原、ハフの好投は光明、大下、カラシティーは不安

阪神との甲子園でのオープン戦2連戦は、先発投手の2人が素晴らしい投球を披露してくれた。体調不良で離脱していた原、新外国人のハフが自分の特徴を活かした投球をし、開幕ローテをほぼ手中に収めて見せた。

原は体調不良もあり、登板間隔も空いてしまい、どの程度の投球になるのか不安もあったと思うのだが、5回を被安打2の無失点とほぼ完璧な投球を見せてくれた。原に関しては、1年目、2年目とそれなりの投球は披露してくれていたのだが、1イニングの中で大量失点をしてしまったり、粘り切れなかったりするゲームが目立ち、大きく負け越してしまっていた。このブログでも何度も触れてきたのだが、良い投球をしていても勝ちに繋がらないのがもどかしかったし、修正してもらいたい部分だと感じていた。プロ入り3年目を迎え、そろそろ一皮剥けて欲しいのだが、今回の阪神戦での投球は今後に期待を抱かせるような投球だったのではないだろうか?
ストレート、変化球ともに低めにコントロールされ、打たせて取る本来の投球が出来ていたようだ。先日の記事でブキャナン、石川は「エース」と呼ぶには物足りない部分があると書いたのだが、そのエースの座を奪える存在として原の名前を挙げたいと思う。プロに入ってから歯車が噛み合っていない部分もあるのだが、本来は打者との駆け引きだったり、場面に応じたピッチングが出来る投手としての総合力で勝負する投手である。1つ1つの球種自体はレベルアップしてきているように感じるため、今シーズンは勝ち星が先行しなければおかしい投手だと思う。大いに期待してみたい。

そして第2戦に先発したハフも5回を被安打2、無四球の無失点と結果を残してみせた。5回でわずか44球という省エネピッチで阪神打線を抑え込んでみせた。ストレートとカットボールを軸に右打者、左打者関係なく凡打の山を築いてみせた。投球の大半をストレートとカットボールで組み立てていたようなのだが、これが本来のハフの姿なのだろうか?球数は少なかったがチェンジアップも有効に使えていたため、おそらくまだ開けていない引き出しを持っているのではないか?と感じさせてくれた。それにしてもカットボールはいいボールである。分かっていても打てないボールがあるということは大きな武器である。先発投手、リリーフ投手ともに頭数が足りないヤクルト投手陣の救世主となってくれるだろうか?

逆に新戦力として期待が掛かるルーキーの大下、新外国人のカラシティーは中々結果を残せないでいる。大下はリリーフ起用が続いているのだが、短いイニングであっても球威が不足しているように感じるのが気になるところである。ダイジェスト映像と一球速報でしか追えていないので、分からない部分もあるのだが、決して悪い内容の投球をしているようには感じない。しかしプロの1軍レベルの打者を打ち取る術であったり、ウイニングショットであったりが不足している印象である。勝ちゲームのリリーフで使うのはちょっと怖いかな?という印象である。もちろんリリーフとして使い物になれば、チーム事情を考えても大きいとは思うのだが…少し厳しいのかもしれない。先発で調整し直すのも1つの方法ではないだろうか?首脳陣がどのような評価をしているのかが気になるところである。

カラシティーも中々結果を残す事が出来ていない。ストレートの球速は140キロ台後半~150キロ前半を記録するのだが、そのストレートで空振りを奪う事が出来ていない。フォークでは空振りを奪えているため、今後ストレートのキレが増してくればリリーフとして使える可能性はあると思うし、年齢的にもまだ伸びシロがあると思うのだが、現段階では、2014年シーズンにヤクルトに在籍していたカーペンターと印象が被ってしまう。大下同様僅差の勝ちゲームでの登板を想定するとちょっと怖いなと感じてしまう。しかしカラシティーに関しては、ある程度の結果を残してもらわなければチームの浮上は期待出来ない部分もあるため、何とかもう少し調子を上げてもらいたいと感じている。今後のオープン戦でどこまで結果を残せるだろうか?

原、ハフにはこのまま好調を維持して先発陣を支えてもらいたいし、大下、カラシティーには今後のオープン戦で結果を残して不安をかき消してもらいたいと思う。投手陣の明暗が分かれる甲子園での2連戦となった。


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コメント

  1. sabo より:

    原樹里良いですね。是非ともエースの座を射止めてほしい
    大下が二軍行きになってしまいました。即戦力で獲得したはずなのでなんとかシーズン中には一皮向けてもらわないとなりませんね

  2. k より:

    原樹理は昨年も内容は良かったので今年は打線の援護あれはわ二桁行けそうですね、着実に伸びてるので出遅れてる小川からエースを奪える年にして欲しいですね。
    ハフはカットが良さそうです打ちづらそうなので一回りするまでは手こずりそうな感じですからローテの柱でいけそうですね。
    大下は真っ直ぐが138位ではリリーフは厳しいのと、球種みても先発タイプかもそれませんね。ただ球速や決め球やコントロールなど武器になるものがないと一軍では難しそうですね、本人も分かってる思いますが1年目から変化球でかわすピッチングしていたらもたないので、まずは球速を上げて欲しいですね。
    カラシティーはランナー出すと失点するイメージですね、真っ直ぐでファウル取れればフォークという組み立てが出来ますが、それが出来ないとクローザーは無理ですね。真っ直ぐのコントロールと球威が鍵ですね(年齢が若いので彼は長い目でみてあげて欲しいですね。)

  3. 井野ファン より:

    井野が神宮で見れてうれしかったです。このまま開幕一軍入りをしてもらいたいです。
    ところで、青木はこれから本塁打を打つと思いますか?

  4. FIYS より:

    > saboさんへ

    原には2桁勝利を期待したいですね。

    大下は何とか出てきて欲しいのですが…どういった起用法になりますかね?

  5. FIYS より:

    > kさんへ

    原には2桁勝利を期待したいですね。期待できるだけのボールは投げ込めていますよね。

    大下は今後どのような起用法になりますかね?

    カラシティーはランナーが出た後の投球に不安はありますが、確かに年齢は若いので長い目で見てほしい気持ちはあります。

  6. FIYS より:

    > 井野ファンさんへ

    井野はこのまま行くと開幕1軍はあり得るのではないでしょうか?

    青木はチーム状況に応じた打撃を行なえる選手だと思います。求められれば2桁打つ可能性もあるのではないでしょうか?

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