こんな試合は、何度あったって良い!

2024試合結果


ヤクルト9-0巨人

一応素人ブロガーであっても、批評的なことを書いているため、今日の試合に関しても、「競り合いに弱く、勝つときは大勝というのは弱いチームの典型的な例。」とか、「ヤフーレのマダックスでの完封は序盤からの大量援護に恵まれた中での結果であるため、参考程度に捉えるべきだ。」とか、「今日大勝したことによって、本当に大事になるのは明日と明後日のゲームだ。」とか、そんなことを記さなければならないのかもしれないが、私は、只の一ヤクルトファンである。今日のような試合、最高じゃないか!ここ20年鬼門のような存在となっている東京ドームでの巨人戦での大勝!最高じゃないか!昨年のGWでは、この東京ドームでの巨人戦で2試合続けてダメージの残る負け方をしていた事が、頭の片隅で引っかかってはいたのだが、今日は、そういった展開にはならず、すんなり勝ち切ってみせた。「こんな試合は、何度あったって良い!」

先発のヤフーレは、前回登板のDeNA戦で2回持たずにKOされてしまった。コントロールが定まらず、正直投球の組み立てが全く出来ておらず、壊滅的な内容だった。それだけに次戦の投球に注目が集まっていた。雨などで先発ローテが多少変わったこともあり、元々昨日の阪神戦で先発するのかな?と思っていたのだが、1日ズレて、今日の巨人戦での登板となった。個人的には、ピッチャーズパークである甲子園の方がヤフーレには合っているのかな?と感じており、ヒッターズパークである東京ドームの巨人戦は、ヤフーレにとっては、あまり良い環境ではないのかな?という思いも持っていた。しかし、ヤフーレはそんな私の不安を吹き飛ばす投球を披露してくれた。
初回に味方打線が4点をプレゼントしてくれたこともあり、多少なりとも余裕を持ってマウンドに上がれたと思うのだが、その初回に、ここまで苦手としていた左打者相手にしっかり三者凡退で立ち上がれたことにより、波に乗った印象である。2回以降も、ムービング系のボールと緩急を付けるナックルカーブを上手く組み合わせ、巨人打線を手玉に取っていった。ヤフーレの投球スタイルは、コースにビシバシ決めていくスタイルではないのだが、ストライクゾーン近辺で似たような球速帯のボールを左右上下に散らしながら、打者の的を絞らせずに打ち取って行く技巧に特徴がある。今日は序盤の大量リードも相まって、ヤフーレの投球スタイルが巨人打線にしっかりハマったと言って良いのではないだろうか?5回に岡本和、坂本に連打を浴びた場面以外は、全く危なげない投球となった。最終的には、9回で94球を投げて、被安打3、与四死球0での完封となった。前回のDeNA戦で、1回1/3を投げ、被安打6、与四死球4の7失点を許してしまった姿とは、全く違った姿を見せてくれた。特に左打者をほぼ完璧に封じた部分は、印象的だった。もうすぐ26歳になる若者の快投は、心地良いものとなった。
私は、開幕前にヤフーレが第3戦の先発に確定したとの報道を見て、「本当なのかな?」と懐疑的に見ていた部分もあったのだが、首脳陣は、ヤフーレの長所を見抜いていたということなのだろう。若さがどう転ぶか分からない部分はあるが、4月の活躍は、間違いなくチームを救ってくれた。

打線も今日は、序盤から繋がり、ヤフーレを援護してみせた。今日は、1軍登録されたばかりの増田を1番ライトで起用してきた。
1番ライト増田、2番センター丸山和、3番ファーストオスナ、4番サード村上、5番レフトサンタナ、6番セカンド山田、7番ショート長岡、8番キャッチャー中村、9番ピッチャーヤフーレというオーダーとなった。
初回は、1アウトから丸山和、オスナ、村上の3連打で幸先良く先制すると、その後のチャンスで長岡、中村がタイムリーを放ち、この回一挙4点を奪ってみせた。巨人先発グリフィンの立ち上がりを攻める見事な速攻だった。
2回は、丸山和が足で揺さぶるとオスナにタイムリーが飛び出し、3回には、山田に待望の今シーズン第1号となる2ランホームランが飛び出した。開幕戦でいきなり離脱し、復帰後もまだ一発が飛び出していなかったのだが、今日の一発をきっかけにしてもらいたい。4回には村上にも打った瞬間それと分かる特大のソロホームランが飛び出し、完全に試合を決めてみせた。26日の阪神戦では、先発野手全員安打というゲームがあったのだが、今日は先発全員安打の16安打で9得点と26日の試合を上回る打撃を見せてくれた。6試合連続スタメン出場となった丸山和の活躍、村上、山田のアベックホームラン、オスナ、サンタナの両外国人選手の活躍、長岡、中村の下位打線の活躍、ヤクルトでの初出場で、移籍後初ヒットを放った増田と本当に全員が活躍した中で、9得点を上げてみせた。これだけ打線が繋がるとファンとしても最高の気分になる。

今日はとにかく、一ヤクルトファンとして大勝を喜びたいと思っている。今日は「昭和の日」なのだが、私は、1988年からのヤクルトファンであるためギリギリ昭和のプロ野球を知っている世代になる。最近プロ野球を見始めたファンの方々には理解してもらえないと思うのだが、当時の巨人戦というものは特別なものだった。毎試合地上波で試合が中継され、スポーツニュースでも基本的には、どんな順位であれ、巨人戦がトップニュースになる時代だった。以前アメトーークの「広島カープ大好き芸人」でアンガールズの田中氏やチュートリアルの徳井氏が触れていたと思うのだが、日テレ系列のスポーツニュースでは、本当に巨人の活躍場面ばかりをハイライトで流し、最後に「結果は5-2でヤクルトスワローズが勝利しています。」というナレーションがなされ、ヤクルトが巨人にどうやって勝ったのか分からない編集がされていることが、本当にあったのである。そんな時代からヤクルトファンになった私にとっては、どうしても巨人戦は特別だと感じてしまう部分が今でも残っている(それでもここ4,5年はだいぶその感覚も薄まってきましたが…)。そんな巨人相手にビジター東京ドームで大勝してくれるのは、気持ちの良いものである。今日のような試合を何試合でも見せてもらいたい。

しかし本当に大事なのは、明日と明後日のゲームだと思っている。甲子園での阪神戦は、良い形で初戦を獲りながら、その後連敗し、カード勝ち越しを逃してしまった。今回の巨人戦では、何としてでもカード勝ち越しをお願いしたいものである。




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コメント

  1. アーム より:

    一球速報を見たら2回で5-0?!

    これは途中からひっくり返されるパターンかなと思っていたら、、、

    まさかの完璧勝ち!!

    たまにはこんな勝ち方をしてもいいですよね(笑)

    これで今日、ヤり返されないことを祈ります(笑)

    • fiys より:

      アームさんへ

      こういう試合は、ファンとしては楽しめますよね。

      そして今日も勝ちましたね!

  2. 超匿名 より:

     投打に申し分のない試合でした。東京ドームであまり打てていない印象のある村上の一発が出たことを含めて気分爽快ですね。
     私の学生時代の朝は読売系のズームイン朝という番組を見ていましたが、スポーツコーナーではヤクルトが優勝したシーズンで勝ち試合が多かった時も、試合に触れられることが少なく不満でしたね。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      私は、ズームイン朝は、登校時間と重なり、夏休みなどにしか見られませんでしたが、ヤクルトが取り上げられることは少なかったですよね。「プロ野球イレコミ情報」みたいなタイトルでしたかね?確かパリーグについてはほぼ触れませんでしたよね。

  3. sabo より:

    ヤフーレ完封とは意外過ぎました
    打つ方もクリーンナップの迫力が持続してますね
    先制できたのは大きいです

    今日も勝って連勝!
    課題の接戦も制せましたね

    • fiys より:

      saboさんへ

      ヤフーレが東京ドームで完封するとは予想できませんでした。

      そして今日も勝ちましたね!

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