ヤクルト4xー3DeNA
色々と盛り沢山のゲームだった。9回表の清水に関しては紙一重だった。大量失点していてもおかしくないイニングだったのだが、9回表の0アウト満塁を無失点で凌いだことで流れが来た。その流れを持ってきた代打サンタナの四球も個人的には最大限に評価するべきプレーだと思っている。
増居翔太
・増居は、ルーキーイヤーから期待通りの投球を見せてくれている。今日に関しては、初回に度会にヒット、牧に四球を与えた後、筒香に3ランホームランを浴びるという立ち上がりになってしまった。ボールの威力で相手打者を抑え込める本格派の投手ではないだけに、今日は厳しいかな?と感じたのだが、その後しっかり立ち直ってみせた。この辺りは流石にアマチュア時代常に高いレベルで投げてきた投手であることを感じさせてくれた。経験値の高さ頭脳明晰でクレバーな姿を見せてくれた。筒香にホームランを浴びた以降は、3回に牧にヒットを許した以外は、1人のランナーも許さなかった。ビタビタに決まるコントロールがある訳ではないのだが、140キロ程のストレートで相手打者を差し込める投球術は大人の投球術と言って良いのではないだろうか?スライダーを軸にしつつカーブでタイミングを外し、フォークとチェンジアップもしっかり投げ分けられている印象である。
終わってみれば前回の中日戦に負けず劣らずの投球内容となった。それにしても1アウトを取ることも出来ないままに3点を失ってから修正できるところは、即戦力ルーキーの名に恥じないものだった。
長岡秀樹
・コンディション面で不安な面はあるのだが、ここに来て打席でも守備でも身体の動きが良くなってきているように感じる。今日のゲームでは、初回に2ベース、3回に四球、5回に2ベースと先頭打者として3度出塁し、いずれもホームに返ってきてみせた。1番打者として最高の役割を果たしてくれた。まだまだ経験値の低い選手が多い中でレギュラーとしてリーグ優勝を経験し、タイトルも獲得している長岡の存在は貴重である。ここ最近のプレーぶりは、チームリーダーとしての格のようなものを感じさせてくれる。今のチームにとっては、この長岡の存在は非常に大きいと感じる。
清水昇
・キハダが2軍に降格して以降、まだ誰がクローザーを務めるのか分からない状況なのだが、今日は3-3の同点の9回のマウンドに上がったのが清水だった。2020年シーズンからヤクルトのブルペンを支える貴重なリリーバーである。勤続疲労もあり、2024年、2025年シーズンと結果を残せていなかったのだが、今シーズンは、結果を残している。ほぼストレートとフォークという2球種で勝負するスタイルであり、ボールのキレが落ちてしまうと途端に打ち込まれてしまうのだが、今シーズンはボールにキレを感じさせてくれている。しかし、今日のゲームでは筒香に四球、エンカーナシオンにヒットを許し、0アウト2,3塁となった所で宮崎を申告敬遠で歩かせ、0アウト満塁というピンチを作ってしまった。しかし、ここから勝又を三振に斬って取ると、今日ベンチに入っていた代打佐野をファーストゴロダブルプレーに打ち取り、絶体絶命のピンチを凌いでみせた。勝又には後数10㎝ズレていれば走者一掃のタイムリーになりそうだった当たりを打たれ、佐野のダブルプレーも少しコースがズレていればヒットという強い打球だった。
しかし、今ある力をしっかり出しきる集中力の高さが清水にはある。今日は清水に運も味方した。
ドミンゴ・サンタナ
・8月9日のゲームから試合に出場していなかったサンタナは、今日もベンチスタートとなったのだが、9回1アウトランナーなしという場面で代打で起用された。久々の打席、長打が期待される場面だったのだが、フォークを連投してきた中川のボールをよく見極め、四球で出塁してみせた。この冷静さや勤勉さがサンタナの長所の一つである。
私は、1988年からヤクルトファンとなるNPBの試合を見始めたのだが、その頃の助っ人外国人選手と言えば、自分のプレーを優先する選手も一定数いたように記憶している。今では、チームの勝利を最優先して戦う選手が多いと思うのだが、その中でもサンタナはチームプレーが出来る選手という印象がある。今シーズンは、起用法も打順も一定ではなく、実績のある選手にとっては試合への入り方に難しさを感じている選手もいると思われる。そんな中で今日は代打での起用となったのだが、しっかり四球を選んでくれた。この四球がサヨナラ勝利を呼び込むこととなる。地味ながら良い仕事をしてくれた。
モンテル
・サンタナの代走で起用されたモンテルは、まずは二盗を決めてみせた。タイミング的には微妙だったのだが、ヘッドスライディングした際に咄嗟に左手で相手のタッチを交わし、右手と足でベースタッチしセーフを勝ち取ってみせた。決してスタートは良くなかったと思うのだが、この身体能力の高さを感じるボディアクションがモンテルの魅力である。
そして岩田の内野安打の際に2塁から一気にホームを陥れてみせた。おそらく寺内サードコーチャーもモンテル本人も迷いなくホームへ突入したと思う。この積極性もモンテルの魅力である。
二盗時も本塁突入時もDeNA側がリクエストを要求したのだが、判定が覆ることはなく、サヨナラのホームを踏むこととなった。
好走と暴走は紙一重であり、その辺りの判断力という部分はまだまだ不安もあるのだが、勝負を掛けるために起用されているのだから、モンテル自身が50:50くらいの確率であれば勝負を掛けることは間違っていないし、池山監督をはじめとした首脳陣がモンテルに望むものもそういった勝負する姿勢なのだと思う。
岩田幸宏
・プロ5年で明確に成長した姿を見せてくれている。状況に応じてプレー出来るようになってきており、スピードを武器としたプレースタイルは逞しさを増している。追い込まれてからでも粘れるバッティングは武器の一つなのだが、初球から強いスイングを掛けることが出来ること、ボールの見極めが出来るようになってきたことが非常に大きい。ただの非力なスピード自慢の選手ではなくなった。相手に嫌がられる選手としてヤクルトに欠かせない存在になった。
今日のサヨナラ打に関しても追い込まれた後ファールで粘り最後はフォークに喰らい付いた中で内野安打を勝ち取ってみせた。岩田の良さが詰まった打席となった。
今日のゲームは非常に面白いゲームだった。こういった試合を見ることが出来ることはヤクルトファンとして幸せなことである。
P.S サヨナラの場面は、DeNAはすでに1回リクエストを使っていたため、1塁でリクエストをするかホームでリクエストをするか迷ったでしょうね。もし2回残っていたら、まず一塁でリクエスト、セーフであればホームでリクエストという形になったのでしょうかね?
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