ヤクルト4-3阪神
週末の広島との3連戦を嫌な形で負け越してしまい、今週はいきなり甲子園での阪神戦ということで非常に苦しいシチュエーションとなったのだが、山野が粘って試合を作ったことが終盤の逆転劇を生んだ。1点差に詰め寄られた後の9回は、キハダが「エンジン全開」の熱投で阪神打線を三者連続三振で斬って取り、勝利を手繰り寄せてみせた。先制点を許し、厳しい試合展開ではあったのだが、8回に集中打で逆転してみせた打線含め、非常に良い形での勝利となった。今後どこまで粘っていけるだろうか?
今日のヤクルトは、スタメンからサンタナを外してきた。おそらくは、山野ー才木というマッチアップの中で守り勝つゲームマネジメントを意識したのではないだろうか?それだけにヤクルト先発山野に掛かる期待と負担は大きかったと思われる。
その山野は、2回に1アウトから連打でピンチを招くと梅野にライトへ痛烈な打球を打たれてしまう。ここはライトモンテルの好守で2アウトとしたのだが、その後の中継プレーが乱れる間に2塁ランナーの熊谷にホームまで返って来られてしまい、先制点を失うことになってしまった。モンテルが好守を見せただけに、その後の送球が乱れてしまったのが非常にもったいなかった。この1点が致命的になる可能性もあるゲームだったのだが、その後山野がランナーを出しながらも丁寧な投球でアウトを積み重ねていき、0-1というスコアを維持してみせた。近本を欠くとはいえ、森下、佐藤輝、大山の中軸を中心に相手にプレッシャーを掛けられる打線だけに山野ー古賀のバッテリーも慎重に投球している姿が伺えた。ある程度球数は増えてしまったが、それでも6回で114球を投げ、被安打4、与四球2の1失点(自責点0)という投球はベターな内容だったのではないだろうか?チームが苦しい時でも安定した投球を見せてくれる山野は、今のヤクルトにとって絶対に欠かせない投手である。
7回からは、リランソー星ーキハダと繋ぐこととなる。リランソが7回を無失点で凌ぐと、味方打線が8回に一挙4点を奪って逆転に成功し、一気にヤクルトが主導権を握るのだが、その裏に星が大山に2ランホームランを浴び、追い上げられてしまう。一旦は、森下をダブルプレーに打ち取り、ピンチを未然に防ぐことが出来たと感じた後での2ランホームランに阪神の底力を感じさせられることとなった。この場面で星のストレートを右中間スタンドに運ぶ大山に怖さを感じた。個人的には今の阪神で最も怖い打者は森下と佐藤輝という印象であり、大山はその2人に比べれば勝負しやすい打者だと感じていたのだが、その考えも改めなければならないかもしれない。
1点差に詰め寄られた後の9回のマウンドに上がったのは、キハダだった。交流戦は苦しみ盤石とは言えない状況が続いていたのだが、今日は久々に150キロ台中盤をコンスタントに記録する力強いストレートで阪神打線をねじ伏せ、坂本、梅野、小野寺の右打者三人をいずれもストレートで空振り三振を奪い、試合を締め括ってみせた。躍動感とボールの威力が比例したキハダらしい投球となった。
打線は、1番ショート長岡、2番レフト増田、3番キャッチャー古賀、4番ファーストオスナ、5番センター岩田、6番サード松下、7番セカンド赤羽、8番ピッチャー山野、9番ライトモンテルと並べてきた。相手先発が才木ということもあり、守り勝つ野球を選択し、サンタナをスタメンから外したということなのだろう。
初回にいきなり長岡が2ベースヒットを放ったり、6回に古賀がフェンス直撃の2ベースヒットを放ったりと難攻不落の才木の雰囲気はなかったのだが、それでも得点には繋がらず、6回まで無得点に抑えられてしまった。7回は剛球が売りの工藤に三者連続三振を喫してしまい、1点差でありながら敗戦ムードが漂っていたのだが、8回に代わった岩崎に対して打線が繋がることとなった。この回先頭の長岡がヒットで出塁すると続く増田もヒットで続き、0アウト1,2塁とすると、古賀がバントで送り、1アウト2,3塁、オスナは四球で1アウト満塁とするとここで岩田が初球のスライダーを捉え、打球はレフトフェンス際への逆転2点タイムリー2ベースヒットとなった。逆方向にこれだけ強い打球を打てるようになったのが岩田の成長である。対左を得意としている岩崎相手に右肩が開かない見事なバッティングで結果を残してみせた。その後のチャンスでは、赤羽が詰まりながらもライト前に運び、もう2点を追加するのだが、この際の2塁ランナー岩田の走塁も見事だった。セカンド中野に捕球されるか微妙な打球だったのだが、2塁ランナーの岩田は、冷静に打球の行方を見てからスタートを切り、しっかりホームを陥れてみせた。スピードだけでなく、打球判断、走塁判断という部分でも成長したところを見せてくれた。
嫌な雰囲気の中で強い阪神と戦わなければならなかったのだが、今日のゲームはそんな中でよく勝利にこぎつけたと思う。この粘りを今後も発揮してもらいたい。
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