比屋根!!!

ヤクルト7x-6阪神(延長10回)

試合内容からするとひどいゲームだったのだが、勝ちは勝ちである。それにしても交代直後にフライを落球するというタイムリーエラーを犯してしまった比屋根がその後よくバットで取り返してくれた。今シーズンはずっと調子が上がらず、レギュラー争いにも敗れてしまい、挙句の果てにオンドルセクが退団する要因となったまずい守備も重なるなど比屋根にとってかなり苦しいシーズンとなっていた。正直今日の交代直後の落球でメンタル的な部分で何らかの不調を抱えているのでは?と感じてしまい、早く交代させて上げたほうがよいのでは?ということまで頭をよぎったのだが、真中監督はそのまま比屋根を起用し続け、比屋根自身もサヨナラタイムリーを含む4安打とバットで汚名返上してみせた。

冒頭から比屋根の事ばかり書いているのだが、今日はとにかく比屋根のゲームとなったので振り返ってみたい。5回に館山が阪神打線に同点に追いつかれてしまうと、その後もピンチを招いてしまい、ここでベンチは館山を諦め、岩橋にスイッチする。その際に打順の巡り合わせもあり、ライトに比屋根を入れるのが、その直後に狩野のライトフライを落球するという2点タイムリーエラーを犯してしまった。飯原や上田もそうなのだが、せっかくの高い身体能力を野球というスポーツに活かせていない印象である。3人とも間違いなく潜在能力は高い選手だと思うのだが、プロとしてやってはいけないミスが多過ぎるため、レギュラー獲得にも至っていない状況である。今日の比屋根のこのプレーは非常に痛いものだった(その後バレンティンもタイムリーエラーを犯してしまうのだが…)。もう今シーズンの比屋根は使い物にならないのでは?とまで考えてしまっていたのだが、比屋根は自分自身の大ピンチを自分自身で取り返してみせた。
最初の打席でヒットを放つと7回に回ってきた2打席目には同点に繋がる2ベースヒットを打って、チャンスメイクすると8回には勝ち越しタイムリー2ベースで一旦はヒーローになりかけてみせた。しかし9回に秋吉が追いつかれてしまったため、そのチャンスも費えてしまったと思ったのだが、10回のサヨナラのチャンスでしっかり仕事をしてくれた。マテオの甘いボールをしっかり捉えてみせた。

私自身学生時代に野球をやっていたのだが、ゲーム序盤にミスをしてしまうとメンタル的に落ち込んでしまい取り返せないことばかりだった。何とか取り返そうとしても空回りしてしまい、深みにはまってしまったときは本当に最悪だったという記憶が蘇ってくる。特に途中出場でいきなり大きなミスを犯してしまうというシチュエーションを考えるとゾッとしてしまうし、それを取り返すことは容易ではない。比屋根の場合は冒頭にも書いたように今シーズンはオンドルセクを激怒させてしまったミスもあり、ファンからの風当たりも強かったはずである。今日のミスでその状況は一層厳しいものになると感じられたのだが、そこから見事なまでに取り返してみせた。プロ野球選手と私自身を重ねる事にあまり意味はないのかもしれないが、今日の比屋根に関しては、学生時代に野球をやっていた頃の自分だったり、社会人として仕事をしている今の自分だったりに重ねてしまう自分がいる。絶望的な状況を自分の力で凌ぎきった比屋根には勇気をもらったし、サヨナラ打の瞬間比屋根を祝福したチームメイトの姿を見て改めてヤクルトというチームの素晴らしさを感じたし、自分自身の職場での他者に対するスタンスも考えさせられる事になった。苦しい状況下でも自分を見失わずに出来る事を頑張る。当たり前のことだが難しいことである。今日は比屋根がヒーローになれて本当に良かったと感じる(でも5回のミスはプロ野球選手としてはあり得ないことですけどね…)。

いつもと違うスタンスのブログになってしまったのだが、やはり試合内容としては、下位に沈むチーム同士のゲームといわざるを得なかった。先発の館山は、7月に復帰して以降、前回の復帰時に比べてボールをコントロール出来るようになってきたのでは?と感じていたのだが、今日は良くなかった。4回2/3を被安打4与四死球7の4失点(自責点2)という数字は頂けない。ストレートの球速自体は出ているのだが、自分の意図したボールが投げれていない。一回ローテを外す事も考えても良いくらいの出来だったのではないだろうか?
リリーフ陣は岩橋が比屋根、バレンティンのまずい守備に足を引っ張られてしまうと、何とか勝ち越した後の9回に試合を締めなければならなかった秋吉が2つの四死球でピンチを招くと江越に同点タイムリーを浴びてしまった。その後のピンチを何とか粘って凌いだのだが、四死球が絡んでの失点ということで頂けない投球となってしまった。
勝てたから良かったものの苦しいゲームとなってしまった。

打線は、まずは山田である。4回の逆転2ランホームランは阪神先発岩崎のインコースへのクロスファイヤーを非常に上手く捌いてみせた。おそらく岩崎はベストボールを投げ込んだと思うのだが、山田はそのベストボールをファールにすることなくレフトスタンドに運んでみせた。素晴らしいホームランだった。
その後は比屋根、今浪、三輪と途中出場組みが打席でそれぞれの役割を果たし、チームを勝利に導いてみせた。比屋根のサヨナラ打を含む4安打も凄いのだが、今浪の代打でのタイムリーとその後のチャンスメイク、三輪のバントとしっかり仕事をしてくれた。脇役陣が勝利の立役者となった。

火曜日からの神宮6連戦の初戦広島戦で大敗を喫して7連敗となってしまい、この神宮6連戦もどうなることかと思ったのだが、何とか4勝2敗で乗り切る事が出来た。今日のゲーム含めてまだまだチーム状況が上がっているとは感じないのだが、ファンとして素直に勝利を喜びたいと思う。

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コメント

  1. k より:

    比屋根の落球は少し可哀相な部分もありますかね、途中出場で風も強く打球もファーストの荒木が追いすぎの事を考えると100%悪いとは言えないですかね。その分をバッテイングで取り返したので良かったですけど彼も起用方法を考えてあげないといけない選手かもしれませんね、右左関係なく真っ直ぐに強いのので速球派の時にスタメンさせればいいと思いますね。
    それよりバレンティンの守備でライナーで正面の当たりは難しいですが後逸は外野としてやってはいけませんし今年はこういうミスが多いので、私的にはこの守備では来年は戦力外ですね。
    あと山田はホームランは出てますが田原からの死球の影響があるとの事を言ってたので少し開きが早くなってますね。好調になるまでにはもう少し時間はかかりそうですね。
    試合は勝ちましたが、個人的に采配面では納得が出来ない部分が多いですね。初回の大引の盗塁失敗と無死12塁での西田の強硬策と毎日同じような形で失敗して得点出来ず残塁を築く攻撃を見ると内容を感じず、ただ勝った負けただけではチームの将来性を感じずファンとして応援するのも前向きになれなくなりますね。もう少し試合の進め方を一気にではなくじっくりとやって欲しいですけど。

  2. 久保田 より:

    勝てました!それは良かったです。比屋根選手は「ミスを帳消し」と言えるのかどうかは良く分かりませんけれども、勝利打点を上げたのは事実ですし、良く打ってくれたと思います。
    ただ、私的に理解不能なのは、その前の三輪選手の盗塁です。一点差ならまだしも、同点でセカンドを狙った意味が分からないです。どういう采配なのでしょうか?あそこで走らせた意味や意義が分かる方、いらっしゃいますかね?ダブルスチールでも無さそうですし…。
    阪神もあの場面で満塁策にせず比屋根選手と勝負ですか…。下位を競うチーム同士の采配は、本当に意味不明ですね…。

  3. 井野ファン より:

    捕手が西田になってから投手も徐々に良くなってる気がします。
    どうでも良いですが、西田は顔が私のおばあちゃんに似ています。

  4. 久保田 より:

    本題とは無関係なのですけれども…。田畑・秦・橋上・池山各氏…。野村野球の頭脳が他球団で評価され、コーチとして活動している現実が悲しいです。特に、橋上氏にはぜひとも燕に戻ってきてほしいです。田畑氏の投手育成能力もスゴイです。

  5. 井野ファン より:

    私は真中監督に、「たのむから井野もたまにはスタメンマスクでプレーさせてよ」と訴えたいです。不憫です。
    井野はファン対応もいいし、いつかは報われると信じてます。

  6. sabo より:

    中澤って投げる前に表情で結果がわかりますよね。自信が無さそうな顔してる日は大抵打たれるし、この日みたいに強気の表情だと大体抑えてる気がします(笑
    取り敢えずナイスピッチでした。今年はほとんど働いてないのでここからは勝ちパターン入りしてもらえれば。
    谷内も復帰しましたし、少しチーム状況が変わるかもな、と期待してます

    今浪の集中力は凄まじいですね。絶対に打って欲しい場面で仕事してくれるしファースト守備も安定してるし
    三輪ちゃんのセーフティバントもビッグプレーでした。畠山が冗談で三輪がトレードされそうなんて言ってましたが、クビ繋がると言っていいプレーだったと思います

    秋吉がなぁ。ちょっともったいない失点でしたよね。彼自身がシンカー(チェンジアップにこだわり過ぎたかなと。あの球を制球できずカウント悪くし過ぎたように感じました。まぁ一番の問題は死球で得点圏にまでランナー進めてしまった事ですが
    もちっと安定してもらえれば

    試合自体は終わってみれば比屋根劇場でしたね。ファーストが追いすぎたとはいえ衝突にはまだ距離があったし取らねばなりません。正直テレビの前で汚い言葉を投げてやりたいくらいムカついてしまいました。しかしまさかあんなに打ちまくるとは笑うしかない

    こんな試合こそまさに筋書きのないドラマですね

  7. FIYS より:

    > kさんへ

    比屋根のミスは少し可哀想な部分もありましたかね?よく打撃で取り返してくれました。真中監督もよく我慢して使いましたよね。

    山田、バレンティンにも期待したいですが、まだ状態が上がっていないですかね?

  8. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    サヨナラの場面についてはテレビ観戦出来ていないので分かり辛い部分もあるのですが、三輪が「行ける」と感じたので単独で走ったという形でしょうか?確かにあまり意味はないようにも感じますが、1,3塁よりも2,3塁の方が3塁ランナーが思い切った走塁をしやすくなることと、内野ゴロで3塁ランナーが封殺された場合に三輪が確実に3塁まで進めるという利点がありますかね?

  9. FIYS より:

    > 井野ファンさんへ

    西田はかわいらしい顔をしていますからね(笑)

  10. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    野村監督時代のヤクルト選手がこれだけ指導者として活躍していることは素晴らしいことだと思います。

  11. FIYS より:

    > 井野ファンさんへ

    チーム状況的に井野にもチャンスが巡ってきそうな雰囲気はありますよね。

  12. FIYS より:

    > saboさんへ

    あれだけ大きなミスをしてからの4安打というのは中々ないのではないでしょうか?よく取り返しましたよね。今浪、三輪をはじめとす脇役陣がよく頑張ってくれましたね。

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