雨中の投手戦、小川VS大瀬良

2023試合結果


ヤクルト0-1広島(8回表雨天コールド)

断続的に雨が降り続くという難しいコンディションでのゲームとなったのだが、両チームの開幕投手を務めたエース同士が、「エース」の名に恥じない投球を披露してくれた。山本由伸VS佐々木朗希のようなビッグマッチではないし、田中将大VS和田毅のようなネームバリューもないのだが、小川泰弘VS大瀬良大地の雨中の投げ合いも玄人が好むような好勝負になったのではないだろうか?それだけに自らのミスも絡んだなかで決勝点を失ってしまった小川は悔しい思いをしているのではないだろうか?

山田が登録抹消となり、チームは今シーズン1つ目の山場に差し掛かった印象なのだが、こういった時に静かに闘志を燃やしてくれるのが、小川である。開幕投手としてしっかりコンディションを仕上げてきた印象があり、開幕戦、2戦目と見事な投球を披露してくれていた。そして今日も雨が降りしきるマツダスタジアムという難しいコンディションだったのだが、安定感のある投球を披露してくれた。今シーズンの小川は、球速表示を見るとそれ程ストレートの球速は出ておらず、今日も140キロ前半程のボールがほとんどだったのだが、そのボールで打者を差し込んだり、空振りを奪うことが出来ている。特に高めのボールを有効活用できている印象である。このボールが打者にとって厄介なボールになっていることから、投球の組み立ても楽になっているのではないだろうか?また雨の中でもマウンドで大きくバランスを崩すことなく投げられる下半身の安定感も小川の持ち味である。足元も指先も滑りやすいコンディションだったと思うのだが、そんなコンディションをもろともしない、普段通りの小川の投球が出来ていた。コントロールも抜群であり、5回1アウトまではパーフェクトピッチングを見せてくれた。広島先発の大瀬良の出来も良かったのだが、その大瀬良の投球が霞んで見えるくらいに小川の状態が良いように感じた。しかし6回に1アウトから代打松山にヒットを許すと、続く菊池のピッチャーゴロを小川が二塁へ悪送球してしまい、ピンチを広げ、野間に先制タイムリーを浴びてしまった。雨が降りしくる中で0-0というスコアが続いており、1点勝負という展開になっていただけに、小川が二塁でアウトを取りに行ったのは当然のことなのだが、多少ぬかるんだボールに指が掛からなかっただろうか?好投していただけに痛いミスとなってしまった。それでもこの雨の中6回1失点でまとめたのだが、小川の投球は称賛に値するものだったと感じる。

一方の打線は山田を欠く中で、スタメンをいじってきた。
1番セカンド元山、2番レフト青木、3番センター濱田、4番サード村上、5番ファーストオスナ、6番ライト太田、7番キャッチャー中村、8番ショート長岡、9番ピッチャー小川という先発オーダーとなった。サンタナがスタメンを外れたのが以外ではあったが、難しい天候でのゲームだったため、無理をさせなかったということだろうか?元山が1番セカンドで起用されたこと、濱田を3番に起用したこと、ファームで結果を出していた太田を昇格即スタメンで起用したことなどが印象的なオーダーとなった。
このメンバーで何とか大瀬良を崩したかったのだが、5回まで毎回ランナーを出しながらも得点に繋げることが出来なかった。大瀬良も小川同様、しっかり開幕までに仕上げてきた印象があり、今シーズンは、ここまで安定した投球を見せてくれている。これだけボールが走っている大瀬良を見るのは久々のように感じる。そんな大瀬良の前にランナーは出しながらも、中々得点の匂いを醸し出すまでは至っていなかった。6回はクリーンアップが完璧に抑え込まれてしまうと、その裏に決勝点となる1点を失い、今日の勝負が決まってしまった。
先発オーダーについては、サンタナが使えないのであれば、こういったオーダーかな?というバランス型のオーダーだったと思うし、ランナーが出ても特別動きを出せる場面も少なかったため、各打者の力量に期待する他なかったのだが、今のヤクルト打線に個の力で打開するだけの力はなかった。雨が降りしくる中で先制点を奪われてしまい、焦る気持ちもあったのかもしれないが、大瀬良から代わった松本、ターリーからも得点を奪うことが出来なかった。
開幕からここまで、打線はずっと低空飛行が続いているのだが、その中で山田が離脱してしまった影響は少なくはない。しかし今日は小川が見事な投球をしていただけに、どんな形でも先制点が欲しかった。今後も今日のようなゲーム展開に持ち込みながら「勝ち」を拾っていきたいのだが、そのためには、どうしても打線の奮起が必要となる。もう一度明日以降、立て直しを図ってもらいたい。

P.S 今日は断続的に振り続ける雨の中でのゲームということで、審判団もコールドゲームを宣告するタイミングを悩んでいましたかね?20年前、30年前に比べて、グランドの水はけも良くなっており、簡単にはノーゲーム、コールドゲームにはならないのですが、今日のゲームは6回裏に広島に1点が入ったことで、審判団は更にプレッシャーを感じていたかもしれませんね。正直グランド状況を考えれば、6回裏で試合を切っても仕方ないように感じましたが、思ったよりもゲームを引っ張りましたね。ノーゲームやコールドゲームの宣告のタイミングも何か可視化できるようになれば、審判のプレッシャーも多少は減りますかね?




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