東京ドーム 巨人戦 鬼門

2023試合結果


ヤクルト7-8×巨人

私がヤクルトファンになったのは、1988年からなのだが、おそらく2021年以降からヤクルトファンになったという人以外は、東京ドームでの巨人戦というものに良い印象を持っているヤクルトファンは少ないのではないだろうか?特にここ20年程は、東京ドームでの巨人戦は嫌な思い出が多いものである。昨日の6点差をひっくり返されての敗戦もダメージが大きかったのだが、今日のサヨナラ負けに関しても「上手くいかないな。」という感想である。東京ドームでの巨人戦は、ヤクルトにとっては長年に渡って鬼門となっている。

ヤクルト先発のピーターズは、今日も先発として最低限の投球は出来ていたのではないだろうか?初回からストレートも変化球もある程度制球出来ており、4回のピンチも上手く切り抜けるなど、4回までは巨人打線を無失点で抑え込んでみせた。しかし5回に2アウトランナーなしから村上の送球エラーでランナーを許してしまうと、坂本に同点2ランホームラン、岡本和に逆転のソロホームランを浴びてしまい、結局5回を被安打5(被本塁打2)、与四死球1(申告敬遠)の3失点(自責点0)で降板となり、今日も初勝利を上げることは出来なかった。前回登板時は、6回にDeNA打線に掴まってしまったのだが、今日は本来であれば無失点で5回を投げ切れたはずが、村上のエラーでランナーを残してしまい、直後に2本のホームランで逆転を許してしまった。ある程度計算が立つ先発投手と見て良さそうなのだが、それだけに1つ白星を付けてあげたい所である。もちろんホームランは避けてもらいたかったという部分はあるのだが、坂本、岡本和という強打者に打たれてしまったものであるため、防ぎ切ることは難しかったということも言えるかもしれない。やはりその前の村上のエラーが痛いプレーとなってしまった。チーム状況が良くないだけにこういったミスを減らしていきたい所である。ミスが失点に直結してしまう辺りが、チーム状況の悪さを示している。
リリーフ陣は、6回から星をマウンドに上げたのだが、ウォーカーにタイムリー2ベースを浴びてしまうと、代わった久保も秋広にヒットを許してしまい、その後マウンドに上がった大西も坂本に2点タイムリー2ベースを浴びてしまった。3投手が3投手とも打ち込まれてしまうという厳しい結果となった。8回こそ清水が無失点で抑えたのだが、9回は2アウトランナーなしから小澤が丸にサヨナラホームランを浴びてしまった。
小澤が丸に浴びたサヨナラホームランに関しては、2アウトランナーなし、カウント3-0というシチュエーションだったため、それを考えるとストライクを取りに行ったストレートはあまりにも正直すぎる選択だったかもしれない。おそらくは、丸よりも次のブリンソンの方に怖さを感じていたからこそ、丸に甘いボールを投じてしまったと思うのだが、シチュエーション的にはホームランだけを避けるために四球覚悟で厳しいコースを突かなければならない場面だった。もちろんリスクもある中で3-0からスイングを掛けたベテラン丸を褒めなければならないのだが、それでもちょっともったいない1球になってしまった。
小澤はここまで非常に奪三振率が高く、今日のサヨナラ被弾だけで評価を下すべきではないのだが、星、久保については、少し心配な投球が続いている。今後リリーフ陣の起用法をどのようにしていくだろうか?

打線は、今日から塩見が戻ってきた。しかし昨日のゲームで途中で退いていた山田は先発を外れたため、1番センター塩見、2番レフト青木、3番ライトサンタナ、4番サード村上、5番ファーストオスナ、6番ショート長岡、7番キャッチャー中村、8番セカンド武岡、9番ピッチャーピーターズという先発メンバーとなった。
2回に武岡にタイムリー、4回に中村にソロホームランが飛び出し、山崎伊から上手く得点を奪えたり、復帰早々塩見が守備でファインプレーを見せたり、2ランホームランを放ったりと存在感を見せてくれたり、不調の村上に同点2ランホームランが飛び出したりと、良い場面もあったのだが、それでも勝利に繋げることは出来なかった。
この3連戦は、調子が上がらない巨人投手陣が相手とは言え、3試合連続2桁安打と打線は、状態を上げてきている。山田がまだコンスタントに試合に出続けることが出来ないことは心配なのだが、塩見がキレのある動きを見せたり、村上が徐々に調子を上げているように感じる部分はプラス要素である。明日からのDeNAとの3連戦でも打線が繋がるかどうか?という部分は注目してみたい。
村上に関しては、打撃については、この3連戦で徐々に状態を上げているように感じた。今日は左のサイドスロー大江から2ランホームランを放ったり、これまで差し込まれていたストレートをしっかり引っ張ることが出来る場面も増えてきているため、相手チームはこれまで以上に慎重に攻めてくるはずである。そうなると自然と得点チャンスは増えてくるはずである。明日からのゲームでも期待したい。その反面、守備でのミスが目立っていることには不安を感じる。今日も2つのエラーがあり、1つは失点に繋がるなど悪い意味で目立ってしまっている。村上は元々サードの守備には不安があったのだが、それでもここ3年でしっかり上達してきた印象があった。今年のエラーの多さについては、打撃不振によるメンタル面の落ち込みが原因の1つになっているのではないか?と感じてしまうことがある。打撃以上に守備面での不調の方が私自身は気になっている。

東京ドームでの3連戦は1勝2敗という結果になってしまったのだが、3連勝も狙えた中で負け越してしまったこと、また首位DeNAが着実に勝利を重ねていることを考えると、痛い負け越しとなってしまった。そして明日からは、そのDeNAとの3連戦である。ここで差を広げられてしまうとまだまだ前半戦とは言え、苦しくなってくる。3連敗だけでは絶対に避けなければならない。明日はDeNAのエース今永との対戦ということで非常に厳しいゲームとなることが予想されるが、調子が上がってきたようにも感じる打線がどの程度抵抗できるか注目してみたい。

P.S 正直負け越してしまったのだが、巨人も状態が良いとは感じなかった。今日は好調中田が負傷交代してしまったため、巨人は巨人で苦しい状況が続いている。




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