村中恭兵について触れさせて下さい

ヤクルト4-11日本ハム

交流戦最高勝率に向かって一気に突っ走りたかったゲームだったのだが、終盤リリーフ陣が崩れてしまい、最終的には大敗となってしまった。昨日まで西武ドームで戦い、今日から札幌ドームでのゲームと言う事で、リリーフ陣にあまり負荷を掛けたくなかったという部分もあったのではないだろうか?6回~風張ー中澤ー原ー松岡ー村中と普段の勝ちパターン継投以外の投手で繋いだのだが、踏ん張り切れなかった。それでも今日はある程度こういう結果もあり得ると首脳陣が割り切って投手を起用していたようにも感じられた。首脳陣からするとある程度想定内のゲームだったのかもしれない。

先発のカラシティーの評価は見る人によって割れそうである。個人的には前回のオリックス戦でのロングリリーフにも驚いたし、そのまま先発で起用する事にも驚きを感じている。フォーク、チェンジアップという縦の変化で空振りが奪え、1軍に復帰後はカットボールも有効に使えているカラシティーはリリーフでこそチームを支えられる投手だと感じている。
今日のゲームでは初回から先制点を与えてしまい、2回には四球が絡んだ中で3点を追加されてしまった。その後立ち直り、5回4失点でまとめることはまとめたのだが、皆さんの先発カラシティー評はどんなものでしょうか?私は一球速報で確認しているだけなので分からない部分が多いのですが、観戦していたファンの皆さんはどんな印象だったでしょうか?

リリーフ陣に関しては、風張が6回を完璧に抑えたのだが、7回に先頭の清水にヒットを浴び降板すると代わった中澤が何とか2アウトまでこぎつけるのだが、2アウト3塁という場面で登板した原が大田に勝ち越しタイムリーを浴びてしまった。原渾身のシュートで大田のバットを折ったのだが、打球はそのままセンター前まで運ばれてしまった。コース高さ共に甘く入ってしまった分外野まで運ばれてしまった。1試合の結果でコロコロ意見を変えるわけではないのだが、昨日も書いたように個人的にはあくまでも先発原、リリーフをカラシティーを基本線にしてもらいたいと感じている。

そして今日のゲームでは大乱調に終わってしまった村中について少し触れてみたいと思う。4-6とリードを広げられ尚も2アウト1,3塁という場面でマウンドに上がったのだが、全くストライクが入らず、11球連続ボールなどで2つの押し出し四球を与えてしまい、挙句の果てには近藤に走者一掃となるタイムリー2ベースを浴びてしまい、この回だけで6点を失ってしまった。村中は相手がどうであれ自分の投球が出来るかどうかにかかっている投手である。今日のような乱調は1軍のゲームだけでなく、オープン戦でも2軍戦でもちょくちょくあるのだが、プロ入り13年目を迎える投手としては、あまりにも寂しい投球内容である。私は2005年の高校生ドラフトで村中と川端の両獲りが出来た時に大いに喜んだヤクルトファンの1人である。この年の注目選手は投手では辻内(元巨人)だったのだが、はしなやかな腕の振りで物凄いボールを投げ込む村中の方により強く惹かれていたため、ヤクルトが村中を選択し獲得したことが嬉しかったと記憶している。
高卒3年目にプロ入り初勝利を挙げ、巨人戦では9回1アウトまでノーヒットピッチングを続けてみせるなど大器の片鱗は見せ付けてくれていた。その後怪我などにも苦しんだのだが、2桁勝利を2回を上げるなど、ある程度の数字は残す事が出来ていた。しかし怪我の影響もあってなのか投球フォームを崩してしまうことがちょくちょくあり、そのたびにコントロールが崩壊してしまい、村中の潜在能力からしたらほんの僅かな力しか出せていないのではないか?という状況が続いている。背番号も15から43へ降格してしまい、以前のような力でねじ伏せるような投球も影を潜めてしまっている。2016年にリリーフとして一瞬輝きを取り戻したと感じる事もあったのだが、結局は長続きせず、現在に至っている。このままではこのオフに戦力外通告を受けてしまう可能性もありそうである。大好きな投手であり、大きな期待を寄せていた投手であるため、もう一度村中自身が納得出来るようなボールを投げられるようになってもらいたい。ストライクを取るために置きにいく投球をしていては、何の魅力もない投手になってしまう。今日のゲームで1回死んだと思って、野球人生をかけて思い切り腕を振り、力で打者をねじ伏せる本来の村中の投球スタイルに再チャレンジしてもらいたい。いつプロ野球人生が終わっても悔いが残らないようにしてもらいたいものである。

打線については、今日も山田哲を欠く中で厳しい戦いを強いられたのだが、それでも昨日のゲーム終盤の怒涛の選手起用に続いて、今日も5回のチャンスで三輪に代わって荒木を起用するという早目の仕掛けを見せ、その采配が見事に的中し、一旦は同点に追いついてみせた。山田哲がいないからこそこういった思い切った選手起用をするしかない部分もあると思うのだが、それにしても昨日のゲームからの積極的な仕掛けは首脳陣の覚悟を感じる事が出来る。明日以降もおそらく苦しい展開が予想されるのだが、こういう時だからこそ小川監督の積極的な采配に期待したい。

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コメント

  1. k より:

    敗戦は北海道への移動ゲームだったのも影響しましたかね、ただ勝ちパターンを崩されて負けた訳ではないですし得点もヒットも出てるのでダメージ的には少ないかなと感じますね。
    カラシティーは初先発もあって気合いが空回りしている印象でしたかね、次も先発だと思うので次回が大事ですね。
    あとリリーフ陣に関しては松岡は疲れが出てますね(ベテランなので休ませながらではないと厳しいですからね)
    現状ヤクルトの課題はビハインドや同点での中継ぎですかね、風張・中澤・松岡・原はいいとして館山を中継ぎで試してもらいたいですね、若い頃は中継ぎをやってましたし連投は厳しいとは思いますがロング要因は必要ですしね(本当は秋吉が戻ってくれないと困りますが)
    それと村中ですが前回の西武戦も先頭の金子へ初球に背中へ死球を与えてるくらいですからイップスでしょうね。もう何年もこのような状態で一進一退を続けていますからね。期待はしていましたが本人の為にもトレードやサイドスローに転向とか大きな事がないと変わらないと思いますね(藤浪と同じで相手やファンから四死球出す度に騒然としてしまうので、とりあえず今は下に落とした方がいいですね)
    次は山中なので日ハムにハマるか打ち込まれるかどちらかだと思うので、村田を打てるかですね。ヤクルト的には球威がないので苦手なタイプではないと思うので打線が早めに点を取って相手の戦意喪失を狙いたいですね(日ハムは点差あくと集中力を欠くので)
    最後に山田が全然復帰の気配がないですが来週のソフトバンク戦には復帰してもらいたいですね、交流戦優勝は最終戦で決まると思うので。

  2. タラちゃん より:

    村中に関してはとにかく下で腕を振れるようになってほしい。
    ちょっと見ていて悲しくなりましたね。
    で、青木ね。正直自分のことで精一杯の選手で印象悪かったですが、アメリカで苦労したりして成長したなと実感。

    原なんですが、5勝22敗が生涯成績なんで、もう先発は止めて、イメージは横浜、近鉄にいた盛田をイメージしてほしい。セットアッパー、8回を任せられるようなバレバレのシュートでガンガンインコースをえぐってほしいです。連投利きそうですし、リリーフになればペース配分考えないで投げることできるかと。

    カラシティーはリリーフ向きで4人目の勝ちパターン投手になってほしいのは同感。だが、先発がブキャナン、小川、ハフ、石川しかいない状態なんでね。
    3回以降無失点だったので、次の先発どうなるか注目ですね。

  3. JEF九郎 より:

    中尾、近藤、石山を初めから休ませるつもりだったようですね。長いシーズンを鑑みれば、間違いではない選択だったと思います。ただ、残念なのは起用に応えられ無かった選手ですかね。

    村中は2011くらいは良かったですが、この数年は本当にパッとしませんね。左腕ですし、ドラ一四兄弟の数少ない残りの一人なのでなんとかしたいのですが、内容を見る限り今年が勝負でしょうね。おっしゃる通り次回は悔いのない投球をして欲しいです。

    満身創痍な状態となって来ましたが、今日が勝負だっと思います。気合いで乗り切って欲しいです。(山田は守備も厳しい状況なのかな)

  4. FIYS より:

    > kさんへ

    村中はイップス気味かな?ということがここ数年続いているのですが、それでも何とか1軍のマウンドには戻ってきてくれているのですよね。個人的にはサイドスロー転向はあまり見たくないですね。元ヤクルトの山部、元広島の河内だったりが、フォーム転向によって多少選手生命を延ばしましたが、本来の姿とは程遠かったですからね。

  5. FIYS より:

    > タラちゃんさんへ

    原はセットアッパーのような役割ではまりますかね?盛田のようになれれば最高ですけどね。

  6. FIYS より:

    > JEF九郎さんへ

    最初から勝ちパターン継投の投手は休ませるつもりだったのですね。チームの調子が良かったからこそ出来る思い切った采配ですね。

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