神宮を離れての13試合の初戦は延長10回雨天コールド引き分け

ヤクルト6x-6中日(延長10回表雨天コールド)

GWの最後に神宮で劇的なサヨナラ勝利を収めたヤクルトだが、今日からは中日、DeNA、巨人、広島、阪神と神宮を離れて13試合を戦う事となる。このブログのコメントでもよく頂くのだが、ビジターのゲームである程度勝てなければ地力が付いてきたとは言えない部分がある。この13試合(鹿児島でのホームゲーム2試合含む)をどれほどの数字で終える事が出来るだろうか?今日のゲームでは投手陣の脆弱さを露呈してしまったのだが、それでも何とか引き分けに持ち込んでみせた。リリーフ陣は毎日のようにスクランブル登板が続いている印象である。それでも引き分けたのだから良しとしなければいけないのだろうか…

先発のハフは6試合目の登板となったのだが、今日も白星を上げることは出来なかった。初回と3回に2点ずつを失ってしまい、結局5回を被安打8(被本塁打1)与四死球1の4失点で降板となってしまった。今日もそこまで調子が悪いとは感じなかったのだが、味方打線が点を取ってくれた直後に失点する事が続いてしまった。これまで同様失点の仕方が良くないため、中々勝ち星を上げる事が出来ない。今日は特に味方打線が先制してくれていただけに、もう少し粘ってもらいたかった。

それでもその後リリーフ陣が奮闘し、打線の援護もあって逆転に成功したのだが、8回に秋吉が中日打線に掴まり、高橋の同点2点タイムリーを含む3連打で2点を失ってしまった。6-4と2点リードして秋吉、石山と繋げられる状況を作ったのだが、今日は秋吉がその期待に応えられなかった。
秋吉も今シーズンは怪我明けという事もあってか、ストレートの威力、変化球の精度ともイマイチで打ちこまれてしまう場面が目立っている。リリーフ陣が深刻な人材難に陥っており、秋吉自身はこれまでの実績から重要なイニングを任せられているのだが、8回を任すにはあまりにも安定感に欠ける印象である。しかし代わりの投手も見付からないのが頭の痛いところではあるのだが…個人的には思い切って先発に配置転換するような事も考えて良いのではないか?と感じている。
9回は石山が1アウト満塁という絶体絶命のピンチを招きながらも平田、高橋を連続三振に斬って取り、サヨナラ負けのピンチを脱してみせた。石山も前半戦から回跨ぎでの登板が多くなるなどタイトな起用法が続いているのだが、本当に良く頑張ってくれていると思う。相対評価になってしまうのだが、今のヤクルトのリリーフ陣の中では最も安定したピッチングを披露してくれていると思う。

打線は青木が復帰し、1番山田、2番川端、3番青木、4番バレンティン、5番雄平、6番坂口、7番廣岡、8番中村、9番ハフという先発オーダーとなった。名前だけ見るとかなりの強力打線に見える部分もある。おそらく普段ヤクルト戦をそこまで追っかけていない他球団ファンからすると「凄いメンバーだな。」と感じる方もいるかもしれない。しかし実際にはベテランと読んでも差し支えないような30代中盤の選手が中心であり、ネームバリューほどの破壊力はないというのが現実だと思っている。
それでも今日は初回に雄平のヒットで先制点を奪うと、3回には川端、青木の連続2ベースで1点を返し、7回には川端のタイムリーとバレンティンの3ランホームランで逆転に成功してみせた。今日は山田に当たりがなかったのだが、それでもバレンティンが好調を維持しているため、上手くハマれば大量得点も期待できる状況となっている。
投手陣が先発、リリーフともに非常に厳しい状況に陥ってしまっているだけに、何とか打線でカバーしてもらいたいものである。

今日のゲームは逆転していただけに何とか勝ちを拾って欲しいゲームではあったのだが、現在のリリーフ陣の状況を考えると、今後も今日のようにリリーフ陣が踏ん張れないゲームが増えてきてしまう予感がする。どうやったら歯止めがかかるだろうか?

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コメント

  1. より:

    冷静な分析ですね。
    野手に関してはほんとにそうで大量点を取れなきゃジエンドです。
    野村監督なんかは相手投手の嫌がる打順にしたりと臨機応変だったそうですが
    苦手投手からもっと効率的に点を取れる方法を研究してもらいたいところ。

    一方先発が踏ん張れないためにリリーフの酷使が酷い状況の中
    リリーフ陣はよく頑張ってるなあと。
    ですが秋吉は昨年後半からよく打たれるんですよね。
    実績重視の小川監督ですが調子のいい中尾を勝ち継投にすればいいのに
    って思います。
    もしくはカラシティーなら1失点程度で石山につないでくれただろうと。
    今日は勝てる試合を落とした感があって悔しいですね。

  2. JEF九郎 より:

    なんとなくですが、秋吉と中日の相性はあまり良く無いような気がします。
    また、打線に関してですが、おっしゃる通りネームバリューは最高ですが、こちらもなんとなくですが閉塞感がありますね。廣岡、西浦、山崎(今戸田?!)、奥村(今戸田?!)あたりのうち、少なくとも2名はスタメン起用を心掛けて欲しいです。

  3. k より:

    試合は引分で良かったかなと印象ですね(やっぱりリリーフと守備が12球団最低ですね特に三遊間と松岡・山本哲が一軍では厳しい)。
    ハフはWHIP・K/BBの数値はいいのになぜ勝てないのか不思議ですよね。
    この試合も記録はヒットですが初回味方のマズイ守備もあって責められないかなと(広岡の守備)、先発で勝てないのと秋吉も調子悪いのでハフをリリーフに回した方がチームとしてはいいのかなと感じてます(ハフは球威で抑えるタイプだと思ってるので)。その秋吉ですが勤続疲労でしょうね、昨年のケガの影響だと思うのでハフを後ろに回して秋吉を先発させてみるのも気分転換や経験になるかもしれませんしね(リリーフのならビハインドかロングリリーフてすね)現状のリリーフ陣では石山・近藤・中尾はある程度計算できて中澤は左に対しては今年ヒット打たれてないのでワンポイントで、これにハフとカラシティーが加われば、そこそこリリーフ陣も強化されると思いますけどね(あとは8回は左右で中尾と近藤を固定して欲しいですね)
    あと開幕から1ヶ月経過しましたが広岡に関しての感想ですが守備では球際が弱い・チャンスに弱い・右投手から打てない・速い真っ直ぐに空振りが多い(半速球は打てる)と弱点がたくさん分かりましたね。
    正直、今年我慢して使っても来年以降で守備の向上や数字残せるかと言ったら個人的な見解ですが無理でしょう(高橋周平や日ハムの大田と似てる)肩が強く足もあるので彼はセンターやらした方が化けるかなと思いますね(今年はチーム方針だと思いますが本人の為にも早めにショートを見切りをつけた方がいいですね)

  4. trefoglinefan より:

     私は7回、中澤がしっかり2人抑えたのですから、3人目をきっちり抑えさせても良かったと思いました。アルモンテは両打ちですからね。
     10回はいくらチャンスだったとは言え、コールドで良かったと思っています。あと3回投げる投手が居なかったのですから。もし中澤が7回投げ切っていれば、10回裏を抑える投手が残っていた筈です。
     先攻の場合は、抑え投手はリードするまでできるだけ残すべきだと、私は思っています。そうしないとリードしたはいいが、その裏抑える投手が居ない、では話にならないからです。勿論後攻でしたら、リードした時点で後を抑える必要はないのですから、同点で良い投手注ぎ込んでも良いのですが。

  5. より:

    trefoさんの意見に納得。先攻後攻で継投が違って当然ですよね。
    リリーフ使いまくりで1年持たなそうで不安です。

  6. FIYS より:

    > hさんへ

    中尾は今のところ便利屋的な扱いですが、このままの投球を維持していく事ができれば、近いうちに勝ち継投に入ってくるのではないでしょうか?

  7. FIYS より:

    > JEF九郎さんへ

    確かに昨シーズン辺りから秋吉が中日打線に掴まっている印象がありますね。相性が悪い部分もありますかね?

  8. FIYS より:

    > kさんへ

    ハフにここまで勝ち星が付かないとは思ってもみなかったので少し残念です。チーム事情がチーム事情なので、ハフをリリーフに回す事も検討材料の1つにはなりそうですよね。

  9. FIYS より:

    > trefoglinefanさんへ

    私も基本的にはワンポイントリリーフというのはあまり好きではありません。アルモンテまで中澤で行かせる事が出来ればそれが理想的だったかもしれませんね。 

  10. FIYS より:

    > hさんへ

    チーム事情もありますが、このままだとリリーフ陣が今以上に崩れてしまう可能性はあるでしょうね。

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