CS1stステージ迫る

いよいよ13日からCSが開幕する。1stステージはホーム神宮で巨人と戦う事となるが、正直言って現状のチーム状態から考えると五分五分もしくは僅かに巨人の方に分があるかな?と感じている。先に2勝したチームが勝ち抜ける超短期決戦において菅野、メルセデスという左右の2枚看板が揃っている事はやはり脅威だし、打線も怪我で離脱していた坂本が戻ってきてから以前に比べて得点力がアップしている印象がある。そこに高橋監督の退任とが重なり、チームが一丸となる雰囲気も出始めている。逆にヤクルトは青木が怪我で離脱しており、打線の得点力が落ちている部分があり、第2戦の登板が予想される原の状態も上がってきていない。この辺りに一抹の不安を感じているヤクルトファンは私だけではないはずである。
それでも昨シーズンの歴史的敗戦からここまでチームを立て直した自信とホーム神宮で戦えるという心強さはあるはずである。その辺りを味方につけて何とかファイナルステージまで進出してもらいたいものである。

今回私が考える1stステージのポイントはずばり「先発投手」になると考えている。今日の報道ではヤクルト側が小川、原、ブキャナン。巨人側が今村、菅野、メルセデスと報じられている。正直菅野は中3日でも初戦に回ると思っていたので少し驚いている。今シーズンのCSはセリーグでも予告先発が実施されるのだが、この予告先発に関してはヤクルトにとっては好都合になったかもしれない。報道通り今村が先発するのかそれとも菅野になるのか明日になれば分かる話しである。
今村に関しては、打線でしっかり援護してもらいたいのだが、菅野、メルセデスに関しては、大量得点を期待する事は難しい。そうなるとヤクルトの先発投手にはある程度の投球をしてもらう必要が出てくる。小川も原もブキャナンも6回3失点以内といういわゆるQS達成でも巨人とのCSでは合格点を与えることは出来ないと思っている。もちろん試合展開にもよるのだが、個人的には6回1失点もしくは7回2失点以内くらいに巨人打線を抑え込んで初めて合格点を与えられるのかな?と思っている。それくらいの投球をしなければ勝利を手繰り寄せる事が出来ない可能性も高いように感じる。
巨人キラー小川で勢いをつけ、その勢いに原、ブキャナンが乗れれば良いのだが…まずはここ数試合の登板でも安定した数字を残している小川に期待したいところである。

打線はおそらく青木は使えない状況にあると思われる事から2番青木の穴を埋める必要が出てくる。2015年シーズンに攻撃的2番打者として活躍した川端が2番に入れば納まりが良いと思っていたのだが、その川端の調子が中々上がらない状態が続いている。私は、シーズン終盤に試行していた1番坂口、2番山田哲、3番バレンティン、4番雄平という並びに関しては、あくまでも消化試合用のオーダーだと思っていたのだが、もしかするとこの並びのままでCSも戦う可能性が高くなってきている。青木の穴は3番以降の打者を繰り上げる事で埋める方法なのだが、私自身はあまり好きなオーダーではない。今シーズンのヤクルト打線は上位打線と下位打線とでメンバーの差が激しいというのが特徴の1つだったと考えられる。山田哲、バレンティン、雄平の打順を繰り上げると5番以降がかなり手薄な打線に感じられてしまう。そうなると相手バッテリーからすると対応しやすくなってしまう可能性もあるのではないか?と感じる。
私自身は川端を2番で起用できないのであれば、小技も出来るつなぎの2番として上田を起用したり、今村、メルセデスというサウスポーには1番塩見、2番坂口のようなオーダーを組むのも「あり」だと思う。どのオーダーが正解という事はなく最終的には好みの問題になってしまうのだが、13日の日に小川監督がどういった先発オーダーを組むのか注目してみたい。
ちなみの今シリーズのポイントとなる選手に関しては、私はバレンティンになるのではないか?と考えている。短期決戦で集中力を増した中でゲームに入る事が出来れば普段の力以上の物を出せるのがバレンティンの特徴だと思っている。怪我で長期離脱してしまった後にポストシーズンを戦った2015年のCS、日本シリーズでは目立った活躍は出来なかったが、短期決戦であるWBCでの大爆発は記憶に新しい。WBCの時のような大当たりは流石に難しいかもしれないが、好投手と対峙した時にバレンティンのパワーは相手チームにプレッシャーを掛ける事が出来るはずである。効果的な一発、一打に期待したい。

P.S クライマックスシリーズ目前なのですが、巨人は高橋監督の辞任、原監督の就任などストーブリーグ的な報道ばかりがなされている印象があります。このあたりのバタバタ劇が巨人にとってプラスに働くのかマイナスに働くかは分からないのだが、付け入る隙はありそうである。何とかファイナルステージまで駒を進めてもらいたい。

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コメント

  1. k より:

    初戦が小川と今村の予想ですが、ヤクルトはこれに勝たないと1st突破は、ほぼないでしょうね(2戦目は菅野でしょうから)
    巨人は負けて元々で初戦の今村で勝ちを拾えればラッキーくらいの感じだと思うのでヤクルトはいきなりプレッシャーかなと、ただ初戦を取れればヤクルト有利になるので初戦が全てですね。
    1stの鍵は投手陣で9回で3失点以内ですね、打者では私もバレンティンだと思ってます。WBCとか短期決戦での集中力が凄いので彼が手をつけられないくらい打てばヤクルトに流れがくるかなと。
    あとは青木の代役ですね、守備優先なら2番上田で坂口でたらバントで一点を取りに行くシーズンとは違う野球するでしょうね。打撃優先なら川端・畠山なんでしょうけど畠山もケガで無理でしょうし川端は不振、フェニックスで調子いい村上もありと思いますが現状では山田2番の繰り上げ打順で5番に荒木か川端になるかなと。
    個人的には三点以内勝負と見てるので2番センター上田で守備と一点を取りに行く野球にした方が現実的かなと思いますね。
    勝ち抜ける確率は40%くらいですね(初戦を取れれば70%くらいかなと)

  2. JEF九郎 より:

    まずは今シーズンも毎試合におけるブログの更新ありがとうございました。ご多忙の中で毎試合鋭くも細やかな記事を更新されていらっしゃることに脱帽です。本当にお疲れ様でした。

    さて、まさかのCSがやってきましたね。
    ただここで立ち止まって考えたいことは、我々は迎え撃つ立場では無く、96敗から這い上がって来たチャレンジャーという立場で臨む姿勢が重要だと思います。
    記事にもあったように、先発投手の質では劣っていますし、こちらには打のキーマンだった青木も不在です。このような劣勢を跳ね返す為にも、是非首脳陣には攻めの姿勢を貫いて欲しいと思います。具体的には塩見と村上のダブルスタメンを観たいですね。
    いづれにしても楽しみです。

  3. FIYS より:

    > kさんへ

    やはりやや巨人に分があると考えている方が多いですかね?初戦を落として本当に崖っぷちに追い込まれてしまいましたね。原に期待しましょう。

  4. FIYS より:

    > JEF九郎さんへ

    やはり劣勢となってしまいましたね。ここから跳ね返すだけの力が残っていますかね?

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