2017年ドラフト即戦力予想答え合わせ(パリーグ編)

今日は2017年ドラフト即戦力予想のパリーグ編である。
過去記事はこちらから→「2017年ドラフト即戦力予想

投手

オリックス1位 山岡 泰輔 東京ガス 24試合8勝11敗0S 149回1/3 防御率3.74

ロッテ1位 佐々木 千隼 桜美林大 15試合4勝7敗0S 85回1/3 防御率4.22

ソフトバンク1位 田中 正義 創価大 登板なし

日本ハム1位 高良 一輝 九州産業大 登板なし

ソフトバンク田中、日本ハム高良は大学の最終学年で怪我をしてしまった影響をもろに受けてしまい、ルーキーイヤーは1軍のマウンドに上る事が出来なかった。

田中に関しては、大学4年次の投球は2年次、3年次に比べ明らかに劣っており、右肩の状態が不安視された中でのプロ入りとなった。もしかするとルーキーイヤーは苦しい投球に終始する可能性はあったのだが、それでもドラフトで5球団が競合した逸材である。肩の故障という事で非常に心配ではあるのだが、フィジカル面を整え、1軍で登板する姿を見てみたい。今思えば巨大戦力を誇り、慌てて復帰させるチーム状況にないソフトバンクに入団できたことは田中本人にとってプラスに働くのかもしれない。

高良も個人的には数字以上に伸びを感じるストレートがプロの世界でどれほど通用するのか見てみたかったのだが、1年目は本来の実力を発揮できなかった。2年目以降の復調に期待したい。

新人王候補に名前を上げた山岡は、自分の実力を存分に発揮してくれた。やはりスライダーはプロの世界でも十分通用するボールだったし、チェンジアップも大きな武器となった。打線の援護に恵まれず、好投しても勝ち星が付いて来ないこともあったのだが、ほぼ1年通して先発ローテを守ったのは立派である。個人的には来シーズンも先発として見てみたいのだが、クローザーの平野が退団する可能性もあるため、その時にはクローザーとして起用しても面白い存在になるかもしれない。同年代の松井裕樹、田口麗斗とほとんど遜色のない実力を持った投手である。

佐々木はプロの壁にぶつかってしまった。前半戦に先発として結果を残せず、苦しい投球に終始してしまった。フォームにバラつきがあり、プロの打者はその辺りを見逃してはくれなかったのではないだろうか?それでもシーズン終盤に1軍に復帰するとあわや完封勝利という投球を見せるなど潜在能力の高さは見せ付けてくれた。来シーズン以降が楽しみである。

投手ではその他に先発ではロッテのドラ2酒居、楽天のドラ1藤平が結果を残し、リリーフではオリックスのドラ2黒木、ドラ5小林、ロッテのドラ5有吉、楽天のドラ9高梨、ドラ5森原、ドラ4菅原、西武のドラ5平井辺りが結果を残してみせた。
楽天のリリーフの即戦力として獲得した投手が軒並み結果を残し、チームの躍進に貢献したのが印象的である。特に高梨の活躍は驚きであり、楽天スカウトの冴えを感じた。

野手

該当者なし

野手は1人も名前を挙げなかったのだが、新人王を獲得した西武の源田がとにかく素晴らしかった。143試合にフルイニング出場を果たし、打率.270、本塁打3本、打点57、盗塁37と凄まじい数字を残して見せた。西武のショートに関してはキャンプ、オープン戦の地点では源田も含めて数人がほぼ横一線で並んでいるような状況だったと思うのだが、オープン戦で結果を残し、開幕スタメンを勝ち取った源田が最後までショートのポジションを守りきってみせた。大袈裟ではなく本当に源田の存在が西武を生き返らせたと感じるくらい、その存在は大きかった。
私はたまたま神宮での西武戦を観戦する事が出来たのだが、源田の守備のスピード感に魅了されてしまった。その試合は源田のエラーでヤクルトが土壇場で追いついて引き分けに持ち込んだ試合だったのだが、そんな大きなミスが印象に残らないくらいその他の打球を華麗に処理していた。6月の地点で完全にレギュラーの座を獲得していた印象である。
そしてプロ入り前は懸念されていたバッティングに関してもプロの1軍レベルの投手に力負けしないだけのスイングでシーズンを通して安定した数字を残し続けて見せた。こんな素晴らしい選手がよくドラフト3位まで残っていたものである。西武ファンの皆様もこの源田の存在は本当にありがたく感じたのではないだろうか?

皆さんは印象に残ったルーキーはいましたか?

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コメント

  1. パイン より:

    他球団の動向には疎いのですが、楽天、高梨の記事の中に、懐かしい
    後関スカウトの名前を見つけました。
    ヤクルト時代は2軍の強打者という感じで、スピード、パワーとも、もう一息の
    印象でしたが、スカウトとしては、とても味のある活動をしているようで、嶋や
    松井のときにも名前がありました。

    外野手は監督に向かない、とは野村さんも言っていたことですが、かつての
    小川監督、今の橿渕、斉藤などスカウトに多いのは、離れて全体を見る目が、
    選手を客観的に眺めたり、内面までも探っていこうとするのに役立ったりする
    のかなと思ったりしています。

  2. FIYS より:

    > パインさんへ

    私は年齢的にも後関スカウトの選手時代の記憶はほぼありません。楽天のスカウトとして活躍中なのですね。

    外野手でも野球と言うスポーツの細かい部分を熟知している選手もいるでしょうからね。野村監督の発言を鵜呑みにする事も出来ませんよね。それでも当時の野村監督の発言力、説得力は群を抜いていましたからね。私も「なるほど。」と感心した発言がいくつもあったように記憶しています。

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