「燃えろ!」レックス・ハドラー

選手


「燃え~ろレックスハドラー~」という応援歌の一節が今でも頭に残っている。そんなレックス・ハドラーは、93年にヤクルトでプレーし、セカンドのレギュラーとして、セリーグ制覇、日本一に貢献した隠れた名助っ人外国人選手である。
92年にリーグ制覇を果たし、メンバー的にもタレント軍団と呼んでも差し支えないような選手が揃っていたのだが、当時セカンドのポジションに関しては、中々固定することが出来ずにいた。前年途中に獲得したパリデスは、基本的には「守備の人」というイメージで、打撃面に関しては、数字が物足りなかった。そこでピンポイントの補強としてハドラーを獲得することになった。守備面や細かいプレーという部分に重きを置きたい野村監督にとっては、不満な部分もあったようで、ハドラーに対しては、苦言を呈することが多かったように記憶している。それでも8番打者として、打率.300、ホームラン14本、打点64を記録し、「恐怖の8番打者」として相手チームから嫌がられる存在となっていた。当時のテレビ中継を見ていても野村監督がこのハドラーに対して褒めるコメントを残すことはあまりなかったように記憶している。だからこそどこか過小評価されてしまった部分もあるように感じるのだが、クラウチングスタイル気味の前屈みの打撃フォームから広角に強い打球を放てる打撃と、ハッスルプレーでファンの心を捉えていた。
このシーズンは神宮での広島戦で17×-16というとんでもない打撃戦があったのだが、延長14回に広島の佐々岡からサヨナラヒットを放ったのだが、このハドラーだった。
今思えば、ヤクルトのウイークポイントをしっかり埋めてくれたハドラーは、印象以上にヤクルトのリーグ連覇と日本一に貢献してくれた選手なのかもしれない。

P.S そしてハドラーと言えば、キャンプ中にミミズを食べてチームメイトを驚かせたことでも話題になりましたよね。普段から食べている訳ではなかった(その時初めて食べた。)という話を後から聞いて再度驚きました。









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コメント

  1. 超匿名 より:

     八番に三割バッターがいましたっけ?そりゃ80勝して貯金30したのも頷けますよ。川端山田畠山の15年や山田村上の現在も凄いですが、93年の攻撃陣は球団史上屈指の陣容と言えますね。
     余談ですが当時はハドラーと言えばヤクルトではなく魔王ハドラーでしたね。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      野村監督が褒めることが少なかったこともあってか、テレビ中継を見ていても解説者がハドラーをあまり評価していない旨の発言をすることが多かったのかもしれません。実際には打率3割を達成し、その他の数字も立派ですよね。確かに93年の打線は強力ですよね。
      ちなみに私は、幼い頃からヤクルトばかり追っかけており、ゲームやアニメに相当疎いため、魔王ハドラーがピンときません…。

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