米大リーグ、メッツからフリーエージェント(FA)となった青木宣親外野手(36)がヤクルト復帰で基本合意したことが29日、分かった。古巣から3年で約10億円とみられる大型契約に加え、入団時に着けた背番号23を用意され、7年ぶりの国内復帰を決断した。小川淳司監督(60)のもと、最下位からの再起を狙うチームにとって最上の目玉補強。今後正式契約を結び、沖縄・浦添市で2月1日に始まる春季キャンプに合流する。
(サンケイスポーツ引用)
上記の通りである。7年ぶりに青木がヤクルトに戻ってくる。まずは青木がヤクルトに戻ってきてくれた事を素直に喜びたいと思う。今日の朝第一報を目にした時は嬉しい気持ちでいっぱいになった。しかし少し時間が経って冷静に考える事が出来るようになると手放しで喜べるニュースと考えるのも少し危険なのかな?という気持ちも漂ってきている。
青木は昨シーズン、アストロズーブルージェイズーメッツと3球団を渡り歩いたのだが、大きく数字を落としたわけでもなく、まだメジャーでもそれなりに結果を残せる状態である事を示してくれたと思う。しかし3球団を渡り歩き、今シーズンの去就が中々決まらなかったようにメジャー球団からの評価は以前に比べて下がってきていた事もまた事実なのではないだろうか?そう考えると黒田が広島に戻って来た時とは少し事情が違ってくると感じる(敢えて比べる必要はないのかもしれないが…)。
そしてヤクルトを去ってから7年という月日が経過していると言うことは、当たり前ではあるのだが、青木自身も7つ年齢を重ねた事になる。当然のように加齢による衰えも気になるところである。特にヤクルト時代の青木が武器にしていたスピード面での衰えが気になるところである。報道を見ると「1番センターでの起用を検討」などといった記事もあったが、名前だけで1番センターを任せられるほど甘い世界ではない。ヤクルトスワローズの1番センターを担えるだけの実力を維持しているかどうか?と言う部分が問題である。
2015年には頭部死球から脳震盪のような症状が出てしまい、以降打撃成績が落ちてしまった部分もある。その辺りの後遺症についても気にならないと言えば嘘になってしまう。
チーム構成的にも青木が戻ってくる事で外野手の高齢化に拍車が掛かる事になるという課題も出てくるだろう。私は先日の記事の中でバレンティン、坂口、雄平という外野陣に風穴を開ける選手が登場する事を期待したいという旨のことを書いたばかりなのだが、青木が加わった事によって山崎や塩見と言った若手、上田や比屋根といった中堅は非常に厳しい環境に置かれてしまったと感じる。チームの新陳代謝を滞らせてしまう危険性があるのではないだろうか?
そして最後は3年10億という大型契約についてである。私は基本的には選手の契約や年棒については口を出さないタイプのファンではあるのだが、36歳の青木に3年10億の価値があるかどうか?という部分については少し不安を感じているヤクルトファンの方々も少なくはないのではないだろうか?もちろん数字だけではない部分でチームを引っ張ったり、お手本になったりする部分もあると思うのだが、青木に最も期待されているのはゲームに出場して数字を残す事である。果たしてどれ程の数字を残す事が出来るだろうか?
ここまで不安要素をいくつか挙げさせてもらったのだが、それでもポスティングでメジャーに挑戦した青木が日本球界に復帰するに当たって古巣のヤクルトを選んでくれたことはやはり嬉しいし、ヤクルト球団も青木のヤクルトでの功績なども十分に考慮した中でラブコールを送った事が窺えるため、今回の青木のヤクルト復帰にケチを付ける気にはなれない。
メジャーでの6シーズンでそれなりに爪痕を残せたということでやはり青木は日本球界を代表するヒットメーカーだということを証明してくれたと思う。そんな青木の活躍に期待したいものである。
P.S それでも坂口や上田、比屋根、山崎らは簡単に青木にレギュラーを奪われてはならないと思う。キャンプ、オープン戦では熾烈な競争を繰り広げてもらいたい。
最後にこれまでの青木について書かせてもらった記事を貼り付けておきたい。
「青木ブルワーズ入団決定」、「青木爆発!」、「青木宜親(ロイヤルズ)後一歩届かず」、「若松→池山→岩村→青木→山田」、「青木宣親日米通算2000安打達成」
興味のある方は読んで見て下さい。
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コメント
メジャーからの評価が下がったというのもあるでしょうが、メジャーというところは日本以上に年齢に厳しい(極端に言えばベテランに冷たい)ですからね
あと年俸に関して言えば、失礼のないようにという配慮もあるでしょう
将来の幹部候補ということも含めればわからなくもないですね
まぁ何しても競争ができることは良いことかなと
選手の高齢化については小川監督の任期二年間で刷新することと思います
早くも今年のドラフトは高校生を四、五人指名すると言ってましたしね
青木が復帰ですね‼
管理人さんの言う通りで、高齢化は避けられません。
ですが、山田哲と共にスタメンに名を連ねることを私は望んでいました。
1番なのか3番なのかは分かりませんが、若手だけでなくココや雄平、坂口の刺激にもなってくれるはずです。
もう一度、「23」を着けた青木の応援が出来ることは最高です!!!
わざわざ黒田を引き合いに出す必要はないでしょう
黒田の帰って来た経緯は特例中の特例
これまでもおそらくこれからも黒田のような選手はいないでしょ
なんでも引き合いに出していいんならアメリカからオリックスへ行った中島は青木よりも高待遇で契約してますがな
それまで野手の補強らしい補強がなく、外国人もバレンティンのみだったので、こんなことで大丈夫かと思いましたが、この一件で納得できたような気がします。
水面下で青木獲得に動いていたのかな。
昨年は打線低迷で96敗になったと思うので、青木の加入で多少は打線も改善されることを期待します。
青木の電撃復帰はヤクルトにとってみれば薄い戦力なので戦力的にはプラスに働くでしょうね。
ただ気になるのは起用方法ですよね、三年10億の選手なのでレギュラーとして迎え入れると思うと弾かれるのは誰なんでしょうね?30代中盤のベテラン外野手の雄平・坂口・バレンティン・青木の四人でターンオーバー制にして一人は休ませて体調を考慮するというやり方にするのか、誰かにファーストの練習させて四人同時に起用したりするのか気になるところですね、個人的には雄平にファーストの練習をさせて外野とファーストを守れるようになってもらいたいですけどね(そうすると左が坂口・青木・雄平・川端と4人になるので打線が面白くなるんですよね)。
それと外野枠が4人決まって比屋根・上田はますます立場が厳しくなってきましたね。
これで補強も終了でしょうけど、本当にキャンプで誰がどこを守るのか、どの打順を打つのか新しくなった首脳陣の判断が見ものになってきましたね。
青木の復帰、本当に嬉しいです。
チームにも有形無形の力を与えてくれると思います。
始まった春季キャンプ、早速1日目から10時間超えというハードさでした。
青木が合流すると更に緊張感が増すでしょうね。
とにかく、生え抜きのスター選手が元々の所属球団に帰って来てくれた事が純粋に嬉しいです。
> ななしさんへ
年齢構成のバランスの悪さは気になりますね。
今年のドラフトで高校生を4,5人指名するという話しがあるのですね?
> iracaさんへ
iracaさんは、昨シーズン中にも青木のヤクルト復帰を願うコメントを頂いていましたよね?
山田、青木がスタメンに名を連ねるのは楽しみですよね。1番山田、2番青木なんてのも面白いかもしれませんね。
> あさんへ
そうですね。わざわざ引き合いに出すことはなかったですね。
中島も大型契約だったのですね。
> 井野ファンさんへ
年齢は重ねましたが、ヤクルトのスターですからね。楽しみですよね。
> kさんへ
バレンティン、坂口、雄平、青木はどう起用しますかね?普通に考えたら競争から脱落した選手がベンチに座る形だとは思うのですが…ファーストに回すにしても出来そうな選手がいないですよね…ファーストを何とかこなせそうなのは、青木ではないでしょうか(もちろん消去法ですけどね…)?
比屋根、上田も踏ん張ってもらいたいものですが…
> 中国地方のスワローズファンさんへ
そうですね。無形の力も与えてくれるとありがたいですよね。
報道を見ているとチームの雰囲気は明らかに変わってきているように感じますね。