野手陣、リリーフ陣が奮闘し、小川に1勝が付く。

ヤクルト5-3DeNA

小川は5回に逆転を許してしまい、その回を投げ切って降板となったのだが、5回裏にバレンティンが逆転タイムリーを放つと、6回からは秋吉、近藤、石山が無失点リレーで繋ぎ、小川に疲労骨折から復帰後初勝利をプレゼントしてみせた。こういう勝ちゲームはチームの雰囲気を良くするのではないだろうか?良いゲームだったと思う。

小川は5回で89球を投げ、被安打6与四死球3の3失点という数字が残った。まだ多少制球が乱れたり、打者に粘られてしまう場面も多く、どうしても球数が多くなってしまうため、イニングを喰えないのだが、それでもストレートで打者を押しこむ場面もあり、徐々に状態が戻ってきていると感じる。ヤクルトの先発投手陣の現状から考えると中6日でこれだけ投げてくれる小川の存在はありがたい。おそらく今後も100球が目処になると思うのだが、5回~6回くらいまで投げてもらえるとありがたい。6連戦が続く交流戦前に小川に勝ちが付き、先発ローテである程度計算できる状況になったことは大きな事である。

リリーフ陣も強力DeNA打線に対して秋吉、近藤、石山と気持ちのこもった投球で得点を許さなかった。特に近藤は2イニングを任され32球を投げたのだが、躍動感溢れる投球フォームから腕を思い切り振るいつも通りの投球でDeNA打線を寄せ付けなかった。タイトな起用法が続く中、本当に良く投げてくれていると思う。多少球速表示が落ちてきているようにも感じるため、今後に不安は残るのだが、ブルペン陣にとって近藤の存在は大きい。後先考えずに今出来る自分の最高の投球を見せようとしていることが伝わってくる近藤の投球は心を熱くするものがある。
石山もセーブシチュエーションでの登板は少ないが、クローザーに配置転換されて以降も安定した投球を続けてくれている。今日もナイスピッチングだった。

打線は序盤はDeNA先発平良の前に抑え込まれてしまい、3回にはチーム初ヒットとなる中村の同点ホームランが飛び出したのだが、その後のチャンスを潰してしまい、嫌な雰囲気も漂っていたのだが、4回に西浦が盗塁を仕掛け、相手の悪送球もあり、3塁まで進むと藤井が高いバウンドのタイムリー内野安打を放ち、しぶとく1点を上げてみせた。2アウトランナーなしから機動力を使って奪った1点は終わってみれば貴重な得点となった。
そして5回には小川に勝利投手の権利を付ける、バレンティンの逆転2点タイムリーヒットが飛び出した。2アウト2,3塁の場面で坂口が申告敬遠され、バレンティンで勝負というシチュエーションの打席でバレンティン自身も相当エキサイトして打席に入っている事が伺えた。これだけエキサイトしてしまうと結果が裏目に出る事も多いのだが、今日はその気持ちがプラスに働いた。小川登板日にバレンティンが活躍するということは以前にもよくあったのだが、今日もそのような形となった。7回には山田哲にも貴重な追加点となるソロホームランが飛び出した。バレンティン、山田哲がこういった場面で結果を残してくれると非常にありがたい。

何とか神宮でのDeNA戦を勝ち越し、借金9で交流戦に突入する事となる。パリーグのチーム相手にどこまで踏ん張れるだろうか?

にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村








コメント

  1. k より:

    小川は逃げずに真っ直ぐを投げ込んでいたので結果的に勝利投手になれたのかなと感じる内容でしたかね、投げる度に内容が良くなっているので交流戦は期待したいですね(ランナーいないときは、たまに2段モーションになってましたね)
    今日の攻撃では四球の西浦のスチールから藤井の内野安打での得点は相手にダメージ残りますね、やはり足で点をとる野球は絶対に必要ですね(西浦や藤井にはこういう働きを期待したいですね)
    決勝打のバレンティンは逆方向を意識したらもっと確率が上がるんですけどね・・・・・・首脳陣がやらせないと。
    これで交流戦前での借金二桁は回避できたのと連勝の内容も悪くないので少し良くなってきましたかね、今年のパ・リーグはいつもよりケガや調子落ちなど全く勝てそうもないという印象が薄いのでヤクルトが少しでも勝つには先発が最低QSすることですね、あとは走塁ミス・バントミス・イージーなエラーを無くす事が最低条件ですね。
    初戦のホームでのロッテ石川に抑え込まれて負けるようだと、いつもの弱いヤクルトに戻るので一番大事な試合にはなりそうですね、カギは山田の爆発ですかね(猛打賞が連続で出れば完全復調でしょうね、ただ阪神戦もありましたが今日も送球エラーあったので肩が悪いのかなと気になりますね)
    あと近藤の使いすぎには注意を払ってもらいですね、昨年も交流戦で打たれまくったと思うので(勝ちパターンのみ回跨ぎ無しで)。

  2. FIYS より:

    > kさんへ

    私も交流戦のポイントは先発投手だと思っています。QS率が上がれば、絶対に勝機が出てくると感じています(特に神宮では。)。初戦の石川VS石川は重要なゲームとなりそうですね。

  3. sabo より:

    小川はやはりレベル高いな、と感じました。引き出しが多い良さが出せたと思います。序盤で球数増えてしまったので、2回りから初球から甘目のストレートを入れたりタイミングを外すなどスタミナロールを踏まえた中村のリードも効いてたと思います。不満は5回の梶谷への失投ですね。あそこだけは完全に小川の責任でしょう。来週はきっちり6イニング以上投げて勝ってもらいたいですね

    この試合で一番印象的だったのが藤井のタイムリー内野安打の直後に牽制アウトになった場面なんですよね。(アウトになったこと自体は藤井のミスではありますが)あれは初球盗塁のサインが出てたのだと思います。その前の西浦の盗塁といい、チーム全体で足を絡めて攻めるという指示が出ていた。そして勝ち越し直後に相手の動揺を誘う盗塁という今年のヤクルトが目指していたはずの野球が復活したと感じました。これからも失敗を恐れずにガンガン足で攻める野球をすべきです。

    少し光明が見えてきたと思ってます。それはやはり畠山、藤井と復帰組の存在で攻撃のパターンが増えた(開幕時に戻った)ことですね。西浦のバント失敗も良くはありませんが、今年のヤクルトの野球というのは簡単にバントするのではなくバスターありの多彩な攻撃のはずなので消極的にならずリスクを取る選択は続けてよいと思ってます

  4. FIYS より:

    > saboさんへ

    機動力を積極的に使ってくれると見ている側からするとスカッとして気分になりますよね。攻撃パターンが増えてくると相手チームからも嫌がられますかね。

タイトルとURLをコピーしました