ヤクルト3-1巨人
私の中では、今日のようなゲームが今年のヤクルトのオーソドックスな理想形である。チームのストロングポイントであるリリーフ陣が6回~9回をノーヒットで抑え、得点は、4番オスナの3ランホームランというシーズン前に「これしかない。」と考えていた勝ち方である。シーズンに入るこのパターンでなくても勝てているのだが、それでも投手陣が失点を減らす中でホームラン含めた少ない得点で勝利する形が今年のヤクルトの基本形なのだと思う。投手陣を中心とした全員野球。チームの雰囲気含めて非常に良い状態を維持している。
先発のルーキー増居は、前回のリリーフ時の登板に比べて、出力という意味では抑え気味だったのだが、右打者にも左打者にもインコースをしっかり突けるという部分が一つに武器になっていると感じた。リリーフ時に比べて球速が落ちていてもそれを補うだけのコントロールと投球術を持ち合わせていることを感じることが出来た。巨人打線はそれ程生易しい相手ではないのだが、3回までパーフェクトピッチングを見せ、4回の0アウト1,3塁のピンチも泉口の犠牲フライによる1失点で抑えてみせた。泉口に浴びた犠牲フライに関しても打たれたボール自体は甘いコースにも感じたのだが、その前にインハイを見せていたため、このボールが泉口の頭に焼き付いていたのではないだろうか?変な誉め言葉になるのだが、良い失点の仕方になったのではないだろうか?彦根東-慶大ートヨタ自動車ーヤクルトと基本的な投球スタイルは変わっていないと思うのだが、年々ストレートの威力、変化球のキレ、コントロールともに向上してきているのではないだろうか?クレバーな好サウスポーである。
そしてリリーフ陣は、6回から清水ーリランソー星ーキハダと4投手が1イニングずつ無失点でリレーしてみせた。
連投となった清水は、ようやくストレートのキレが戻って来た印象があり、それとともに投球に余裕が出てきているように感じる。2020年~2023年までのブルペン陣の軸として活躍していた時期のボールに近付いているのではないだろうか?大きな戦力である。
リランソも想像以上にストレートにパワーを感じる。独特の角度から投げ込まれるストレートは球速表示通りの威力を感じる。今日はMAX158キロが出ていたのだが、高めのボールに打者が手を出すかどうか?という部分が調子のバロメーターになりそうである。
星は昨シーズン途中からようやく再現性というものが伴ってきたように感じる。「エイヤー」っと投げ込むだけではなく、カットやスライダーも上手く使う中で自身の調子に関わらず、アウトを重ねられるようになってきている。首脳陣から8回を任されるだけの信頼を勝ち取っている。
キハダは、2つの四球でピンチを招いたのだが、アウトは全て三振で奪うという派手な投球で今日もしっかりセーブを上げてみせた。これは私の想像なのだが、右打者の外角へのストレートが甘くなることが多いことをキハダ自身が分かっているのではないだろうか?だからこそ慎重に投げる中でストライクが入らなくなる場面があるように感じる。この辺りは今後に向けて明確な課題になりそうである。
それでも自分の世界に入り込んで試合の中で最も重要な場面とも言えるイニングをしっかり抑える姿は頼もしい限りである。
打線は、巨人先発井上の前に苦しんだのだが、相手のミスも絡んで作ったワンチャンスをしっかり活かしてみせた。井上に関してはこのブログでも以前から「NEXT今永」と見ており、今日投げ合った増居と比べてもいわゆる搭載しているエンジンが違うと言っても過言ではないような迫力のあるボールを投げ込む投手と見ている。コントロールが暴れることも少なく、非常に良い投手だと思っている。今日も3回まではノーヒットに抑え込まれてしまったのだが、4回に長岡がダルベックのエラーで出塁するとサンタナのボテボテのサードゴロが内野安打となり、チャンスを広げてみせた。0アウト1,2塁で古賀は送らずに強攻策を取るのだが、これが裏目に出て、一瞬ダブルプレーを覚悟したのだが、泉口が打球処理をもたつき、何とか1アウト1,2塁という場面で4番のオスナに打席を回すことが出来た。ここでオスナがカウント1-1からのインコースのカットボールを上手く捉えると打球はレフトスタンドへ飛び込む逆転3ランホームランとなった。正直井上のカットボールは普通にスイングを掛ければ、良い当たりが打てたとしてもファールになるような厳しいコースのボールに見えたのだが、オスナは身体のバランスを保ちながらフェアゾーンへ打球を飛ばし、レフトスタンドへ運んでみせた。技術的なことは疎いため、解説できないのだが、技ありの一発に感じた。今年のオスナには、やはりある程度のホームラン数を期待したい。
5回も並木、長岡の9番、1番コンビで1アウト1,3塁という場面を作るなど池山監督がやりたい攻撃が出来た場面もあった。3番にキャッチャーを置くスタイルは噛み合っているかどうか微妙な所であり、個人的には古賀を起用するようであれば、4回は送りバントを企図しても良いと思っているのだが、敢えて強攻する辺りに池山監督のこだわりを感じる(東京ドームの巨人戦では0アウト1,2塁で古賀が送りバントを決め、池山監督が拍手をしているシーンがあったと記憶しているのだが、あれはサインだったのか古賀の判断だったのか気になり始めた。)。鈴木が3番であれば打たせるべきかな?と思うのだが、古賀であれば、犠打も選択肢に残して良い気がするが…。この辺りは好みの問題ということになるのだろう。
それにしてもここまで14勝5敗という成績は驚異的であり、あまりにも出来過ぎだと感じる。セリーグの「台風の目」的存在になっており、その戦い方含めて他球団ファンからも注目され始めていることを感じる。阪神が独走し始めていてもおかしくない中で、ヤクルトの奮闘がセリーグを面白くしている。
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