スーパースター山田哲人!異次元の3連発!

日本シリーズ第3戦
ヤクルト8-4ソフトバンク(1勝2敗)

福岡で2連敗を喫し、絶対に負けられない状況で迎えたゲームでヤクルトに勝利をもたらせたのはスーパースター山田だった。初回の先制2ラン、3回の勝ち越しソロ、5回の逆転2ランと大事な場面でことごとくホームランを放ってみせた。1人でヤクルトに流れを持っていってみせた。凄過ぎる。

今日はとにかく山田である。初回は、上田が四球で出塁すると1アウト後山田が追い込まれながらも中田のスライダーを完璧に捉える先制2ランホームランでここ2戦の嫌な流れを吹き飛ばしてくれた。
その後ソフトバンクに同点に追いつかれ、今日も重苦しいムードになりかけたのだが、3回2アウトランナーなしから中田の外角のストレートを完璧に捉え、バックスクリーン左に飛び込む勝ち越しソロホームランを放ってみせた。中田はほぼ狙った所に投げ込んだと思うのだが、綺麗に弾き返してみせた。美しいホームランだった。
これで流れを引き寄せたかな?と感じたのだが、先発の杉浦が踏ん張りきれず、3回に今宮、4回に明石にバックスクリーンにホームランを浴び、試合をひっくり返されてしまう。ソフトバンクの脇役陣に打たれたホームランにヤクルトとソフトバンクの実力差を改めて感じさせられたのだが、その雰囲気を吹き飛ばしたのも山田だった。
5回2アウトランナーなしから川端が四球で歩くとソフトバンクベンチは先発の中田を諦め、シーズン最終盤から状態を上げてきている千賀をマウンドに上げる。千賀のMAX150キロを超える力強いストレートにも山田は対応してみせた。カウント3-1からの5球目インコース高めのストレートにしっかり反応すると力でレフトスタンドに運んでみせた。千賀のインコースのストレートを見事に捌いて見せた。山田らしいセリーグのホームランキングにふさわしい3本目のホームランとなった。
山田がホームランを放ってもソフトバンクに追いつかれ、逆転され、今日も非常に厳しいゲームとなったのだが、そんな状況の中でも山田はホームランを放ってみせた。本当のスーパースターである。日本シリーズでの3打席連続ホームランは巨人の長嶋茂雄以来45年ぶり、1試合3連発は史上初とのことである。しかも最強集団ソフトバンク相手に日本シリーズで、このシチュエーションで3本のホームランを放ったことに大きな価値がある。打撃の調子が上がらないヤクルト打線の中で異次元の活躍を見せてくれた。

8回にはこの回からマウンドに上がった五十嵐から畠山のソロホームランと中村の2点タイムリー2ベースで3点を追加し、ゲームを決めてみせた。8得点したもののヒットは8本のみであり、そのうちの3本は山田のホームランである。山田がいなければ今日のゲームも負けていただろう。しかしヤクルトスワローズには山田がいた!シリーズの流れを変えるだけのインパクトを持った山田の活躍ぶりだった。

投手陣は先発に起用された杉浦が初回のピンチを凌いで、そのまま乗って行きたかったのだが、2回に中村、高谷のヒットなどでピンチを招くとワイルドピッチと福田のタイムリーで同点に追いつかれてしまう。その後も上記に書いた通り、山田のホームランで勝ち越してもらった後に今宮、明石という伏兵の一一発で試合をひっくり返されてしまった。結局杉浦も石川、小川同様5回持たず、4回1/3で98球を投げさせられ、被安打6(被本塁打2)与四死球3の4失点で降板となってしまった。三振を5つ奪うなど潜在能力の高さは見せつけてくれたのだが、やはりまだ本調子に戻っていないと思われる。現時点ではソフトバンク打線を抑えこむことは難しかった。
しかし今日は、ここからリリーフ陣が良く踏ん張ってくれた。5回1アウトランナー1塁から登板したロマンは後続を断って、山田の逆転2ランホームランを呼び込むと、6回は石山が、7回は石山と久古がソフトバンク打線を無失点で抑えてみせた。6回も7回も中村が川島と明石の盗塁を刺すなど武器の肩で魅せてくれた。7回は石山が明石にヒットを許し、打席には柳田を迎えるという厳しい場面だったのだが、久古が完璧な投球を見せて柳田を三振ゲッツーに斬って取ってみせた。逆球もあったが、中村のリード含めてほぼノーミスの配球だったと思う。そして久古のボールもキレていた。8回も長谷川を三振に仕留めて100点の仕事をしてくれた。シーズン終盤から左殺しとして貴重な役割を果たしてくれている。8回1アウトからはオンドルセクが松田、中村をしっかり抑えて仕事を果たすと9回は4点のリードを貰った中で登板したバーネットが今宮を三振に仕留め、カニザレス、吉村のバットをへし折る威圧感たっぷりの投球でゲームを締めてみせた。
5回までは荒れ気味のゲームだったのだが、ロマンー石山ー久古ーオンドルセクーバーネットの繋ぎで試合を落ち着けてみせた。山田の3連発は勿論物凄いことなのだが、リリーフ陣の踏ん張りも今シーズンのヤクルトらしさを感じさせるに十分だった。明日が楽しみになった。このまま流れに乗れるだろうか?

P.S 山田の3連発については真中監督が「鳥肌が立った。」とコメントしていましたが、私も鳥肌が立った。そんなファンの皆様も多かったのではないだろうか?

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コメント

  1. K より:

    山田の大活躍で流れを一気に引き寄せましたね、こういう勝ち方を見ると神宮の杜には何かいますよね。
    山田は(中畑さんから言われたせいか(笑))ボールを上から叩けていましたね、明日も摂津ならスピードがないので期待大ですね。
    それとバレンティンは諦めた方がいいですね、トレーニング不足で下半身を使えてませんし気持ちも折れてるようなので。今のチーム状態な石山を中継ぎでいけるのでロマンを外してミレッジ・デニング両方あげて勝負しにいってもいいくらいです(ミレッジもデニングも摂津からはホームランを打ってますしね)。
    あと久古・オンドルセクはCSからずっと調子いいので8・9回は割と安定してますから、そこまでの試合展開が大事ですね。
    あとソフトバンクはイ・デホが下がってから気持ちが切れた感じが受けましたね、内川・イデホが精神的にも柱なので出ないのは勝敗に大きく左右しますね。
    今宮・明石・福田にやられすぎですけど主軸を抑えているので、何とかなってますけどもう少し中村には配球に工夫をみせて欲しいです(内角を攻めなさすぎですね)
    気になるは先発が5回もたないので明日の館山の出来がカギですね(杉浦は内容からみて次はないかなと思ってるので、山中・新垣でもいいかなと)

  2. sabo より:

    伝説の試合でした
    もう完全に異次元ですね山田は。
    記録だけじゃない。あの絶体絶命の状況で3連発できる、そういうスーパースターなんですよね。
    もちろん私も鳥肌たちました
    多分ヤクルトファンでなくても鳥肌たったと思います
    野球ファンならこれから10年は確実に語り継がれる試合でした
    ヤクルトファンになら永遠に語り継がれるかもしれません
    本当に伝説ですよ

  3. FIYS より:

    > kさんへ

    山田は1人で重苦しい雰囲気を吹き飛ばしてくれましたね。とんでもない選手ですね。

    それでも館山はソフトバンク打線を抑え込めませんでしたね。追い込まれましたが、最後まで食い下がってもらいたいですね。

  4. FIYS より:

    > saboさんへ

    0勝2敗という追い込まれたゲームでどの打席も重苦しい雰囲気は少なからずあったと思うのですが、そこでホームランを3本重ねたというのは本当に価値がありますよね。しかしこのまま1勝4敗で負けてしまっては伝説の試合と呼ぶにはもう一歩のような気もするのでもう少しソフトバンク相手に食い下がってもらいたいですね。

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