2023年ヤクルトのキャンプ、オープン戦②






過去記事は上記の通り。

本日を持って、オープン戦が終了となった。ヤクルトは、8勝7敗4引き分けという数字が残った。オープン戦の勝敗はそれ程意味を持つものではないのだが、若手主体のメンバーで戦うことが多かっただけに少しでも選手の自信に繋がれば…というところではないだろうか?
それでは、以前のブログ記事で書かせてもらったポイントに沿って、キャンプ、オープン戦を振り返ってみたい。

①新戦力チェック
新外国人選手
・まずはピーターズがしっかり開幕ローテに入ってくれそうである。打者を圧倒するような迫力があるタイプではないのだが、ストレートでも変化球でもしっかりコントロールすることが出来ており、安定感はありそうである。いわゆる「ゲームを作れる投手」という印象である。
リリーフで期待されているケラは、まだ本来のスピードが戻っていない印象である。まだ本人なりに右肘に違和感を感じているだろうか?もう少し気温が上がってくれば、状態が上がってくる可能性もありそうである。もし開幕直後に結果を残せなくても、もう少し長い目で見てみたいと感じる。
エスピナルは、キャンプ、オープン戦を通じて、良い所を見付けることが出来なかった。本当にこのスタイルでよく高い奪三振率を残していたな?と感じる投手である。NPBで生き残るための術を探していく必要がある。

ルーキー
・ドラ1吉村が想像以上の投球を披露してくれた。今日の登板では立ち上がりに失点する場面もあったのだが、その後のピンチを冷静に凌ぎ、スキルの高さを見せ付けてくれた。12球団の中でもオープン戦で最も目立ったルーキーだったのではないだろうか?場面に応じてピッチングを変えられる印象があり、特に三振が欲しい場面では、狙って三振を奪えるだけの力があると感じる。これだけ投げられるのであれば、是非新人王を目指してもらいたい。
澤井、北村に関してもまずは想定内のスタートが切れたのではないだろうか?澤井は長所であるパワーのある打撃を披露してくれているし、北村は打席で落ち着きを感じさせてくれる。2軍でプロの投手のボールを見る機会を多く作り、慣れてきた後が勝負である。
ドラフト2位の西村も現状プロの壁にぶつかっている真っ最中だと思うのだが、1年目は結果が出なくてもとにかく打席数が与えられると考えられるため、心が折れないようにスキルアップに努めてもらいたい。

移籍組
・キャンプ、オープン戦の序盤は目立っていなかった成田が、ここに来て左のワンポイントとして結果を残し始めている。正直まだサイドスローのフォームが安定していない様子もあるのだが、左殺しとして自分の働き場所を確保してもらいたい。
・その他では、三ツ俣がユーティリティプレーヤーとして、1軍生き残りのボーダーラインにいそうである。目立った活躍はないのだが、代打、代走、守備固めと様々な役割をこなせるだけに、チャンスは与えられそうである。

②レフトのレギュラー争い
・センターの塩見も怪我で離脱してしまったり、サンタナも何らかのアクシデントがあったのか、外野手としての出場機会が少なかった中で、多くの選手に実戦の機会が与えられた。どの選手も今ある力は発揮してくれたのではないだろうか?
開幕当初は塩見もサンタナもそして山崎も欠けた中でスタートする可能性がある。その中でどの選手が1軍の座、スタメンの座を獲得するだろうか?頭一つ抜け出しているという印象の選手もいないため、日替わりでスタメンが変わることもあり得そうである。
実績という面を考えれば、やはり青木を起用するのがオーソドックスなのだが、守備、走塁でリードする丸山和、打撃に特徴がある濱田、オープン戦で成長する姿を見せた赤羽、外野もそつなくこなした内山、圧倒的なスピードがゲームで使えるようになってきている並木と色んなタイプの選手が出てきているため、上手く組み合わせて使っていくことが考えられそうである。塩見、サンタナの穴も埋めるというのは困難なのだが、レフト1枠ということであれば、色んな組み合わせの中で上手く機能させることは出来るのではないだろうか?

③内山壮真の成長
・内山はキャンプ、オープン戦でまずは長所の打撃で結果を残してみせた。このことによって、捕手と外野手との二刀流でシーズンを戦うことになりそうである。心配された外野の守備も今の所そつなくこなしてくれている印象であるため、昨シーズン以上に出場機会は増えそうである。他のポジションに比べて、役割が多い捕手というポジションを任されながら、他のポジションに挑戦することは簡単なことではないと思うのだが、そういった起用法がチームにプラスになると感じさせるだけの魅力が内山壮真には備わっている。開幕後も追いかけ続けたい選手である。

④投手の新戦力は現れるか?
・新戦力の所でも書かせてもらったのだが、まずは吉村、ピーターズの2枚が先発ローテに入ってくれたことが大きい。この2人がいないと考えた場合かなりスカスカな印象になってしまう。ここに小澤が入ってくれば、何とかギリギリ枚数は揃ったかな?という所である。決して強力な先発陣ではないのだが、小川、高橋、サイスニード、石川、高梨らとの組み合わせで勝負をしていきたい。
リリーフでは、7年目の星が実戦で結果を残してくれた。星特有の糸を引くようなストレートが戻ってきている印象であり、オープン戦では毎試合結果を残してみせた。これまでの星は、ポテンシャルの高さは感じさせてくれたのだが、再現性に乏しく、安定して結果を残せない印象が強い(昨シーズンロッテに移籍した坂本も同じ印象。)。しかしオープン戦での投球は内容も良かったため、開幕直後を上手く立ち上がれると、大きな戦力になる可能性が出てくる。私自身はまだ星のことを信頼しきれていないのだが、オープン戦での投球内容が良かったことは間違いないため、キャンプ前に比べて期待値は数段上がっている。
マクガフが担っていたクローザーをどうするか?という部分は、シーズンが始まってみなければ分からないのだが、成田が使えるのであれば、気持ちの強い田口をクローザーに据える可能性もあるのだろうか?先発に比べると戦力が整った印象があるのだが、どうだろうか?

⑤奥川の状態
・キャンプが始まった当初はブルペンで投げ込む姿を見せてくれたのだが、その後はあまり情報が入ってこない。おそらく右肘の状態は一進一退の状況が続いているのではないだろうか?本人も関係者も様々なことを考えながら1日1日を送っているのだと思う。今の状況から推察するに、早期の復活は難しそうである。一ファンとしても焦らずに見守りたいと思う。

WBCで主力4名が欠けた中でのオープン戦となり、難しさはあったのだが、その中でも何とかチームとしての戦力を整えた印象はある。他球団を圧倒できる戦力があるとは思わないが、リーグ3連覇に向けて勝負出来るチームにはなっているのではないだろうか?




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