代役原樹理気迫の投球

ヤクルト4-2阪神

先日山中が登録抹消され、代わりに先発に回った原樹理が気迫の投球を披露してくれた。打線も初回から援護し、投打の噛み合ったゲームとなった。

原樹理は、初回から飛ばしていった。ストレート、シュートの球速は140キロ台中盤を記録し、5回までは被安打1、奪三振6とほぼ完璧な投球をみせてくれた。シュートとカットボール、スライダーで内外角を広く使う本来の原樹理の投球が出来たのではないだろうか?コントロールも良く、ゴロアウトも重ねてみせた。
6回に代打の伊藤隼にホームランを浴び、その後も高山、北条に連打を浴びるなどし、1アウト1,3塁のピンチを招いてしまったが、ヤクルトベンチは原樹理続投の決断をした。この辺りはこのゲームでの原樹理の調子の良さと気迫を買っての続投だったと思うのだが、この悪い流れの中でよく続投の決断をしたと思う。
原樹理もそのベンチの期待に応えるように福留、中谷を抑え込んでみせた。結局6回を被安打4(被本塁打1)与四死球1の1失点という事で見事に山中の代役を努めると共に先発ローテーション入りに名乗りを上げる好投となった。
個人的には原樹理に関しては、完全に先発タイプの投手だと感じているため、中途半端にリリーフ起用することにはどちらかというと反対である。先発で結果を残せなければ2軍で調整してもらった方が本人のためにもなるのかな?と感じていたのだが、このゲームのような投球を披露できるようであれば、次回も先発としてのチャンスをもらえそうである。気持ちも入ったナイスピッチングだった。

リリーフ陣もルーキ、石山、秋吉としっかり繋いで見せた。石山が高山にホームランを浴びてしまったが、終盤の起用法が固まりつつあるのはプラスポイントである。

打線は立ち上がり制球に苦しむ岩貞からしっかり2点を先制できたことが大きかった。2アウト満塁という場面で打順が大引に回ったのだが、ここで得点出来なければ嫌な雰囲気が漂うことは目に見えていたので、追い込まれながらも岩貞のチェンジアップに喰らい付いて2点タイムリー2ベースを放った大引は見事だった。大引らしい巧いバッティングだった。
3回には山田のヒット、雄平の死球でチャンスを作るとバレンティンがライト前に運ぶタイムリーを放ち1点を追加してみせた。大引同様追い込まれてからの軽打だったのだが、こちらはバレンティンらしからぬチームバッティングだった。
そのバレンティンは1点差に追い上げられた後の8回に貴重なホームランも放ってみせた。バレンティンのホームランは空砲に終わる事も少なくない印象なのだが、今日の一発は嫌なムードを振り払う効果的なホームランだった。

ここの所クリーンアップを固定しながら他のオーダーは日替わりというような形になってきている。20日のゲームは苦手藤浪が先発するだけにどのようなオーダーを組むか注目である。今浪、藤井辺りの左打者がスタメン起用される可能性が高いだろうか?真中監督はどちらかというとある程度オーダーを固定して戦いたい監督だと思うのだが、川端、畠山を欠く中でそうも言っていられない状況になってきたということなのだろうか?今後もしばらくは日替わりオーダーが続くと思うので、試合開始前から注目していく必要がありそうである。

P.S 20日のゲームは所用でブログの更新が滞ります。ご了承下さい。

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コメント

  1. k より:

    この日の原樹理はスライダーが切れてましたね、真っ直ぐも球速が上がっていますし力まければそこそこやれそうですね。
    私は負けず嫌いのタフな投手だと思っていたので抑え向きかなと思ってましたが気合いが空回りするタイプみたいで星同様に先発の方が余計な事を考えなくていいかもしれませんね(左打者が課題ですがインサイドのフロントドアと膝元へのスライダーがコントロール出来れば抑えられると思いますね)。
    打線は6番に打点で、やっぱり鍵は2番と6番なんですよね。
    気になったのは谷内のサードの守備がいいですね、打てませんが川端より全然上手いので守備での貢献は高いですね(藤井も川端より上手いですね)
    次は天敵の藤浪ですが逃げたら確実に負けなのと際どいコースは見逃し三振OKでスライダー狙いですね。この日の岩貞も雄平に頭付近に投げてましたが金本監督に変わってから死球の数が増えて当ててもいいという指示も出てるはずなので逃げずに向かって欲しいですね(梅野は死球が出るとインサイドつけなくなりますからね)。
    それと阪神打線は下降気味で連勝の反動が出てますね。調子いいのは伊藤隼・原口・高山あたりなので今年は本物の小川ですから2・3点以内に抑えてくれそうなのでリリーフ勝負と打線が鍵ですね(ショート谷内・サード藤井・ファーストは大松がいいですね)

  2. sabo より:

    私も原は球種が多いグラウンドピッチャーなので先発向きだと思います
    ただシュート使うなら制球が良くないとプロでは厳しいみたいですね。これまでは制球の甘さから狙い打ちされた印象でしたがこの日は球威キレに加えて厳しいコースに投げられていたのが好投したと感じました
    それにしてもピンチで変えず6回まで投げ切らせたベンチを絶賛したいです
    近藤でももちろん抑えたでしょうが原とチームの将来を考えれば投げさせねばいけない場面だったと思います
    今年の真中采配はかなり我慢強く選手にチャンスを与えていて好感が持てます

  3. FIYS より:

    > kさんへ

    原樹理はスライダーが良かったのですね?シュートとスライダーがしっかり制球出来れば、もう少し結果を残せる投手ですよね。

  4. FIYS より:

    > saboさんへ

    原樹理の投球は素晴らしかったですね。シュートは原樹理の生命線となるボールですよね。

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