2017年キャンプ、オープン戦10大ニュース

昨日の記事と被ってきてしまう部分もあるのだが、今年は思うようにブログの更新が出来ないため、今日の記事で一気にキャンプ、オープン戦を振り返ってみたいと思う。全て私の独断と偏見で選ばさせてもらうが、ご了承頂きたい。

1位 先発ローテーション6枚揃う
・キャンプ、オープン戦のポイントとして「投手陣のサバイバルレース」という項目を挙げていたのだが、決して選手層が厚くない中で先発投手6枚が揃ったことは開幕に向けてプラスポイントである。石川、小川、山中、オーレンドルフ、ブキャナン、館山の6人というのも現状のヤクルト投手陣を見渡した場合理想的な6人に納まったと感じる。どの投手も6回3失点以内、いわゆるQSが一つの目安になるだろうか?

2位 新外国人投手の活躍
・先発としてはオーレンドルフとブキャナン、リリーフとしてはギルメットとオープン戦で結果を残してみせた。
オーレンドルフはぽっちゃりとした体型や独特の投球フォーム、投げ終わりに身体が流れることなど気になる部分が多々あるのだが、ストレートの威力と変化球のコントロールに関しては、流石メジャーリーガーだけあって一定以上の力を持っていることを示してくれた。しっかり先発ローテを守ってもらいたい。
ブキャナンも低めにボールを集めてゴロアウトを重ねるという期待されていた通りの投球をオープン戦で披露してくれた。これだけ低めに集めることが出来ればNPBで通用する可能性は高いのではないだろうか?その反面決め球という面で物足りない部分も露呈している。相手打者からすると「嫌らしさに欠ける投手」に映ってしまう可能性もあるだろうか?それでも個人的には最も期待したい新外国人投手である。
ギルメットも真上から投げ下ろす独特のフォームが不安視されている部分もあったのだが、オープン戦では結果を残してみせた。絶対的な信頼を勝ち取るところまでは行っていないのだが、空振りを奪える縦の変化球は魅力的である。ブルペン陣を支える存在になれるだろうか?

3位 川端離脱
・3位はネガティブなニュースになってしまった。キャンプ中に椎間板ヘルニアを発症して離脱し、そのままオープン戦にも出場することが出来なかった。元々怪我の多い選手ではあるのだが、打撃スタイルの変更も模索していた中での離脱はシーズンにまで影響を及ぼす可能性が高い。天才的なバットコントロールを持っているだけにそれなりの数字にまとめることは出来ると思うのだが、7~8割の仕上がり具合で試合に出場し続けなければならなくなりそうである。早期に1軍のゲームに戻ってくることが出来るだろうか?「2番川端」は、真中監督が考える打線には欠かせない武器だと思う。

4位 廣岡1軍帯同
・1軍キャンプに抜擢された廣岡は私の想像以上に1軍で食い下がってみせた。まだ高卒2年目なのだが、これだけバットを振れることが魅力である。打撃フォームは山田に似ているが、打撃スタイルは池山の若手時代に近いだろうか?オープン戦中盤以降は、1軍の投手の前に壁にぶち当たってしまったが、イースタンでは結果を残している。オープン戦序盤では想像以上に打撃でも結果を残していただけに将来が非常に楽しみである。

5位 石川好投!開幕投手へ!
・37歳のベテランサウスポーがオープン戦で完璧な投球を披露し、そのまま開幕投手の座も奪ってみせた。オープン戦初戦から全く失点しないという投球内容は良過ぎて怖いくらいである。開幕投手はすでに何度も努めているだけに大きなプレッシャーにはならないだろう。是非強力DeNA打線を前にしてもベテランらしい技巧的な投球で翻弄してもらいたい。

6位 中村VS西田は好勝負
・正捕手争いは中村、西田がそれぞれ持ち味を発揮し、高いレベルでの争いとなっている。15年に正捕手としてリーグ優勝を経験している中村がこのオープン戦では打撃でも結果を残し、西田に対して一歩リードしているのは間違いないのだが、そんな中でも結果を残す西田もメキメキと実力を付けていることを感じさせてくれた。西田は捕手以外でもファーストとしての出場や代打での出番もありそうである。しっかり準備してもらいたい。

7位 西浦、土肥にブレイクの予感
・毎年セリーグ各球団の「ブレイク予想」という記事を書いていたのだが、今年は書く時間がなかったため断念した。そんな中で今シーズンブレイクが期待できると感じたのが、野手では西浦、投手では土肥である。西浦については、昨シーズン後半戦で結果を残し、今年はブレイクするシーズンにしなくてはならない選手なのだが、このキャンプ、オープン戦で潜在能力の高さは見せてくれた。川端の離脱も西浦にとっては追い風である。まだまだ打撃が淡白な部分もあるのだが、走攻守三拍子揃った内野手として期待したい。
土肥にブレイクの予感が漂い始めたことについては、個人的には全くの想定外だった。2軍で着実に結果を残した後で、1軍での登板機会も掴んでみせた。一旦2軍に落ちてはいるのだが、イースタンでも好投しているようなので先発、リリーフ両面から期待してみたい。大失敗ドラフトと呼ばれている14年ドラフト組の中で意地を見せることができるだろうか?

8位 寺島と星に明暗
・ドラフト1位寺島と2位の星とではこのキャンプ、オープン戦ではある意味では明暗がくっきり分かれる形となった。寺島は1軍キャンプに抜擢されたのだが、左足内転筋を痛めて早々とリタイアしてしまった。その投手としての完成度の高さとヤクルト投手陣の層の薄さから即戦力として見られることも多かった寺島だが、この怪我によって開幕1軍入りは絶望的となってしまった。しかし個人的には即戦力と呼ばれるだけの実力があるかどうかという部分に関しては「?」だったため、まずは焦らずにしっかり怪我を治して、身体を作り上げてもらいたい。長い目で見れば今回の故障も悪いことばかりではないはずである。
星は150キロを超えるストレートを中心に力で相手打者を抑え込む投球で開幕1軍入りをほぼ手中に収めた。オープン戦でしっかり結果を残したため、開幕1軍は当然ではあるのだが、個人的にはまだ細かい制球力がない星にはそこまで大きな期待は掛けられないと感じている。それでも150キロを超える綺麗なストレートはそれだけで魅力的である。

9位 ロッテ戦力外大松、楽天戦力外榎本の活躍
・榎本は楽天を戦力外になったもののまだ25歳と若く、新しい環境で化ける可能性もある選手である。高校時代のような長打を狙うような打撃スタイルではなくなった印象だが、これからモデルチェンジに成功することが出来るだろうか?元々は打撃でアピールしてきた選手だけにあくまでもバットでの貢献を期待したい。
大松に関しては、テストに合格することも簡単ではないのでは?と感じていたのだが、しっかり合格し、2軍では打撃で結果を残している。同じ一塁手のポジションを争うグリーンが外国人枠の関係で開幕時には1軍にいない可能性が高いだけに代打の切り札的存在として大松が1軍に昇格する可能性もありそうである。
坂口や鵜久森のような存在感を示すことが出来るだろうか?

10位 オールドルーキー菊沢、壁にぶつかる
・このキャンプ、オープン戦で残念だったのは菊沢の投球である。ルーキーと言いながら今年で29歳を迎える投手だけに今年が勝負の選手である。しかし練習試合、オープン戦では失点を重ねてしまった。BCリーグから獲得したオールドルーキー寺田はすでに戦力外となっているのだが、この菊沢も同じような道を辿ってしまうのだろうか?何とか2軍で結果を残して這い上がってもらいたい。

こんな感じでまとめてみました。番外編としては、WBCでのバレンティン、山田、秋吉の活躍を上げておきたいと思う。皆さんは今年のキャンプ、オープン戦でどのようなことを感じましたか?

にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村








コメント

  1. 久保田 より:

    なんとか投手陣にメドが立ちましたね!今日、一軍登録選手発表されましたが、オープン戦の結果を鑑み、このメンバーなら防御率も3点代で行けそうに思います。
    打線は、大引、中村あたりがそこそこ打ってくれたら、かなり脅威になりそうです。荒木、西浦も成長していますので、畠山もオープン戦のような成績なら下ろされる可能性がありますね。
    山田の3年連続トリプルスリー、バレンティンの61本以上のホームランを願いつつ開幕から応援したいです!
    結構、今年は行けそうに思います!

  2. k より:

    オープン戦を5割で終えたのはシーズンも期待したいですね、ヤクルトはオープン戦がダメだとシーズンもほぼ悪い傾向ですので。今年はAクラスが目標かなと思います。
    先発はオーレンドルフとブキャナンの活躍次第ですかね、リリーフ陣は星と石山が勝ちパターンになると後が安定すると思うのですがヤクルト場合は先発というより後ろの安定が先発を楽にするかなと思いますね。
    あと川端は無理させない方がいいですね、去年も畠山が急仕上げで結局はシーズン途中で離脱となったので連休前あたりでの復帰でいいと思いますね。
    西浦と大引がスタメンだと思いますが谷内が昨年の骨折から状態が戻ってないですね、あれだけ調子良かったので残念ですね。
    捕手は中村が打撃でダメなら西田が即起用だと思いますが終盤の接戦のリードは中村の方がいいので先発は西田でリードしたら中村とか上手く二人を使いたいですね。
    それと大松が開幕一軍は嬉しいですね、畠山がふがいないならファーストスタメンでもいいと思いますね、やってくれる雰囲気あるので早めに起用をして欲しいですね、(上田や比屋根が全く成長してないので榎本にも期待してます)
    土肥も状態がよさそうなので、こういった調子いい選手を積極的に起用してベテランやレギュラー組を慌てさせて欲しいですね、そうじゃないとヤクルトの戦力で中日との最下位争いになるので。

  3. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    DeNAに出鼻を挫かれなければ、昨シーズンよりは期待できそうですね。山田、バレンティンには開幕戦からフル回転してもらいたいですね。

  4. FIYS より:

    > kさんへ

    選手層は厚くありませんが、一応開幕時点ではメンバーが揃いましたね。期待しましょう。

タイトルとURLをコピーしました