明日止めなければ、色々と覚悟をし始めなくてはならない。

2023試合結果


ヤクルト0-4阪神

高橋ー大竹というサウスポー同士のマッチアップ、大竹には前回の登板で抑え込まれてしまっていたのだが、高橋が崩れなければ、勝つチャンスはあるゲームだと捉えていた。高橋が左のエースとしてチームの連敗を止めることを願っていた。
野手陣では、山田が3番セカンドで復帰し、チームのピンチを救う役割が期待されていた。
そんな中で始まったゲームだったのだが、初回に高橋が2アウトランナーなしから四球も絡む中でピンチを招くと井上、坂本にタイムリーを許し、いきなり3点を失ってしまった。5連敗中のヤクルトにとっては、あまりにも痛い3失点となってしまった。その後投手陣が粘っていたため、1点でも返せれば、まだ試合は分からなかったのだが、その1点が遠かった。これで6連敗である。明日エースの小川で連敗を止めることが出来なければ、17年シーズンの96敗や、19年シーズンの16連敗のような衝撃的な数字も含めて色々と覚悟をしなければならなくなりそうである。連敗が続くと、今まで以上に策が裏目に出ることが目立ってきてしまう心配がある。とにかく明日連敗を止めたい。

今日の高橋は、5回で106球を投げ、被安打7、与四球5の3失点という数字が残った。おそらくボールの走り自体それ程良くなく、初回は2アウトランナーなしからピンチを招き、3点を失いという最悪の立ち上がりとなってしまった。悪い時の高橋の姿がそのまま出てしまった印象であり、球数も多くなってしまった。2回以降も毎回ランナーを許す苦しいピッチングだったのだが、何とか初回の3点のみで抑えてみせた。しかし今日に関しては、結果的に3失点で済んだだけの話であり、褒められる内容ではなかった。ストレートで空振りを奪うシーンが少なく、やはり調子自体それ程良くなかったのだと思う。こういう時でも粘れるようになってきたのが、高橋の成長なのだが、今日に関しては、以前の高橋に逆戻りしてしまった。
6回から3イニングを投げた小澤はまずまずの出来だったと思うのだが、6回に大山にタイムリーを浴びてしまい、点差を広げられてしまった。試合展開的には痛い失点となってしまった。それでも小澤は、徐々にサイドスローのフォームが固まってきている印象であり、変化球の精度が昨シーズンよりも高くなっているように感じる。今後どのような役割を担うことになるか注目してみたい。
逆に9回を任された成田は、腕を下げて、左打者に嫌がられるタイプの投手を目指していると思うのだが、まだ相手打者が嫌がっているシーンを見ることはないように感じる。1軍に生き残ることは出来るだろうか?

打線は、今日から山田が復帰し、1番センター並木、2番レフト濱田、3番セカンド山田、4番サード村上、5番ライトサンタナ、6番ファーストオスナ、7番キャッチャー中村、8番ショート長岡、9番ピッチャー高橋と並べてきた。名前だけ見れば塩見が欠けている以外は、ほぼベストメンバーであるため、悪くなく感じるのだが、山田離脱前も得点力は低い状況だったため、いきなり得点力を上げることは難しい状況ではあった。
そんな中で初回に3点を失ってしまい、心理的にも苦しい状況になってしまった部分はあるのではないだろうか?阪神先発の技巧派、大竹の前にスイスイとアウトカウントを重ねられてしまった。それでも5回に中村、長岡の連打と代打武岡の送りバントで、1アウト2,3塁のチャンスを作り、ゲームの流れを引き戻せるチャンスが巡ってきたのだが、ここで今日スタメン出場となった並木がサインミスでバント(セーフティスクイズ)をしてしまい、結果としては、三塁走者をホームに返すことが出来ず、アウトカウントだけが増えてしまった。続く濱田も打ち取られ、無得点で終わってしまったことで試合の流れを完全に失ってしまった。
先日は武岡もサインミスがあったと記憶しているのだが、今日は大事な場面で並木がサインミスを犯してしまった。もし並木が自分の武器である脚を活かすために、自分も生きるためのプッシュバントを敢行し、1点返して、尚も1アウト1,3塁を作る意図を持ってバントをしたのであれば、あり得ない策ではないと思ったのだが(それでも試合展開的に100%成功させる必要があるが…)、試合後の高津監督のコメントを聞くとサインミスだったとのことで、これはしっかり反省してもらわなければならないプレーとなった。武岡も並木もまだまだ実戦経験に乏しいのだが、それでも選手のタイプ的に細かいサインが出るタイプの選手だけにこういったミスは極力0に近付けなければならない。試合中に引きずってもらっては困るのだが、次の機会に向けてしっかり修正を図ってもらいたい。ここで1点でも返せていれば、また試合の流れは変わった可能性もあったため、この試合において大きなミスとなってしまった。
5回以外は、大きなチャンスもなく、4番村上の状態も上がってこなかった。この状態で阪神の明日の先発である今話題の村上を打ち崩すことが出来るのだろうか?非常に難しいと感じる。
個人的には、4番村上は固定してもらいたいと思っているし、おそらく高津監督も変えるつもりはないと思うのだが、もし明日も全く打てずに、チームが敗れることがあるのであれば、村上を一旦4番から外すような荒療治も必要になるかもしれない。

昨日の試合のブログ記事では、衝撃的な負け方が続いていることを17年シーズンに重ねたのだが、19年シーズンの16連敗の時の雰囲気とも似てきているような気がして、不安を覚えてしまう。もし明日小川で落とすようなことがあれば、色んなことを覚悟しなければならない。私は、19年シーズンの16連敗に関しては、色んな歯車が噛み合わなくなった中で、そこまで弱くないチームが16連敗してしまったという印象があったのだが、今年もそんな状況になってしまうのだろうか?私自身は、先週の3連勝でチームの地力は付いていると感じたのだが、それは間違いだったのだろうか?1つ勝てば流れは変わるはずである。しかしその1つの勝利が遠くなっている。




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コメント

  1. 超匿名 より:

     高橋は成長しているのはわかるんですけど、持っている才能からすれば、もう一段階上の今季の小川クラスの安定感を発揮してもらいたいですね。
     並木はキャリアが浅いので過度には責めるのは酷ですが、野村監督時代の野球を知っているファンからすれば、もう少し考えて打席に立って欲しかった。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      高橋は、ヤクルトの先発陣では数少ない、相手を圧倒することが出来る投手だけに、もう一段上を望みたい投手ですよね。

      並木のプレーは、サインミスではなかったようですね。非常に高度なスキルが要求されるプレーを選択したとは感じますが、意図は伝わりました。

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