」姿は、「これぞ宗山」と感じさせるに十分だった。新人王は西川(ロッテ)に譲る形となったが、ルーキーでのベストナイン選出は快挙である。

宮崎は、打撃で結果が求められたのだが、思うような結果を残すことが出来なかった。年齢的にも1年目から結果が求められたと思うのだが、プロの壁にぶつかってしまった。それでも1軍、2軍で多くの出場機会を得られたことを来シーズン以降に活かしていきたいところである。

渡部は、怪我での離脱がなければもう少し数字を積み上げることが出来たと思われるため、新人王の可能性もあったのだが、後一歩届かなかった。それでも規定打席到達、2桁本塁打という結果は、見事である。右中間方向にも長打を放てる打撃はやはり魅力的である。コンディションをしっかり整えることが出来ればもっと数字は伸びてきそうである。西武を引っ張っていくような選手になりそうである。

麦谷は、開幕1軍を手に入れ、スピード感あふれるプレーを見せてくれていたのだが、途中怪我での離脱もあり、レギュラーを確保するには至らなかった。それでも守備、走塁のレベルは高く、打撃でもサヨナラ打を放つなど印象的な一打も放つなどある程度通用する所を示してくれた。今後が楽しみなアスリート系選手である。

その他の野手では、何と言っても新人王を獲得した西川である。個人的には青山学院大時代の打撃を見て、1年目はプロの壁にぶつかるかな?と予想し、即戦力予想では名前を挙げなかった。実際開幕直後は結果を残せず苦しんだのだが、そこからプロの世界にアジャストし、最終的には、打率.281を記録してみせた。ホームラン3本というのは西川にしては少なく感じるのだが、おそらくは「トライ&エラー」、「試行錯誤」を繰り返した中で、プロの投手のボールに対応できるようになったのだと思う。だからといって打撃がこじんまりとした印象はないため、来シーズン以降はホームラン数も大幅に増加するのではないだろうか?出遅れながらもここまで数字を伸ばしたということは間違いなく実力があるということだろう。
そして驚いたのは、山縣(日本ハム)である。守備名人として早大時代から注目されていたのだが、打撃の印象はそれ程なく、正直プロ入りできるかどうかもギリギリのラインの選手だと感じていた。その山縣がルーキーイヤーからスタメンで出場する機会も得て、力強い打撃を披露してくれたのは驚きだった。守備は元々ハイレベルであっただけに、打撃力がアップすればレギュラー奪取もあり得そうである。ここまで結果を残すとは思わなかった。

今シーズンのパリーグは野手の当たり年だったと言って良いだろう。




野球太郎No.053 2024ドラフト総決算&2025大展望号 (バンブームック) [ ナックルボールスタジアム ]

価格:2300円
(2025/12/3 22:14時点)
感想(3件)




にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました