神宮だからこそ、勝てた試合だったかな…

2025試合結果


ヤクルト4-4楽天(延長12回)

先日のロッテ戦は、「勝てたゲーム」と見たが、今日の楽天戦もホーム神宮球場でのゲームということを考えれば「勝ちたかったゲーム」ということになると思う。正直追い付かれて以降は、防戦一方のような展開となり、非常に苦しかったのだが、それでも最後の最後にビッグチャンスも訪れただけに勝ちたかった。もっと言えば3回に逆転した以降、相手に追い付かれずに勝ち切るのが理想のゲームだった。この所延長戦で粘り強い戦いを続けている楽天相手に負けなかったことを評価する方もいるかもしれないが、個人的には実力不足であるからこそのホーム神宮での引き分けとみる。

前回の登板で打ち込まれてしまった高梨は、中5日での登板となったのだが、今日は初回からコントロールに苦しんだ。球速自体は出ていたが、高梨本人は今日の投球をどう振り返るだろうか?何とか5回3失点でまとめたものの、内容としては、今シーズンの中では悪い部類に入る投球内容だったと思う。2回は連続与死球が失点に繋がってしまい、5回は与四球とカウント3-0からのホームランで失点してしまった。2回の連続死球も5回のゴンザレスに浴びた同点2ランホームランもあまりにも不用意な失点だったように感じた。こういう投球が高梨の長年の課題ではあるのだが、昨シーズン最終盤からこの課題をクリアしつつあるかな?と見ていた。しかし、交流戦に入って以降は、結局同様の課題が浮き彫りになってしまっている。
6回からは、田口ー荘司ー星ー石山ー大西ー矢崎ー金久保と7人の投手が1イニングずつリレーすることとなった。結果としては、7回のマウンドに上がった荘司が13試合目の登板にして初失点をしてしまい、同点に追い付かれることになってしまった。
初失点を喫するシチュエーションとしては、正直良くない場面で失点してしまったのだが、投球内容自体は、そこまで悪いものではなかったのではないだろうか?村林、小深田の連打、浅村の四球で0アウト満塁のピンチを作ってしまったのだが、そんなピンチでもバタつくことなく、ゴンザレスの犠牲フライによる1失点で凌いでみせた。宗山と小郷を空振り三振に斬って取った投球は、コンディション不良で離脱する前と何ら変わりない投球に見えた。正直荘司に関しては、こういったピンチのシチュエーションでもっとボールが荒れてしまうなど、自滅する不安がある投手ではないか?と見ていたのだが、今日の0アウト満塁になって以降の投球を見ていると、リリーバーとしての必要とされるボールのキレ、コントロール、メンタルの強さを兼ね備えているように感じた。次回以降どのような投球内容になるか注目する必要はあるのだが、今日の投球を見た感想では、そこまでガタガタと崩れることはないのでは?と見ている。
8回に星が楽天打線を三者凡退に抑えた以降は、ピンチの連続であり、いつ勝ち越し点を奪われてもおかしくないような試合展開だったのだが、石山、大西、矢崎がピンチを作りながらもよく粘ってみせた。ロッテ戦で4-5×というスコアで2回サヨナラ負けを喫しており、今日もその展開が頭をよぎったと思うのだが、古賀は、ピンチの場面でもしっかり低めの変化球のサインを出し、投手に投げ切らせてみせた。大西が連続ワイルドピッチでサヨナラ負けを喫してしまったゲームで、最後は「中村らしい配球だったな。」と感じたのだが、古賀も同じようにフォークを多投させながらピンチを凌いでみせた。投手もよく粘ったが、古賀もよくリードしきったと思う。
12回は金久保が三者凡退に抑えて、引き分け以上を確定させてみせた。

打線では、ここに来て内山の打撃内容が良くなってきている。今日も2点タイムリー2ベースとタイムリーヒットの2安打3打点でチームに貢献したのだが、先日のロッテ戦でのホームラン含めて、ようやく内山の武器である体幹の強さを活かしたバッティングが戻ってきているように感じる。強くスイングを掛けても、体や頭の位置がブレない綺麗なスイングで長打を含め強い打球を放つことが出来ている。ある程度コンディションが整った状態を維持出来るようであれば、明日以降も期待できるのではないだろうか?
逆に内容が良くないのが、山田である。14日のロッテ戦で久々にホームランが飛び出したのだが、その後は苦しい打席が続いている。すでに反応で打つことは難しくなっていると感じ、配球を読みながら対応しているように見えるのだが、それでも中々結果に繋がってこない。最近の内山のようにしっかり強いスイングをしてコンタクトする場面が非常に少なく、一気に数字を上げることは難しいように感じる。12回に回ってきた最終打席に死球で出塁できたものの、それ以外は5打数ノーヒットと結果を残せなかった。内容も良くなかっただけに、今後の起用方法が難しくなりそうである。

ホームゲームの利点を活かしながら、石山を同点の9回に起用するなど、攻めの采配は出来ていたと思うのだが、それでも押され気味でゲームが進んでしまったこと、勝ち切れなかったことが気になってしまった。私は、交流戦前の事前記事で今のチーム状態であれば6勝できれば「御の字」と書いたのだが、そこまで勝ち星を伸ばすことが出来るだろうか?




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コメント

  1. grass より:

    本当に個人的な感想ですけど、今日は「よくぞ負けなかった」と思いました。
    矢崎が、ノーアウトランナー1・2塁とピンチを背負った時点で、こりゃキツいぞ、と。
    よくまぁ0点に抑えました。

    今日のゲームが、プロ初失点の荘司と、絶好のチャンスで打てなかった内山壮真(タイムリーを打った内山にさらに要求しなきゃいけないこちらの強欲さは自覚してます。内山はよくやってます。ごめんな、内山)にとって「糧」となれば、価値ある引き分けかと。

    ライトスタンドから目にしたレフトスタンド楽天ファンの茂木栄五郎コール、しかも楽天の投手は今野。
    なかなかのカオスでした。

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