2023年戦力外選手2

ストーブリーグ


ヤクルトが吉田大喜、奥村展征、松本友に戦力外通告 嘉手苅浩太には育成契約を打診 – サンスポ (sanspo.com)




このタイミングで4選手に戦力外通告がなされるとは思っていなかった。嘉手苅については、育成契約を打診とのことだが、やはり寂しいニュースである。プロの世界は本当に厳しいものである。それでは、各選手について簡単に触れていきたい。

吉田大喜
・奥川が1位指名された2019年のドラフトで2位で指名されたのが、吉田大喜だった。1位で指名されてもおかしくないような投手を2位で獲得できたことを大いに喜んだヤクルトファンも多かったのではないだろか?私もその一人である。先発もリリーフもこなせそうな総合力の高い右腕ということで、ルーキーイヤーから1軍での登板を重ねてみせた。ボールの出力という部分では、物足りなさも感じたのだが、のらりくらりと試合を作るゲームも多く、出力が上がってくれば、結果が付いてくるタイプの投手だと感じていた。しかし結果的には、2勝7敗という数字が残ったルーキーイヤーがヤクルトでのキャリアハイとなってしまった。印象とすると「日体大の吉田大喜がそのままプロの世界で投げたら、こういった投球内容、数字になるのだろうな。」というものだった。「もう一段レベルアップ出来れば…」と感じさせる投手だった。怪我から復帰し、これからというタイミングでの戦力外は、他の選手と比較された中で下されたのかもしれない(育成の沼田辺りが比較対象選手だったのかな?)。個人的には、現役続行をしてもらいたいと感じる選手である。

奥村展征
・日大山形高校時代のプレーを見て好きになった選手である。その選手が1年目のオフにFAで巨人へ移籍した相川の人的保証でヤクルトに移籍してきた時には大いに喜んだことを覚えている。
過去記事はこちらから→相川の人的補償は奥村! | ヤクルトファンの日記 (ysfan-nikki.com)
奥村に関しては、ヤクルトが中々ショートを固定出来ない時期に、奮闘してくれたのが一番の思い出である。目立った成績を残すことは出来なかったが、プレー以外でもムードメーカー的な役割を果たすなど、欠かせない存在の一人となっていた。それだけに2020年シーズン前の怪我が惜しまれる。膝を手術するなど、長期離脱となってしまい、その影響があまりにも大きかったのではないだろうか?プロのスピード感やパワーに慣れてきた矢先の怪我であり、「もしこの怪我がなかったら…」と思わずにはいられない。もっと数字を残せるだけの力があった選手だと感じている。
今後については、どういった選択をするのだろうか?ヤクルトの力になってくれれば嬉しいのだが…。

松本友
・ユーティリティープレーヤーとして生き残りをかけていたのだが、このタイミングで戦力外となってしまった。育成契約から這い上がり、2020年に支配下契約を勝ち取ると、その後は、打撃面で成長した姿を見せてくれた。パンチ力のある打撃で、昨年2軍では、トップクラスの数字を残してくれた。後は1軍で結果を残すのみという所まで来ていたのだが、そこでチーム内競争に勝ち残ることが出来なかった。シンプルにチーム内での実力を比べた場合には、松本友は、決して戦力外になるような選手ではないと思うのだが、選手としてのタイプ、年齢といったものも含めて考えた時に構想外になってしまったのだと思う。もう少し出場機会が与えられた場合に、どの程度の数字を残すのか見てみたい気持ちはある。獲得に乗り出す球団はあるだろうか?

嘉手苅浩太(※育成契約を打診)
・嘉手苅に関しては、正直今シーズン前半の2軍での数字や投球内容を見て、かなり危うい立場に追い込まれてしまっていると感じていた。球速も出なければ制球も出来ていないような状況で、「投げ方を忘れてしまったのでは?」と心配になるほどだった。しかしシーズン後半になると投球フォームの修正が軌道に乗り始め、ある程度安心して試合を任せられる状況まで戻してきている様子が伺えた。190㎝を超える大型右腕であり、多少時間がかかることは織り込み済みの投手である。支配下で獲得に動く球団がないのであれば、ヤクルトでもう一度じっくり自分の投球を作り上げてもらいたい。底を脱した感はあるため、早期の支配下復帰もある選手だと思っている。2軍でコンスタントに結果を残すことが当面の目標となりそうである。

冒頭にも書いたのだが、このタイミングで4選手に戦力外通告がなされるとは思わなかった。私が想定していた以上に枠に空きが出てきたため、オフに新たな戦力補強、補充がありそうである(個人的には、育成ドラフトで髙橋翔聖を獲得したことが気になっている。台湾から育成型の選手を補強するようなこともあるのではないだろうか?)。
※近藤、沼田の支配下契約もあり得そうですね。


吉田、奥村、松本友の3選手に関しては、これまでチームを支えて頂き、ありがとうございましたという気持ちでいっぱいである。




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コメント

  1. sabo より:

    最大の敵は怪我だったか
    三人とも好調なとき、ここからというときに怪我にあってしまった不運があったと思う
    一軍で通用するポテンシャルはあったはず


    オフに補強はありそうですが現実的にありそうな選手といえば誰でしょう?
    野手ならファームで打率本塁打ともに2位の和田恋やOPS8超えの高い正隨優弥、それか山田遥楓ならありえそうか。年齢的に1年目から勝負の年かもしれないが神宮なら長打力が活きそうでもある
    または若くて去年のファーム打率2位の西川僚祐を獲得するなら中々良い選択に思える(ただロッテが育成再契約でもなく自由契約にしたのにはそれなりの理由があるのかも)
    投手は中川颯、古川侑利がネットでは名前が上がってた。吉田凌、粟津凱士、鍬原拓也、小沼健太も候補に入るかも

    個人的には西川僚祐でしょ。怪我じゃなくてスランプらしいがヤクルトで治せばいいでしょ

    • fiys より:

      saboさんへ

      アスリートにとって怪我との闘いという部分は永遠の課題ですよね。特に奥村は膝の怪我以降、守備、走塁で多少なりとも影響があったように感じています。

      他球団を戦力外となった選手の補強は間違いなくあるでしょうね。西川は育成契約を結ばないのですかね?もう少し情報が出てくるまで待ちたいですね。

  2. 超匿名 より:

     奥村は人的補償に選ばれた時に巨人側がやられたという感想だったと思います。ハッスルプレーは好ましく映りましたが、純粋な一軍戦力としては物足りないので仕方ないですね。
     今回吉田が入っていることで近年のドラフト2位や3位の選手がここ数年で退団となっているのが気になりました。来年は柴田が危なそうですし、当時吉田を選んだのは間違いではないと思っていますし、故障とか色々理由はあるのでしょうが、原奥川山下のドラ1勢の活躍がなかったのと併せて、今季低迷の一因でしょうね。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      奥村は、やはり膝の怪我が痛かったと思います。怪我後は、数字を残せませんでしたね。奥村の明るさは、今自分がチームに貢献できることを考えた中で意図的に作り上げたものだと思っています。ハッスルプレーが印象的ですが、私の中ではクレバーな選手という印象です。
      ドラフト上位で獲得した投手が早い段階でチームを離れてしまうのはマイナス面が大きいですよね。

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