オープン戦の総括と個人的MVP

今日は、キャンプ、オープン戦の総括をして見たいと思う。キャンプ前に個人的な注目ポイントを挙げていたので一つ一つチェックしていきたい。

① 外野手争いー95点
・キャンプ序盤は、守備でのミスが目立ち心配したのだが、ポスト青木の最有力候補と思われていた上田がしっかり結果を残し、開幕レギュラーの座を確実なものとしている。青木の穴は大きいので小川監督は、複数の選手で穴を埋められればと考えていたようだが、上手く行けば上田がそのまま年間通してレギュラーを確保する可能性もあるのではないだろうか?大ブレイクに期待したい。
上田以外の外野手陣もそれなりの結果は残してくれた。中堅の飯原、武内は長いシーズンを戦い抜くには絶対に必要な選手である。特に飯原はパンチ力も脚もある選手である。代打、代走、守備固めという役割をきっちりこなせるようになったときに再度レギュラーにチャレンジしてほしい。
昨シーズンのイースタンリーグ首位打者の雄平も1軍の投手相手にそれなりの結果を残せている。勝負の1年となりそうだ。
ルーキーの比屋根も脚で存分にアピールしてくれた。打撃、守備ではまだまだ課題がありそうだが、福地が怪我で離脱しているだけに1軍の戦力としてチームの大きな武器となりそうだ。
ここのところ当たりが止まっているミレッジもそこそこの結果は残してくれている。開幕以降の活躍に期待したい。
それぞれが持ち味を出しあったキャンプ、オープン戦だったと思う。95点という高得点とした。

② 遊撃手争いー80点
・少し甘めの評価かもしれないが、川端が開幕前に戻ってきて結果を残せているため幾分加点させてもらった。キャンプ、練習試合では2年目の山田が若者らしくはつらつとした動きを見せてくれた。高卒2年目としては充分な働きを見せてくれたと思う。一時は、川端が戻ってきても遊撃手の座を確保する勢いだったが、守備が大きく乱れてしまい開幕スタメンの座は遠のいてしまった。1軍に残すのか2軍で経験を積ませるのか迷うところだと思うが、もう少し2軍で実戦経験を積んでも良いのかもしれない。
森岡、荒木にはもう少しアピールしてほしかった気持ちが強いが、最もレギュラーに近いと目されていた川端が戻ってきたので80点とした。

③ 新外国人ー90点
・ミレッジとロマン、想像以上に戦力となりそうである。ミレッジは素行面での不安が大きかったが、今のところは大丈夫そうである。守備ではミスが目立っており、5ツールプレーヤーと言われると違和感も感じるが、盗塁が出来るスピード、スイングスピードは充分である。チームプレーも出来そうなので1年目からの活躍に期待したい。
ロマンは、このブログでも何度も取り上げてきたのだが、キャンプ前は5番目の外国人と言う位置にいた選手である。練習試合、オープン戦でしっかりと結果を出し、開幕ローテ入りを確実なものとした。キャンプ序盤からアピールしなければならない立場だっただけに、早めにピークが来ている不安はあるが、シーズンもオープン戦と同様の活躍を期待したい。
今年の新外国人も戦力になることを期待し90点とした。

④ 投手陣ー60点
・こちらは少し厳しめの評価かもしれないが、不安な点が多かった。特に先発陣は、館山、由規が何とか開幕前に戻ってきて、開幕ローテの名前だけを見ると他球団ファンはうらやましがる布陣になっているかもしれないが、本調子で開幕を迎えられる投手は、ロマンくらいである。開幕時点では、思っている以上に先発陣は苦労するかもしれない。こういう時こそ石川と館山のエース2人にはチームを引っ張る投球をしてほしい。
中継ぎ、抑えではイム・チャンヨンが2軍で調整となってしまった。他の外国人が結果を残したということもあると思うのだが、年齢的な衰えが不安視されている。オープン戦では、中継ぎ陣の好投もありイム不在はあまり目立たなかったのだが、やはりクローザーと言う特殊なポジションを淡々とこなしてきたイムの不在は、シーズンに入ると大きな穴となってチームに襲いかかってくるかもしれない。現状ではクローザーを固定せず日替わりで凌いでいくようだが、バーネット、押本、松岡の実績ある投手は開幕からフル回転してほしい。その他の投手では、個人的には先発で期待していた増渕、日高の起用法にも注目していきたい。特に増渕は中継ぎでの実績もあるのでチームの為にどのポジションでもこなしてもらいたい。
新戦力では、阪神からトライアウトを経て入団した阿部が練習試合、オープン戦を通して失点を許さなかった。年齢的にもまだ若く、この投手がなぜ戦力外になったのか全く分からない。ここまでは、それほど素晴らしい結果を残している。オープン戦では5セーブを挙げておりひょっとするとクローザーでの起用もあるのではないだろうか?
私が、ブレイク予想で名前を挙げた山本哲と平井も中継ぎとしてキャンプ、オープン戦と1軍で投げ続けた。ほとんど実績はない2人だが今年は、経験を積んでほしい。
先発陣とイムの不安を考えて60点とした。

⑤ 怪我人ー75点
・開幕に間に合わないと思われた館山、由規、川端が戻ってきたのは大きなプラスポイントである。3人とも本調子ではなさそうだが、開幕から活躍してもらわなければ困る選手たちである。実力は充分である。長期離脱だけはしないようにシーズンを乗り切ってほしい。
長期離脱者は出なかったが、福地、イム、久古の不在と先程の3人、石川の状態を考えて75点とした。

全体的には、80点はつけられると思う。若手と新戦力がしっかりアピールした印象だ。
個人的MVPは…野手 上田 剛史外野手 投手 阿部 健太投手 新人王…比屋根 渉外野手
この3人は本当によくアピールしたと感じる。シーズンでどのような活躍をしてくれるか楽しみに待ちたいと思う。

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