ヤクルト0-3中日
このブログでもXでも時々書かせてもらっているのだが、個人的には公式戦で引退試合を行うことには反対の立場を取っている。もちろん引退するまでしっかりチームの戦力として戦える状態を保っている選手については全く問題ないと思っているのだが、投手であれば打者1人のみ、野手であれば1打席のみの出場、もしくは相手が手心を加えているように見える(実際には違う可能性もあるがそう見えてしまうことがある。)場面を見ることはあまり好きではない。今日のゲームに関しては、ヤクルトも中日もCS出場が絶たれており、ギリギリ引退する選手が試合に出場することも許容できるかな?という気持ちはなくはないのだが、個人的には、もっと違った方法で引退する選手の花道を作ることは出来ると思っている。しかし、各球団の振る舞いを見ていると、こういった引退試合を実施することが引退していく選手達を労う最高の形という流れが出来上がっているように感じる。私のような意見を持っているファンの方々も一定数はいると思うのだが、どちらかというと公式戦での引退試合肯定派のファンの方が多いのかもしれない。メリット、デメリットを考えるとデメリットの方が大きいようにも感じるのだが、プロ野球が興行という一面も持ち合わせている以上やむを得ないことなのかもしれない。
今日は中日の岡田、祖父江の引退試合だったようだが、こういうゲームでこそ、ヤクルトナインに奮起してもらいたかったのだが、結果は0-3というスコアでの敗戦となってしまった。結果として岡田、祖父江の両投手を送り出すという意味で最高のゲームになってしまった。
ヤクルトは中日の先発が岡田だったということもあってか、1番サードで村上を起用してきた。昨日ゲームで途中交代となっていた村上はスイングすることなく見逃し三振に倒れ、1回裏の守備からベンチへ退いた。暗黙の了解として引退する投手相手に1つのアウトを無条件で献上しなければならないのであれば、その役割をスイングが出来ない?村上に任せることは合理的であり、岡田にとっても現役最後の打者がNPBのスーパースターである村上になることは良いことなのかもしれないが、こういう場面がどうしても好きになれないのもまた事実である。公式戦の記録に多少なりとも歪みが出てしまうことに私自身は強い違和感を感じてしまう。
ちなみに8回に登板した祖父江に対しては、中村悠がヒットを放ち、その後打線が繋がり、あわや同点、逆転という場面を作り出すことが出来た。しかし、この場面に関してもどうしても違和感は残ってしまう。NPBに入り、1軍のマウンドに上がることは、尊いことだと聞いてきている。厳しい競争に勝った者だけが1軍に上がることが出来、1軍のマウンドを経験しないままプロ野球界を去るものも数多くいる世界である。そんなマウンドに引退試合のために1打者のみ登板する投手が上がることはやはり違和感を感じてしまう。冒頭にも書いた通り、今日のゲームは両チームともにCS出場が絶たれた中で行われた試合であったため、ギリギリ許容範囲かな?という思いもなくはないのだが、今のNPBは、CS制度が始まった中で消化試合というものがほとんどなくなってきている。引退試合に関しては、消化試合ではないゲームでも行われており、極端な話、1つのアウトの重み、一球の重みというものが薄れている場面を見続ける状況が今日まで続いている。真剣勝負であるはずの公式戦でこういった場面を見ることに違和感を感じているファンがいることも球団や首脳陣、選手には頭の片隅に入れて頂けると嬉しいのだが…。
話しが大きく逸れてしまったのだが、村上の状態は気になる所である。スイングをしなかったということは、やはり今シーズン長期離脱に繋がってしまった右脇腹に何かしらの異変が生じているのだろうか?今の所怪我に言及する報道は出ていないため、見守るしかないのだが、大事になっていないことを願うばかりである。
村上を欠く打線は、前半戦を彷彿とさせるように1回1アウトからマウンドに上がった高橋宏の前に抑え込まれ、得点の匂いを感じることが出来なかった。前述の通り、引退試合で登板した祖父江相手に中村悠がヒットで出塁した8回こそ0アウト満塁のチャンスを作り、「あわや」という場面を作ったのだが、代打宮本がダブルプレー、続く長岡も打ち取られ、結局完封負けを喫することになってしまった。来シーズン以降を考えると非常に厳しいチーム事情が浮き彫りとなるゲームになってしまった。
今日は守備でもサードに入った北村恵が2点を失うことになるタイムリーエラーを犯してしまい、試合の流れを手放してしまった。先発の小川がまずまずの投球を見せていただけに敗戦に直結するエラーとなってしまった。北村恵は元々守備型の選手ではなく、複数ポジションを任される難しさもあると思うのだが、今のチーム内での立ち位置はそういった立ち位置であるため、何とか出場機会を増やすためにも喰らい付いていってもらいたい。最後に松山相手に2ベースを放つなど2本のヒットを放ったことを明日以降に繋げてもらいたい。
引退試合のことについて長々と触れてしまったのだが、寂しさを感じる季節になったことに違いはありませんね。
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コメント
引退試合はオープン戦でも良い気がするんですけどね。シーズン中に行うのは興行的な問題でしょうか?
もしくはシーズン終了後にポストシーズンの無いチームは引退試合のための模擬試合(練習試合)を行ってもいいのではないか。チームは引退選手と若手で組む。ただこれはポストシーズン出場チームがいつ決定するか分からないし、若手もフェニックスリーグがするあるので日程調整が難しいかもしれない。
村上の状態は心配ですよね。
saboさんへ
おそらく私やsaboさんのような考えの方も一定数はいると思うのですが…昨年のホークス和田のような引退の形が理想的なのですが、和田のような引退を望む選手、球団、ファンは少ないのですかね?
そこまで公式戦にこだわる必要があるのかよく分からないのですよね。